1.4 アプリケーションのシナリオ

PlateSpin ReconとPlateSpin Portability Suiteを組み合わせると、全体的な容量プラニングとサーバ統合プロジェクトを徹頭徹尾自動化する唯一のスイートになります。次の表では、データセンターの最適化と統合のためのソリューションを評価、設計、および実装する方法が示されています。

表 1-5 データセンターの最適化と統合のためのワークフロー

アクション

プロセス

説明

ソリューション

評価

1. インベントリ

  • データセンター全体でサーバのハードウェアとソフトウェアの資産をリモート検出します。

  • オペレーティングシステム、インストール済みおよび実行中のアプリケーションやサービス、パッチレベル、CPU、メモリ、ネットワークとディスクリソースなど、各サーバに関する詳細な情報を収集します。

  • ネットワークに接続し、関連するコンピュータやドメインを選択します。つまり、ハードウェアやリソースのデータが集中管理されたデータベースに収集されます。

  • 整理された分析のために、事前定義およびユーザ定義のグループによりサーバを整理します。

PlateSpin Recon: データセンターのサーバリソースとワークロードを、エージェントを使用せずにリモートで識別し、ハードウェアとソフトウェアのインベントリ、使用率レベル、およびワークロードのサイズの全体図を作成します。

評価

2. 収集

  • ワークロードを識別して、所定の日数、週、または月にわたって使用率データを収集し、ワークロードのサイズと適切なリソースマッチングを判断します。

  • ワークロードとリソースのミスマッチを識別し、統合またはリソースアップグレードの候補となるワークロードを識別するための動的レポートを作成します。

  • CPU、ネットワーク、ディスク、メモリインベントリ、パフォーマンス、またはこれらの組み合わせ別にサーバのワークロードを順位付けして、ソートします。

  • サマリワークロードのサイジングデータを表示したり、特定の時点まで粒度レベルのドリルダウンを行なったりします。

  • 複数のサイトからデータを収集して分析し、データセンターのより完全な全体図を作成します。

  • データをサードパーティツールにエクスポートしたり、ビジュアルグラフをビジネスプレゼンテーションにコピーしたりします。

PlateSpin Recon: データセンターのサーバリソースとワークロードを、エージェントを使用せずにリモートで識別し、ハードウェアとソフトウェアのインベントリ、使用率レベル、およびワークロードのサイズの全体図を作成します。

設計

3. 分析

  • 仮想化候補を識別します。

  • 使用率を最大化するためにワークロードをサーバ全体に分配するためのシナリオを作成します。

  • アプリケーションのワークロードを時間的に、またハードウェアリソースの全体でバランスよく分散させ、リソースの競合を最小限に抑えます。

  • 「what-if」モデルを使用して、プロジェクトに必要なハードウェアと仮想ホストのさまざまな組み合わせを決定します。

  • 詳細な「プロジェクト」、「シナリオ」、および「ワークロード割り当て」のレポートとチャートを使用して、統合またはディザスタリカバリの計画を生成します。

  • 合計所有コスト、統合比率、ラックスペース、および必要電力に基づいて、さまざまなシナリオを比較します。

PlateSpin Recon: ワークロードを新しい仮想ホストに理想的に組み合わせて割り当てるための統合シナリオを生成します。

実装

4. 統合

  • 物理サーバをVMware ESX Server、VMware Server、Microsoft Virtual Serverなどの仮想環境にストリーミングすることにより、サーバ統合プロジェクトを円滑に進めます。

  • 異種の物理サーバ間や、物理サーバからブレードへの間で、移行を自動化します。

PlateSpin Portability Suite: ネットワークを介してデータ、アプリケーション、およびオペレーティング システムを任意の物理的または仮想プラットフォームに自動的にストリーミングします。

管理

5. 監視

  • ワークロードのパフォーマンスを追跡します。

  • 進行中の最適化について、使用率が高いワークロードと使用率が低いワークロードを識別します。

PlateSpin Recon

6. チャージバック

  • カスタマイズされたレイターをマシンに割り当てます。

  • リソース使用状況を測定し、使用料をビジネス所有者に請求します。

  • 使用状況とコストに関するレポートを作成します。

7. 仮想インフラストラクチャの管理

  • VM作成を監視します。

  • VM増大をレポーティングします。