eDirectoryにおけるGSSAPIの動作

次の図は、GSSAPIがLDAPサーバとともにどのように動作するかを示しています。

図 7
GSSAPIの動作

この図の数字は、それぞれ次のことを示しています。

  1. eDirectoryユーザは、チケット認可チケット(TGT)と呼ばれる初期チケットの要求を、LDAPクライアントを通してKerberos KDC(Key Distribution Center)サーバに送信します。

    Kerberos KDCとしては、MIT、Microsoft*、またはHeimdalのいずれかのものを使用できます。

  2. KDCは、TGTを送ってLDAPクライアントに応答します。

  3. LDAPクライアントはTGTをKDCに返信し、LDAPサービスチケットを要求します。

  4. KDCは、LDAPサービスチケットを送ってLDAPクライアントに応答します。

  5. LDAPクライアントはLDAPサーバに対してldap_sasl_bindを実行し、LDAPサービスチケットを送信します。

  6. LDAPサーバはGSSAPIメカニズムを利用してLDAPサービスチケットを確認し、その結果に基づいて、ldap_sasl_bindが成功したか失敗したかをLDAPクライアントに返信します。