一般的にオブジェクト呼び出しは、ユニキャストです。つまり、各メソッド呼び出しは、ほとんどの場合1個のサーバントオブジェクトにより受信されます。 マルチキャストオブジェクト呼び出し機能は、1対多の一方向通信用に設計されています。
マルチキャストグループ
マルチキャストグループは、クラスcom.sssw.jbroker.api.multicast.Groupにより定義されています。マルチキャストIPアドレスおよび名前により固有に識別されます。グループは、GroupのcreateGroupメソッドにより作成されます。複数の受信者(サーバント)は、GroupのjoinGroupメソッドを使用することにより、グループに属することができます。joinGroupメソッドは、クライアントに対して公開できるオブジェクト参照を返します。クライアントの経験はユニキャスト要求の場合と同じです。つまり、メソッドを呼び出すために指定されたタイプのオブジェクト参照を使用します。クライアント/サーバ通信のインタフェースは、IDLまたはJava RMIのいずれかを使用して定義できます。グループのleaveGroupメソッドは、グループを残し、クライアントからの呼び出しを受信するのをやめるために、サーバントにより使用できます。
マルチキャストオブジェクトアダプタ
マルチキャストオブジェクトアダプタ(MOA)は、マルチキャストオブジェクト呼び出しのための独自のオブジェクトアダプタです。joinGroup、leaveGroup、およびcreateObjrefなどのGroup APIは、MOAを使用して実装されます。MOAで使用する生成済みのスタブ/スケルトンに対しては、rmi2iiopまたはi>idl2javaコンパイラで-multicastフラグを使用します。
マルチキャストオブジェクトプロトコル
マルチキャストオブジェクトプロトコル(MOP)は、マルチキャスト要求を送信するために使用されます。これは、マルチキャスト要求にIPマルチキャストを使用します。マルチキャストオブジェクト参照のIORには、グループ情報(IPアドレスおよび名前)およびTTLを含むMOPプロファイルがあります。通信用のポートは、2506に固定されています。サービスの発見例
この例では、クライアントがサービスを要求するためにマルチキャスト要求を行う発見プロトコルを実装します。この要求は、コールバック登録オブジェクトを伴います。サービスプロバイダは、指定されたコールバックを使用してクライアントに登録します。マルチキャストを使用したブートストラップ例
グループのcreateObjref メソッドは、指定されたタイプの「out of thin air」のオブジェクト参照を作成するために使用できます。これは、ネットワークで利用可能なサービスを使用して自身をブートストラップするクライアントに特に有効です。この例では、前の例からクライアントを再実装します。 COS ネーミングからマルチキャストオブジェクト参照を取得する代わりに、クライアントはcreateObjrefメソッドを使用して自身でそれを作成します。
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