1.3 前提条件のWindowsソフトウェアコンポーネントのインストール

PlateSpin Migrate Serverは、PlateSpin Migrate製品の基礎をなすランタイム実行エンジンです。PlateSpin Migrate Serverを問題なく操作するには、専用の物理マシンまたは仮想マシンにインストールする必要があります。特に、次のようなマシンには、PlateSpin Migrate Serverをインストールしないでください。

次の各項で、PlateSpin Migrate Serverホストのインストール前提条件に関するその他の情報について説明します。

1.3.1 Windows Server 2003システムの前提条件

Windows Server 2003システムへのPlateSpin Migrate Serverのインストールを開始する前に、目的のPlateSpin Migrate Serverホストに前提条件となる次のソフトウェアコンポーネントが指定された順にインストールされていることを確認します。

  1. Microsoft IIS 5.0以降(ASP.NET使用)

  2. Microsoft .NET Framework 3.5 SP1以降。 Microsoftダウンロードセンターからコピーをダウンロードします。

NOTE:64ビットのWindows Server 2003システムにPlateSpin Migrate Serverをインストールしている場合は、IISが32ビットモードで実行するように設定する必要があります。詳細については、ナレッジベースの記事7920915を参照してください。

1.3.2 Windows Server 2008システムの前提条件

Windows Server 2008システムへのPlateSpin Migrate Serverのインストールを開始する前に、目的のPlateSpin Migrate Serverホストに前提条件となる.NET FrameworkおよびWeb Server (IIS 7.0)の機能、役割、およびサービスがインストールされていることを確認します。

MicrosoftダウンロードセンターからMicrosoft .NET Framework 3.5 SP1をダウンロードします。

次の処理は、オペレーティングシステムの指示に従って最初に必要な項目をインストールすることを前提としています。詳細については、Windowsのマニュアルを参照してください。

Windows Server 2008 R2を含むWindows Server 2008システム(64ビット版)にPlateSpin Migrate Serverをインストールしている場合、Web Server(IIS)が32ビットモードで実行するように設定する必要があります。詳細については、ナレッジベースの記事7920915を参照してください。

Web Server (IIS 7.0)と必要な役割サービス

  1. ビルトイン管理者アカウント(ローカルユーザ管理者(LUA)とも呼ばれます)を使用して、目的のPlateSpin Migrate Serverホストにログインし、サーバマネージャを起動します([スタート]>[管理ツール]>[サーバマネージャ])。

  2. サーバマネージャの[役割の追加]ウィザードを使用して、[Web Server (IIS 7.0)]の役割(左側のペインの[サーバマネージャ]([ホスト名])ツリーで[役割]を右クリックして[役割の追加]を選択)をインストールします。

  3. ウィザードのプロンプトで、必要なWeb Serverの依存関係([Windowsプロセスアクティベーションサービス][プロセスモデル]および[構成API]項目)のインストールも選択します。

  4. ウィザードの[役割サービス]ページで、次のサービスをインストールすることを選択します。

    • [Web Server]グループには次の項目が含まれます。

      • [HTTP共通機能]ノード以下の項目: [スタティックコンテンツ][デフォルトのドキュメント][ディレクトリの参照][HTTPエラー]、および[HTTPリダイレクション]

      • [アプリケーション開発]ノード以下の項目: [ASP.NET][.NET拡張機能][ISAPI拡張機能]、および[ISAPIフィルタ]

      • [セキュリティ]ノード以下の項目: [基本認証][Windows認証][ダイジェスト認証][クライアント証明書マッピング認証][IIS クライアント証明書マッピング認証][URL認証][要求のフィルタリング]、および[IPおよびドメインの制限]

    • [管理ツール]グループには次の項目が含まれます。

      • [IIS管理コンソール]

      • [IIS管理スクリプトおよびツール]

      • 管理サービス

      • [IIS 6管理の互換性]ノード以下の項目: [IIS 6メタベース互換性][IIS 6 WMI互換性][IIS 6スクリプトツール][IIS 6管理コンソール]

  5. 選択を確認し、インストールを完了します。

.NET Framework機能のインストール

  1. ビルトイン管理者アカウント(ローカルユーザ管理者(LUA)とも呼ばれます)を使用して、目的のPlateSpin Migrate Serverホストにログインし、サーバマネージャを起動します([スタート]>[管理ツール]>[サーバマネージャ])。

  2. サーバマネージャの[機能の追加]ウィザードを使用して、必要な.NET Framework 機能([サーバマネージャ](ホスト名) 左側のペインのツリーで[機能]を右クリックして[機能の追加]を選択)をインストールします。

  3. ウィザードの[機能の選択]ページで、[.NET Framework 機能]項目を選択します。

    自動的にこのグループのすべての項目が選択されます: [.NET Framework ][XPS ビューア]、および[WCFアクティベーション]([HTTPアクティベーション]および[非HTTPアクティベーション]サブ項目も含む)。

  4. 選択を確認し、インストールを完了します。

1.3.3 FIPS準拠データ暗号化アルゴリズムのサポートの有効化(オプション)

PlateSpin Migrateは、FIPS (Federal Information Processing Standards, Publication 140-2)に準拠するデータ暗号化アルゴリズムをサポートしています。

FIPSに準拠していることが必要である場合、PlateSpin Protect Migrateをインストールする前に、目的のPlateSpin Migrate Serverホスト上でFIPSを有効にする必要があります。これは、ワークロードのオペレーティングシステムがFIPS準拠モードで実行していることを検出した場合のみ、PlateSpin MigrateがFIPS準拠モードで実行されるためです。

NOTE:FIPS準拠モードは、パフォーマンスに影響を及ぼし、データ転送率を最大30%スローダウンさせる可能性があります。

FIPS準拠アルゴリズムを有効にする

  1. PlateSpin Migrate Serverホストに、Microsoft .NET FrameworkのセキュリティアップデートKB928365 (2007年7月10日リリース)をインストールします。

  2. PlateSpin Migrateホストのローカルセキュリティポリシーのセキュリティオプションに含まれるFIPS対応アルゴリズムを有効にします。

    1. secpol.mscを実行し、[ローカルポリシー]>[セキュリティオプション]を参照します。

    2. [システム暗号化: 暗号化にFIPS対応アルゴリズムを使用]セキュリティオプションを有効にします。

  3. FIPSのASP.NETサポートの設定

    1. ご使用のPlateSpin Migrate Serverホストの次のディレクトリにあるmachine.configファイルにアクセスします。

      ..Windows\Microsoft.Net\Framework\vX.X.XXXXX\Config
      
    2. 次の内容を<system.web>の下に追加します。

      <machineKey validationKey="AutoGenerate,IsolateApps" decryptionKey="AutoGenerate,IsolateApps" validation="3DES" decryption="3DES"/>
      
  4. machine.configファイルを保存します。