持続的検索:eDirectoryイベントの設定

Novell eDirectoryでは、ディレクトリ内で重大なイベントが発生したときにアプリケーションに通知するためのイベントサービスが用意されています。これには、ディレクトリサービスに関する一般イベントも含まれます。それ以外はeDirectoryとその機能に固有のイベントです。

eDirectoryイベントは、LDAPプロトコルに対して、次の2つの異なる拡張を通してアプリケーションに通知されます。

eDirectoryイベントサービスを使用するアプリケーションは、ディレクトリに対する大きな計算負荷となることがあります。そこで、さまざまな属性パラメータを使用して、個々のeDirectoryサーバにおけるイベントサービスの使用を制御することができます。これらのパラメータはLDAPサーバオブジェクト上に格納されます。パラメータを設定するには、ConsoleOneまたはNovell iManagerを使用します。

イベントサービスを使用する特定のアプリケーションにより、これらのパラメータを特定の値に指定するよう要求される場合があります。特定のアプリケーション独自の要求は、そのアプリケーションのマニュアルに示されています。

詳細は、Understanding and Using Persistent Search in Novell eDirectoryを参照してください。


持続的検索の管理

Novell iManagerを使用すると、持続的検索を表示または編集することができます。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [eDirectory管理]>[オブジェクトの変更]の順にクリックします。

  3. 変更するLDAPサーバオブジェクトの名前とコンテキストを入力するか、[参照]ボタンをクリックし、LDAPサーバオブジェクトを参照または検索します。


    LDAPサーバアイコン
  4. [OK]をクリックし、[全般]タブの[検索]をクリックします。


    [検索]ページ
  5. 持続的検索を有効にします。

    [持続的検索の有効化]チェックボックスはデフォルトでオンになっています。このサーバの持続的検索を無効にして禁止するには、チェックボックスをオフにします。

    注:  以前に確立された持続的検索操作を無効にすると、このオプションを無効にしてサーバをリフレッシュした後も操作が継続する場合があります。

  6. このサーバ上の同時持続的検索の数を制御します。

    [最大同時持続的検索数]フィールドの値を指定します。0を指定すると、同時持続的検索数は無制限になります。


    [最大同時持続的検索数]フィールド
  7. サイズおよび時間の制限を無視するかどうかを制御します。

    持続的検索要求が最初の検索結果を送信した後で、サイズおよび時間制限を無視するかどうかを指定するには、[持続的検索動作の監視時にサイズと時間制限を無視する]チェックボックスをオンにします。

    このオプションを選択しない場合、すべての持続的検索操作は検索制限の制約を受けます。サイズと時間のいずれかの制限に達した場合、検索操作は失敗し、該当するエラーメッセージが返されます。

  8. [適用]をクリックし、[OK]をクリックします。


イベントの監視拡張操作の使用を制御する

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [LDAP]>[LDAPの概要]の順にクリックします。

  3. [LDAPサーバの表示]をクリックし、LDAPサーバの名前をクリックします。

  4. [イベント]をクリックします。


    LDAPサーバの[プロパティ]ページ
  5. クライアントアプリケーションがこのLDAPサーバ上でイベントを監視できるかどうかを制御します。

    クライアントアプリケーションがこのLDAPサーバ上でイベントを監視できるようにするには、[動作監視の有効化]チェックボックスをオンにします。

    イベントの監視を無効にするには、チェックボックスをオフにします。

  6. イベント監視アプリケーションがサーバ上に置くことのできる最大負荷を制御します。

    [最大動作監視負荷]フィールドに値を入力します。

    イベントデータの処理と、監視対象アプリケーションへのイベント通知の送信は、LDAPサーバに対して計算負荷となります。あるイベントによるサーバへの正確な負荷は、監視されるイベントの頻度、イベントに関係したデータ、およびそのイベントを監視しているクライアントアプリケーションの数によって決まります。

    [最大動作監視負荷]は、イベント監視拡張がサーバにかけることができる負荷の大きさを示す相対値です。0を指定すると、無制限になります。この属性の適切な値を見つけるには、実際にいろいろな値を試してみてください。

  7. [適用]をクリックし、[OK]をクリックします。