初期オブジェクトは、ローカル性が制約されている状態(つまり、プロセス外でマーシャル不可)、またはネットワーク上で実行されているリモートオブジェクトのいずれかになります。 このセクションでは、さまざまな初期参照の名前をリストし、その中でリモートオブジェクトであるものを判別する標準ORB APIを使用します。その後、ネットワーク上のあるホストで実行されているjBrokerデーモンからこれらのリモートオブジェクトをフェッチするためにjBrokerによって使用されるブートストラッププロトコルについて説明します。 そして、初期オブジェクト参照をローカルで設定したり、ネットワーク上の任意のサーバから初期参照を取得したりするためのNovell独自のIRS (Initial Reference Service) APIについて説明します。
現在のリリースのjBrokerでは、最新の相互運用可能ネームサービスの仕様も実装されます。
この例では、ORBオブジェクトのlist_initial_servicesメソッドおよびresolve_initial_referencesメソッドを使用して、初期参照に対してORBを照会する方法を示します。 また、これらのオブジェクトの一部はローカル性が制約されている一方、その他はネットワーク上のどこかで実行されている適切なCORBAオブジェクトであることも示されます。
相互運用可能ネームサービスURLスキーム
jBrokerでは、オブジェクトの名前付けのためにいくつかのURLスキームがサポートされています。 このようなスキームには、iioploc、iiopname、iiopboot、IOR、http、file、およびftpが含まれます。
ブートストラッププロトコル
jBrokerでは、リモート初期オブジェクト参照をフェッチするために、OMGで行われる相互運用可能ネームサービス作業からIIOPベースのブートストラッププロトコルを使用します。 このセクションでは、プロトコルについて説明し、また、jBrokerによってプロトコルが実装される方法についても示します。
Initial References Service
IRS (Initial References Service)は、初期参照を設定し、取得するためのNovell独自の(ローカル) APIです。 IRSでは、ローカルオブジェクトだけでなく、ブートストラッププロトコルやその他へのIIOP locate (iioploc)を通して表示可能になるオブジェクトも公開できます。 また、初期参照をリストまたは取得できるように、ネットワーク上で実行されている任意のサーバのInitialReferencesオブジェクトを取得することも可能です。
IRSを使用したHello World
この例では、Hello Worldの例をやり直し、オブジェクト参照をNameServiceに公開します。 NameServiceを検索するためには、IRSを使用します。
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