SolarisのDoors Transport

ORBのSolarisのDoors Transport機能は、マシン間のパフォーマンスを向上させます。IIOPを使用する(TCP/IP上でGIOPメッセージを送信する)代わりに、GIOPメッセージはSolaris Doors APIを使用して送信されます。

Doors Transportの有効化

ORBのDoors Transportサポートは、Solaris 2.6またはそれ以上、およびネイティブスレッドで実行されるJava 2を必要とします。Doorsを使用するために、ソースコードの変更は必要ありません。ORBプロパティORBUseDoorsをORB.initに渡す必要があります。たとえば、ゲートウェイサーバでドアを使用できるようにするには、bin/solaris/gateway -ORBUseDoors trueを使用して開始してください。

ORBの開始済みサーバは、サーバの展開記述子ORBUseDoorsプロパティを設定することにより、Solaris Doorsを使用可能にできます。これは、server.vmflags展開記述子プロパティの一部として-DORBUseDoors=trueを設定するか、server.args展開記述子プロパティの一部として-ORBUseDoors trueを設定することで行うことができます。

Solaris Doorsを使用したサンプルプログラム
Solarisのパフォーマンスパックをインストールしている場合、examples/Makefile.configファイルのDOORS makefile変数を定義する行のコメントを解除し、サーバ展開記述子のさまざまなserver.vmflagsプロパティのコメントを解除することにより、ORBチュートリアルのすべての例を実行できます。
cleandoorsユーティリティ
Solarisドアは、ファイルシステムを使用するクライアントに対して、サーバにより公開されます。 各ドアは 、/tmp/jbroker/doorsディレクトリのファイルで表されます。 ORBプログラムが出入りすると、このディレクトリにファイルが残されることがあります。 cleandoorsユーティリティは、これらの未使用のファイルを削除します。

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