1.2 データベースに関する検討事項

ZENworks 2017 からZENworks 2020にアップグレードする前に、次のガイドラインについて検討してください。

  • Sybaseデータベースを使用する場合は、データベースをPostgreSQLデータベースに移行してください。

    詳細については、『Database Migration from Sybase to PostgreSQL』を参照してください。

  • 外部データベースを使用している場合、プライマリサーバをアップグレードする前に、外部データベースをサポートされている最新バージョンまでアップグレードまたは移行する必要があります。

    メモ:ZENworksデータベースが、Microsoft SQL Serverのより古いバージョン(2005など)との互換性を保持するよう設定されている場合、現在サポートされているSQL Serverバージョンへと更新する必要があります。

    サポートされているデータベースバージョンの詳細については、『ZENworksサーバインストールガイド』のデータベースの要件を参照してください。

  • (推奨)環境内のデバイスの数に基づいて、データベースのタイプを選択します。

    • デバイス数が最大5,000台の環境では、組み込みPostgreSQLを使用します。

    • デバイス数が最大20,000台の環境では、リモートPostgreSQLを使用します。

    • デバイスの数が最大40,000台の環境では、MS SQLまたはOracleを使用します。

    • デバイスの数が40,000台を超える環境では、Oracle Enterprise Edition (パーティショニング機能付き)を使用します。パーティショニング機能については、『ZENworks サーバインストールガイド』の「パーティショニング機能を備えたOracle Enterprise」を参照してください。

    既存のデータベースが推奨条件を満たしていない場合、アップグレードの完了後に既存のデータベースを移行します。

  • データベースをアップグレードするには、データベースが動作しているデバイス上でデータベースをアップグレードするか、またはサードパーティ製アップグレードインストーラを使用してデータベースを移行するか、どちらかを実行できます。

    組み込みPostgreSQLデータベースを使用している場合、ZENworksアップグレードインストーラがデータベースをアップグレードし、再構築します。

    メモ:組み込みSybaseデータベースをホストしているサーバでは、データベースファイルのサイズに等しい量の必要な空き領域を確保してあることを確認してください。

  • データベースは、同じデータベースの新しいバージョンにのみアップグレードできます。アップグレードインストーラを使用して、あるデータベースを別のデータベースに移行することはできません。

  • すべての外部データベースについて、データベースのアップグレードを実行する前に、他のすべてのプライマリサーバ上のZENworksサービスを停止します。

  • 重要:Microsoft SQLサーバデータベースを使用している場合は、ゾーンをアップグレードする前に、データベーステーブルがデフォルトのデータベーススキーマDBOで使用可能であることを確認します。ZENworksデータベーステーブルがデフォルトのデータベーススキーマDBOに存在しない場合は、問題を回避するため、Micro Focus Customer Centerに連絡してください。

    データベーススキーマを検索するには、Microsoft SQLデータベースで次のクエリを実行します: SELECT distinct(SCHEMA_NAME(schema_id)) as OWNER FROM sys.objects WHERE type='U'