レプリカの管理

レプリカの追加、削除、またはレプリカタイプの変更をする前に、ターゲットレプリカの位置を慎重に計画します。「ツリーのレプリカ作成に関するガイドライン」を参照してください。


レプリカを追加する

次の機能をディレクトリに提供するために、レプリカをサーバに追加します。

レプリカを追加するには、次の操作を行います。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [パーティションとレプリカ]>[レプリカビュー]の順にクリックします。

  3. レプリカを作成するパーティションまたはサーバの名前およびコンテキストを指定して、[OK]をクリックします。

  4. [レプリカの追加]をクリックします。

  5. パーティションまたはサーバの名前およびコンテキストを指定します。

  6. 次のレプリカタイプのいずれかを選択します。

    レプリカタイプ 説明

    [読み書き可能レプリカ]アイコン 読み書き可能

    ユーザは、新しいレプリカの内容の読み込みと変更を両方行うことができます。このパーティションのeDirectoryオブジェクトを管理するユーザの近くに変更可能なレプリカがない場合は、このオプションを選択します。

    [読み込み専用レプリカ]アイコン 読み込み専用

    ユーザは、新しいレプリカの内容を読み込むことはできますが、変更はできません。このパーティションのeDirectoryオブジェクトを読み込むだけで、変更は行わないユーザの近くにレプリカがない場合は、このオプションを選択します。

    [フィルタ済み読み書き可能レプリカ]アイコン フィルタ済み読み書き可能

    ユーザは、新しいレプリカの内容の読み込みと変更を両方行うことができますが、このレプリカの内容は、フィルタで指定されたeDirectoryオブジェクトとプロパティのタイプに制限されます。

    [フィルタ済み読み込み専用]アイコン フィルタ済み読み込み専用

    ユーザは、新しいレプリカの内容を読み込めても変更はできず、このレプリカの内容は、フィルタで指定されたeDirectoryオブジェクトとプロパティのタイプに制限されます。

  7. [OK]をクリックします。

詳細については、「レプリカのタイプ」を参照してください。


レプリカを削除する

レプリカを削除すると、パーティションのレプリカはサーバから削除されます。

サーバをディレクトリツリーから削除する場合は、その前に、レプリカをサーバから削除します。レプリカを削除することで、サーバを削除するときに起きる問題を減らすことができます。

また、レプリカの削除により、ネットワークの同期トラフィックの量も削減できます。通常、パーティションに7個以上のレプリカは必要ありません。

マスタレプリカまたはサブオーディネートリファレンスは、削除できません。

マスタレプリカを削除するには、次の2つのオプションを利用します。

レプリカを削除する場合、次の点に注意します。

レプリカを削除するには、次の操作を行います。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [パーティションとレプリカ]>[レプリカビュー]の順にクリックします。

  3. 削除するレプリカを格納するパーティションまたはサーバの名前およびコンテキストを指定して、[OK]をクリックします。

  4. 削除するレプリカの左にある[レプリカの削除]アイコンをクリックします。

  5. [OK]をクリックします。


レプリカタイプを変更する

レプリカタイプを変更して、レプリカ情報へのアクセスを制御します。たとえば、既存の読み書き可能レプリカを読み込み専用レプリカに変更して、ユーザがレプリカに書き込んだり、ディレクトリデータを変更できないようにします。

読み書き可能レプリカ、または読み込み専用レプリカのタイプを変更できます。マスタレプリカのタイプは変更できませんが、読み書き可能レプリカまたは読み込み専用レプリカは、マスタレプリカに変更できます。これにより、元のマスタレプリカは、自動的に読み書き可能レプリカに変更されます。

通常、ほとんどのレプリカは、読み書き可能レプリカとして使用されます。読み書き可能レプリカには、クライアント操作による書き込みができます。変更が加えられると、読み書き可能レプリカは同期情報を送信します。読み込み専用レプリカには、クライアント操作による書き込みができません。しかし、レプリカを同期すると、読み込み専用レプリカは更新されます。

サブオーディネートリファレンスのレプリカタイプは、変更できません。サブオーディネートリファレンスがあるサーバに、パーティションのレプリカを配置するには、レプリカの追加操作を行う必要があります。サブオーディネートリファレンスレプリカは、パーティションの完全なコピーではありません。サブオーディネートリファレンスレプリカの配置および管理は、eDirectoryで制御します。サーバがパーティションのレプリカを含む場合、サブオーディネートリファレンスレプリカは、eDirectoryにより自動的にサーバ上に作成されます。ただし、サーバがパーティションのチャイルドレプリカを含む場合には、作成されません。

レプリカタイプを変更するには、次の操作を行います。

  1. Novell iManagerで、[役割およびタスク]ボタン[役割およびタスク]ボタンをクリックします。

  2. [パーティションとレプリカ]>[レプリカビュー]の順にクリックします。

  3. 変更するレプリカを格納するパーティションまたはサーバの名前およびコンテキストを指定して、[OK]をクリックします。

  4. 変更するレプリカのレプリカタイプ([タイプ]列内)をクリックします。

  5. 新しいレプリカタイプをクリックし、[OK]をクリックします。

    レプリカタイプ 説明

    [マスタレプリカ]アイコン マスタ

    ユーザは、このレプリカの内容の読み込みと変更を行うことができ、このレプリカは、下位パーティションの作成やマージなど、このパーティションに影響を与える将来のパーティション処理の出発点となります。マスタレプリカは、パーティションごとに1つだけ設定できます。

    [読み書き可能レプリカ]アイコン 読み書き可能

    ユーザは新しいレプリカの内容の読み込みと変更を行うことができます。このパーティションのeDirectoryオブジェクトを管理するユーザの近くに変更可能なレプリカがない場合は、このオプションを選択します。

    [読み込み専用レプリカ]アイコン 読み込み専用

    ユーザは新しいレプリカの内容を読み込むことができますが、変更はできません。このパーティションのeDirectoryオブジェクトを読み込むだけで、変更は行わないユーザの近くにレプリカがない場合は、このオプションを選択します。

    [フィルタ済み読み書き可能レプリカ]アイコン フィルタ済み読み書き可能

    ユーザは新しいレプリカの内容の読み込みと変更を行うことはできますが、内容はフィルタで指定されたeDirectoryオブジェクトとプロパティのタイプに制限されます。

    [フィルタ済み読み込み専用]アイコン フィルタ済み読み込み専用

    ユーザは新しいレプリカの内容を読み込めても変更はできず、内容はフィルタで指定されたeDirectoryオブジェクトとプロパティのタイプに制限されます。

  6. [OK]をクリックします。

詳細については、「レプリカのタイプ」を参照してください。