環境設定パラメータ

%systemroot%/slp.confファイル内の各環境設定パラメータも、次のようにしてDAの検出を制御します。

net.slp.useScopes = <コンマ区切りのスコープリスト> 
net.slp.DAAddresses = <コンマ区切りのアドレスリスト>
net.slp.passiveDADetection = <"true"または"false">
net.slp.activeDADetection = <"true"または"false">
net.slp.DAActiveDiscoveryInterval = <0、1、または秒数>

useScopesオプションは、SAの通知先のスコープ、および、サービスまたはクライアントアプリケーションで作成された登録またはクエリに指定したスコープが存在しない場合に、クエリが作成されるスコープを示します。eDirectoryは常にデフォルトのスコープに通知し、問い合わせを行うため、このリストがeDirectoryの登録およびクエリのデフォルトのスコープのリストになります。

DAAddressesはコンマで区切られたIPアドレスのリストで、アドレスは10進数とドットで表記されます。このアドレスが他のすべてに対して優先されます。設定されたDAのこのリストが登録またはクエリのスコープをサポートしない場合、検出を無効にしていない限りは、SAおよびUAはマルチキャスト方式でDAを検出します。

passiveDADetectionオプションのデフォルトは「TRUE」です。ディレクトリエージェントは、設定に応じて定期的にそれ自体の存在をサブネットの既知のポート上にブロードキャストします。これらのパケットはDAAdvertパケットと名付けられます。このオプションに「FALSE」を設定した場合、ブロードキャスト方式のすべてのDAAdvertパケットはSAに無視されます。

activeDADetectionオプションのデフォルトも「TRUE」です。この設定により、SAはすべてのDAに対して、指示されたDAAdvertパケットで応答するように、定期的にブロードキャスト方式で要求できます。指示されたパケットはブロードキャストではありませんが、この要求に対する応答ではSAに直接送信されます。このオプションに「FALSE」を設定した場合、SAは定期的なDAの検出要求をブロードキャストしません。

DAActiveDiscoveryIntervalオプションはtry-stateパラメータです。デフォルト値は1です。これは、初期化の際に、SAがDAの検出要求を1回送る設定であることを意味する特別な値です。このオプションに0を設定すると、activeDADetectionオプションに「FALSE」を設定した場合と結果は同じです。その他の値は、検出をブロードキャストする間隔を秒数で表します。

このオプションを正しく使用すると、サービスアドバータイズに使用するネットワーク帯域幅を適切に設定できます。ただし、デフォルト設定は平均的なネットワークで拡張性を最適化するように設計されています。