SALメッセージのフィルタ

SALは、エラーに関する包括的な情報を、オンデマンドでログに記録するために拡張されてきました。デバッグビルドでは、引数を使用してファンクションコールをトレースすることができます。


重大度レベルの設定

SAL_LogLevelsパラメータを使用すると、SALメッセージの重大度レベルを設定できます。SAL_LogLevelsは、必要なログレベルから構成されたコンマ区切りのリストです。

下の表では、ログレベルについて説明します。


表 7. SALメッセージのフィルタパラメータ

パラメータ名 説明

LogCrit

致命的なメッセージ

デフォルトでは、このレベルは有効になっています。致命的エラーが記録されると、システムはシャットダウンされます。

LogErr

すべてのエラーメッセージ

システムは機能し続けますが、結果は予測できません。

LogWarn

警告メッセージ

発生する可能性のあるエラーの存在について通知される警告です。

LogInfo

情報メッセージ

LogDbg

開発時のデバッグ用に使用されるデバッグメッセージです。

これらのメッセージは、バイナリサイズを削減するため、コンパイル時にリリースビルドから削除されます。

LogCall

ファンクションコールをトレースします。これらはデバッグメッセージのサブセットです。

LogAll

LogCall以外のメッセージをすべて有効にします。

特定のログレベルの先頭に「-」を指定すると、そのレベルが無効になります。

たとえば、LogInfoとLogDbgを除くすべてのログレベルに基づいてフィルタを行うには、次のように入力します。

export SAL_LogLevels=LogAll,-LogInfo,-LogDbg


ログファイルパスを設定する

SAL_LogFile環境変数を使用すると、ログファイルの場所を指定できます。場所として指定できるのは、有効なパスの有効なファイル名、または次のいずれかです。