NSSが作成するその他のボリューム

LSS(Loadable Storage Subsystems)モジュールには、ZLSS.NSS、CDHFS.NSS、CD9660.NSS、およびDOSFAT.NSSの4つがあります。ZLSSモジュールは、ユーザが作成した論理ボリュームへのアクセスを提供します。CD9660モジュールでは、CD-ROMをNSSボリュームとしてアクセスできます。またDOS FATモジュールでは、FAT 16およびFAT 12ドライブにアクセスできます。


論理ボリュームとしてのCD-ROM

NSSはCD-ROMを認識すると、そのCD-ROMに対して読み込み専用の論理ボリュームを作成します。これは、CDROM.NLMをロードすると自動的に実行されます。ただし、このボリュームはNDSには追加されません。

新しいCDROM.NLMは、CD9660.NSSおよびCDHFS.NSSモジュールをロードします。CD9660.NSSモジュールはISO966、CDHFS、およびHFS (Macintosh Hierarchical File System)のファイル形式をロードします。デュアルフォーマットのCDは、2つに分割されたボリュームとしてマウントされます。つまり、MacintoshおよびWindowsのクライアントはいずれも、2つの異なるレイアウトで、同じCD-ROMを参照できます。

CD9660.NSSモジュールによって、標準のISO9660 CD-ROMの内容を、読み込み専用の論理ボリュームとして使用できるようになります。CD9660をロードした時にCD-ROMがドライブ内にある場合、そのCD-ROMは直ちに論理ボリュームとしてマウントされます。

NetWareのvolumesコマンドで表示されるボリューム名は、CD-ROMがボリュームラベルを持っている場合は、そのボリュームラベルを表します。ボリュームラベルを持っていない場合は、NSSによって、CDXXXXXXという形式のボリューム名が生成されます(Xは数字)。このボリュームは、読み込み専用である点を除いては、他のNetwareボリュームと同様に機能します。

CD9660およびCDHFSの両方のモジュールをロードするには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。

load cd-rom.nlm

CD9660.NSSだけをロードするには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。

load cd9660.nss

CDHFS.NSSだけをロードするには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。

load cdhfs.nss

CD9660.NSSをアンロードするには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。

unload cd9660.nss

CDHFS.NSSをアンロードするには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。

unload cdhfs.nss

CD-ROMのアンロード処理により、ボリュームがマウント解除されます。


論理ボリュームとしてのDOSパーティション

DOSFAT.NSSモジュールをロードすると、DOS FATパーティションはいずれも論理ボリュームとして動的に使用可能になります。NetWareのvolumesコマンドで表示されるボリューム名は、DOSFAT_Xです。Xはドライブ文字で、たとえば、DOSFAT_Cのようになります。

DOSFAT.NSSモジュールには、次のような利点があります。



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