初回の使用を設定する

初回使用スクリプトは、ユーザが最初にv-GOを使用するときに使用します。通常、最初にユーザに表示されるのは、いくつかの設定を表示する2、3ページのみです。認識済みのアプリケーションを実行すると、v-GOはユーザにログオン情報(ユーザ名とパスワード)を要求します。情報は、アプリケーションを実行するとき、アプリケーションごとにユーザから収集されます。

v-GOをインストールしたら、直ちにログオン情報を対応するアプリケーションに確認するようにv-GOを設定することができます。 今後ユーザが認識済みのアプリケーションにアクセスするとき、v-GOはユーザにログオン情報を確認しません。

ユーザは、初回の使用ウィザードを使用して、設定済みアプリケーションのユーザ名とパスワードを事前に挿入することができます。ユーザが初回に自分のシークレットを入力すると、今後はSingle Sign-onがシークレットを入力します。

v-GOクライアントのインストール後、初回の使用ウィザードは、現在のアプリケーションIDとパスワードをSecretStoreに事前に入力するかどうかをユーザに尋ねます。 NSSOは、組織の特定なニーズに合わせてこのプロセスをカスタマイズするためのさまざまな設定を提供します。パスワードの選択以外のすべての手順は、省略することができます。

さらに、既存のログオンに対するログオンを設定するようにユーザに促すこともできます。初回の使用設定とConsoleOne内からの定義済みログオンを組み合わせることにより、ユーザはインストール直後にシングルサインオンを使用することができます。

ユーザは、各アプリケーションにアクセスするたびに独自のログオンを設定することができます。初回の使用ウィザードの設定は、FTULIST.INIファイルで指定します。

FTULIST.INIファイルは、FTULIST.INIをインストールしたディレクトリにあります。通常、ディレクトリはC:\NOVELL\SSO\PASSLOGIXです。

ZENWorksを使用して、FTULIST.INIファイルを作成および配布することができます。ただし、初回使用スクリプトを定義する場合、v-GOはこのディレクトリから情報を読み取ります。


初回の使用ウィザードの手順を指定する

FTULIST.INIファイルの最初のセクションでは、初回の使用プロセスに含める手順を指定します。 初回の使用プロセスを定義するために使用する構文が次の表に示されています。

エントリ 説明

[FTU]

初回の使用に含めるプロセスを列挙するための予約済みセクション

Ver=20000410

バージョン番号(必要な場合)

Step1=

My Logons

このセクションのエントリを省略すると、v-GOは、初回の使用ウィザードに関連する手順を省略します。 「Step 1」には、常に「My Logons」を使用します。Step 1は省略しないでください。


既存のログオンを設定する

NSSOでは、ユーザが初回の使用時に特定のアプリケーションの既存のログオンを設定することにより、これらのアプリケーションに最初にアクセスするときにシングルサインオンが機能します。

初回の使用ウィザードを使用してログオンを設定しない場合、ログオン要求が最初に表示されるときにユーザにログオンの設定を促します。ユーザがシングルサインオンを最大限に活用できるように、管理者は、初回の使用時にユーザが設定しなければならないログオンを選択することができます。

たとえば、頻繁に使用するアプリケーションは直ちに設定するようにユーザに要求し、あまり使用しないアプリケーションは、実際にアクセスするときに設定することを許可します。

初回の使用ログオンには、次の項目を含めることができます。

初回の使用ウィザードに含める各ログオンは、FTULIST.INIファイルで宣言する必要があります。次の構文を使用します。

エントリ 説明

[My Logons]

最初の使用ログオンを列挙するための予約済みセクション

ExtensionName=

AccessManager; NSSOコンポーネント(必須)

Section1=~

初回の使用に含める最初のアプリケーション名

Section1=~

初回の使用に含めるN番目のアプリケーション名

ログオンを宣言すると、ログオンを設定するために次の構文が必要です。

エントリ 説明

[~Application Name]

[My Logons]セクションで指定したアプリケーション名

ConfigName=

初回の使用ウィザードでこのアプリケーションのログオンを識別するために使用する名前

ConfigKey=

ENTLIST.INIまたはAPPLIST.INIファイルで、このログインを識別するために使用するセクション名

FTU_NeedID=

初回の使用ウィザードがユーザIDを設定するかどうかを示すフラグ

FTU_NeedPwd=

初回の使用ウィザードがパスワードを設定するかどうかを示すフラグ

URL=

WebのURL(Webページでない場合はオプション)またはENTLIST.INIかAPPLIST.INIファイル内の定義済みアプリケーションセクションへのポインタ

Description=

[ログオンマネージャ]ダイアログボックスに表示されるアプリケーションラベル


例: 初回の使用

[FTU]
Ver=20000410
Step1=My Logons

[My Logons]
ExtensionName=AccessManager
Section1=~Lotus Notes
Section2=~Intranet

[~Lotus Notes]
ConfigName=Lotus Notes
ConfigKey=Lotus Notes
FTU_NeedID=1
FTU_NeedPwd=1

[~Intranet]
ConfigName=Intranet
FTU_NeedID=1
FTU_NeedPwd=1
URL=intranet.passlogix.com

値と変数に関する詳細は、FTULIST.INIの値と変数を参照してください。