Novell(クラウドコンピューティングのセキュリティ・仮想化ソリューションを実現)

ノベルの歴史

ノベルの歴史

ノベルは、1980年代初期に企業ネットワークの考案に貢献し、以来現在に至るまでビジネス向け技術の推進に従事してきました。ネットワークソフトウェアは、ローカルエリアネットワーク(LAN)内でのファイルとプリンタの共有から始まり、企業レベルのコンピューティングを可能にするワイドエリアネットワークに、そして最終的にはインターネットへと進歩しました。今日ノベルは、業界の牽引役として、データセンター、セキュリティおよびアイデンティティ、リソース管理、ワークグループ、デスクトップという5つの異なる市場でOpen Enterprise™サービスソリューションに対応したソフトウェアを提供しており、お客様にとって意義ある方法で、またお客様が望まれるペースで、オープンエンタープライズの構築、セキュリティの確保、管理、接続、および解放をサポートしています。

1979年、Novell Data Systemsが、コンピュータおよびディスクオペレーティングシステムの製造業者として誕生しました。1983年1月に、Jack Messmanとベンチャー投資会社Safeguard Scientifics社がNDSIをNovell, Inc.として再合併し、データネットワークに使用するソフトウェアおよびハードウェアの設計と販売に着手し、 同年5月、エンジニアおよびマーケティング担当者として豊富な経験を持つRaymond J.Noordaが新会社の社長兼CEOに就任しました。

Noordaの下、ノベルはLANの導入により企業ネットワーク市場の創設に携わり、 1983年、ファイルサーバ技術に基づく初のLANソフトウェア、NetWareを発表しました。ノベルは、1台のマシンを指定して、ネットワークを管理し、ディスクドライバやプリンタなどの共有デバイスへのアクセスを制御するPCネットワーキングシステムを開発しました。1980年代を通して、ネットワークに対する企業の要求が大幅に増大し、LANは次第に大規模企業環境を統合するワイドエリアネットワークに置き換えられていきました。1990年代前半までに、ノベルのNetWareオペレーティングシステムに分散型企業に対応した主要機能が追加され、このOSはほぼ70%のシェアを獲得して市場をリードしました。

1996年、インターネットが従来のネットワーク市場に革命をもたらしていることをいち早く認識した暫定CEOのJohn Youngは、ノベルの製品をインターネットに対応させるプログラムを開始しました。

1997年3月、Eric Schmidtがノベルの指揮権を引き継ぎ、ノベルの主力ネットワーキング製品をインターネットの領域で活用する取り組みを加速させました。翌年、サーバオペレーティングシステムNetWare 5とNovell Directory Services(NDS)の両製品が、インターネット通信プロトコルであるIPのネイティブサポートを搭載して出荷されました。

企業ネットワークでの異機種環境の増加とインターネットにおける相互操作性へのニーズの高まりを受け、1998年、ノベルはさまざまなプログラムを統合する手段としてNDSの宣伝を開始しました。これと並行して、ディレクトリに保存された情報を使用することでネットワーク管理を簡略化し、ユーザのアイデンティティに基づいてアクセスのセキュリティを向上した製品の出荷を開始しました。そして1999年後半、インターネットの主要要件である相互操作性とオープンスタンダードに対するノベルの取り組みを集約した真のクロスプラットフォームディレクトリサービス、eDirectoryをリリースしました。

2001年7月、ノベルはコンサルティング企業であるCambridge Technology Partners社を買収し、お客様にサービスと製品を提供する能力を強化しました。業界をリードするノベルの技術とCambridge社の事業に関する専門知識を組み合わせることにより、ノベルには、企業におけるビジネス上の問題解決をサポートするネットワーキングソリューションを提供する新たな力が備わりました。Cambridge社のCEO、Jack Messmanがノベルの社長兼CEOに就任し、 Messmanは再度ノベルのCEOを務めることになりました。

2002年7月、ノベルは、Webサービス指向のアプリケーション開発のトップ、SilverStream Software社を買収し、さらなる躍進を遂げました。SilverStream社の買収により、ビジネスプロセスをWebサービスに変換する専門知識、トップクラスのWebサービスアプリケーションプラットフォーム、そしてWebサービスベースのアプリケーションを実行するためのノベル従来のセキュアでスケーラブルな、信頼性の高いネットワークおよびアイデンティティ管理インフラストラクチャという、Webサービスの提供における強力な3本柱を確立することができました。

2003年8月にはXimian社を買収し、ノベルのクロスプラットフォームに主要なコンポーネントが新たに加わりました。一流のLinux開発者と、デスクトップのLinux、Linuxデスクトップおよびサーバの管理、LinuxとWindows環境のコラボレーションの分野で業界トップのソリューションを擁するXimian社の獲得により、ノベルがお客様に提供できるプラットフォームオプションが大幅に拡大しました。また、Ximian社のMiguel de Icaza とNat Friedmanは、オープンソースの動向について明確なビジョンを持っており、この2人を得たことで、ノベルにおけるLinuxの信頼性が確実なものとなりました。2大オープンソースプロジェクトである、デスクトップ向けGNOMEと、Microsoft .NETアプリケーション実行用オープンソースプラットフォームのMonoをXimian社(現ノベル)がスポンサーしたことで、オープンソースコミュニティでのノベルの影響力と認知度が高まりました。

2004年1月、ヨーロッパの主要Linuxベンダで、市場でトップクラスの商用ディストリビューションを扱うSUSE Linux社の買収を完了したことにより、ノベルはLinuxの展開を締めくくる重要な前進を果たしました。SUSE Linux社を獲得したことで、他のLinuxベンダを大きくリードする企業レベルのネットワーキングサービスと技術サポートが実現し、サーバからデスクトップまで、あらゆるLinuxソリューションを提供できるようになりました。グローバルなテクニカルサポートとチャネル配布ネットワークをSUSE社が持つLinuxの専門知識と組み合わせることで、ノベルは、Linuxを戦略的に導入したいと考える企業のお客様にとって魅力的な新しいオプションを生み出しました。SUSEのLinuxでの強力な技術的リーダーシップと市場での実績により、ノベルはオープンソースの動向を左右する重要なポジションを獲得しました。

ノベルはオープンソースコミュニティへの取り組みを拡大し、2005年8月には、世界中にLinuxを普及させることを目的に、www.openSUSE.orgを立ち上げました。このプロジェクトを通じ、世界で最も使えるLinuxディストリビューション、SUSE™ Linuxに簡単にアクセスできるサービスを無料で提供しています。また、openSUSE™プロジェクトでは、オープンソース開発者にSUSE Linuxのレビュー、テスト、および開発への参加を呼びかけてSUSE Linuxの開発プロセスをオープンにし、www.openSUSE.org/zh-cn/を通して、中国を含む世界中の開発者が、ディストリビューションの今後のバージョンに貢献できるようにしています。

20年以上の実績を誇るノベルのオープンエンタープライズ向けソフトウェアは、世界43ヶ国の50,000を超える企業に、専有ソフトウェアとオープンソースソフトウェアを対象とした企業レベルのソリューションとサポートを提供し、今後も安価な総所有コストでフレキシブルな機能をお届けします。

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