Novell Identity Audit 1.0は、Novell Identity Manager、Novell Access Manager、Novell eDirectoryなどのNovellアイデンティティおよびセキュリティ製品やテクノロジから、イベントを収集、集計、格納できる便利な軽量ツールです。主な機能は次のとおりです。
Webベースの管理およびレポート機能のインタフェース
イベントの全般的な検索ツールにより、複数のイベントフィールドを対象にした検索が可能
選択したイベントを複数のチャネルに出力
組み込みのJasper Reportsエンジンにより、オープンソースのツールを使用して、付属レポートのカスタマイズやレポートの新規作成が可能
ビルトインデータベースにより、外部データベースのライセンスや管理が不要
シンプルで直感的なデータ管理ツール
Novell Identity Audit 1.0は、2009年2月に一般サポートを終了するNovell Audit製品群の代替製品として開発されました。Identity Auditは機能的には同等の製品ですが、アーキテクチャ、レポート機能、データ管理の面で大幅に改善されています。Novell Identity Audit 1.0は、Novellアイデンティティおよびセキュリティ製品群向けのNovell Audit 2.0.2セキュアログサーバと簡単に置き換えることができます。Novell Identity Auditは新たに組み込まれたデータベースを使用するため、Novell Auditの既存のイベントはアーカイブのNovell Auditデータベースに保持できます。従来のデータを移行する必要はありません。
プラットフォームエージェントの役割も果たすNovell Auditクライアントコンポーネントは、Novell Identity Auditでもデータ伝送メカニズムとして使用されます。 このコンポーネントに対するサポートは、引き続きそのプラットフォームエージェントを使用するNovell IdentityおよびAccess Management製品のライフサイクルに合わせて継続されます。
Novell Identity Auditは堅牢な技術的基盤のもとで構築されており、その基本となるコードの多くはNovell Sentinelと共有されています。 ただし、Sentinelの方がより広範囲のデバイスからデータを収集でき、高いイベント率にも対応し、ツールも充実しています。またSentinelは、SIEM (Security Information and Event Management)機能も充実しており、リアルタイムダッシュボードやマルチイベントの関連付け、インシデントの追跡、自動修正、Novell以外の製品からのデータ収集などが可能です。Identity Auditは、将来のSentinel環境への統合を踏まえて設計されています。
Novell Identity Audit 1.0はNovell CMP (Compliance Management Platform)の一部ではなく、そのプラットフォームで提供される高度なアイデンティティおよびセキュリティ統合機能は備えていません。Sentinel 6.1は現在のところ、CMPのアイデンティティ監査および監視コンポーネントです。