8.6 ライセンスの割り当て

ZENworks Asset Managementでは、組織内でライセンスを割り当てて、ライセンスの所有権と配布を追跡できます。ライセンスはデバイス単位または人口統計単位(サイト、部署、コストセンター)に割り当てられます。

デバイス割り当ては、ライセンスを特定のデバイスに割り当てます。そのデバイスには、製品がインストールされていても、インストールされていなくても構いません。たとえば、製品Aの10ライセンスを購入したとします。これらのライセンスは、デバイスにインストールする前でも、ターゲットデバイスに割り当てることができます。

統計割り当ては、1つまたは複数のライセンスをサイト、部署、またはコストセンターに割り当てることです。統計を割り当てられ、製品がインストールされたデバイスは、その割り当てに関連付けられたインストールとして表示されます。たとえば、製品Aの15ライセンスを購入し、それを部署Qに割り当てたとします。部署Qに割り当てられているデバイスは20台です。20台のデバイスうち、12台のデバイスで製品Aがインストールされました。このため、DepartmentQの割り当てとして、15本のライセンスが割り当てられ、12本がインストールされています。

次の手順では、ライセンスをデバイスに割り当てる方法を説明します。ライセンスを人口統計に割り当てる方法については、『ZENworks Asset Managementリファレンス』のライセンスの割り当てを参照してください。

  1. ZENworksコントロールセンターで、アセット管理タブをクリックします。

  2. [ライセンス管理]ページで、ライセンスされた製品をクリックします。

  3. [ライセンスされた製品]リストで、ライセンスを割り当てるライセンス製品をクリックします。

  4. デフォルトでは、デバイス割り当てだけが製品ライセンスの所有権を追跡できます。ライセンスを人口統計に割り当てるには、ユーザは次の手順を実行して、製品の人口統計割り当てを有効化する必要があります。

    1. 全般タブをクリックします。

    2. [ライセンス割り当ての設定]パネルで、次のフィールドに入力します。

      統計割り当ての有効化: このオプションを選択します。

      統計割り当てタイプ: シングルライセンス製品に関するすべての統計割り当ては、同じタイプでなければなりません。この製品に使用したいタイプを選択します(サイト部署コストセンター)。

      今後の購買記録のインポートによって、統計データのライセンス割り当てを更新します: 製品の今後の購買記録のインポート時に、購買記録の統計データに基づいて、割り当てられたライセンス数量を自動的に更新する場合は、このオプションを選択します。

      たとえば、製品が部署割り当てを使用するとします。部署Qに割り当てられたライセンスを含む購買記録をインポートします。それらのライセンスが部署Qの統計割り当てとして追加されます。

      必要な場合は、新規割り当ての作成も行われます。たとえば、購買記録に、部署Z(製品Aの割り当てリストにない新しい部署)に割り当てられた製品Aのライセンスが含まれている場合は、部署Zの新規割り当てが作成されます。

      割り当てられた数量: デバイスまたは人口統計のどちらかに割り当てられたライセンスの総数を表示します。

    3. 適用をクリックして変更内容を保存します。

  5. ライセンス割り当てタブをクリックします。

  6. (オプション)製品はインストールされていますが、割り当てられたライセンスのないデバイスを表示するには、[デバイス割り当て]パネルで、割り当てられていないインストール数の数字をクリックします。

  7. ライセンスの割り当て先デバイスに製品がインストールされている場合は、追加>Devices with Product Installed (製品がインストールされているデバイス)の順にクリックします。

    または

    ライセンスの割り当て先デバイスに製品がインストールされていない場合は、追加>任意のデバイスの順にクリックします。

    [デバイスの検索]ダイアログボックスが表示されます。

  8. デバイスタイプフィールドで、管理対象デバイスインベントリ済みデバイスManaged or Inventoried Devices (管理対象またはインベントリ済みデバイス)ZAMマイグレートデバイスすべてのいずれを検索するか選択します。

    デバイスタイプが不明な場合は、すべてを選択します。

  9. 検索を制限するには、フィルタを使用して、検索条件を作成します。

    フィルタを作成しない場合は、すべてのデバイス(または製品がインストールされているすべてのデバイス)が、最大表示数まで表示されます。

  10. 検索で表示するデバイスの最大数を指定します。

  11. 検索結果のダイアログボックスに表示するカラムを選択します。複数のフィールドを選択する場合は、<Ctrl>キーを使用します。

  12. 検索をクリックすると、検索結果が一覧表示された[デバイスの選択]ダイアログボックスが表示されます。

  13. ライセンスを割り当てたいデバイスを選択して、OKをクリックします。

    割り当てに関する次の情報が表示されます。

    • マシン名、ログイン名、IPアドレス: デバイスの標準情報(デバイスのインベントリ取得時にログインしていたユーザのログイン名など)。

    • サイト、部署、コストセンター: デバイスの統計データ1つまたは複数のフィールドが空の場合、その情報はデバイスのインベントリデータに含まれていません。

    • インストール済み数量: デバイス上のライセンス製品のインストール数。通常は、1になります。

    • 重複した割り当て: デバイスのインストールが統計割り当てにも含まれている場合は、チェックマークが付きます。

    • 割り当てられていないインストール数: 統計割り当てまたはデバイス割り当てによりライセンスを割り当てられていないインストールの数を表示します。この数字をクリックすると、インストールのリストが表示されます。