TCP/IP MPR: 大きなパケットの問題解決

Maximum Physical Receive Packet Size
NetWareサーバに接続されたネットワークから着信するパケットを保存するために受信バッファが使われる。「Maximum Physical Receive Packet Size（最大物理受信パケットサイズ）」を、ネットワークの種類に合わせて設定する必要がある。イーサネットセグメントでは1524バイト、トークンリングとFDDIでは4540バイト、ARCnetとLocalTalkでは618バイトとなっている。
この値はパケットの受け渡しをスムーズにするために増やすことができる。

TCPIPをロード後、サーバコンソールで「SET always allow IP fragmentation（IPの断片化を常に許可） = ON」を設定しておく。
これにより必要に応じてIPが断片化されるようになる。
ルータの中にはセグメントを超えるIPパケットを分割しようとするものがある。そして、サーバでこの設定がONになっていると、断片化されたパケットの解析方法がわからず、パケットを破棄して要求が実現されないことがある。大きなIPパケットでよく見られることである。

「SET USE SPECIFIED MTU = ON」とする（デフォルトはOFF）。
IPにユーザ指定のMTU（最大伝送ユニット）サイズを強制的に使わせる。このSETコマンドがONになっていると、そのサーバから送信されるパケットは576〜5000を範囲とする動的なサイズではなく、特定のパケットサイズで送信される。

SET MAXIMUM INTERFACE MTU = <送信したいMTU>

この値は、「SET USE SPECIFIED MTU」がONになっている場合に使われるMTUサイズを定義する。値が定義されていないと、576バイトのデフォルトとなる。
576から始めて、問題が再発するまでこの値を徐々に増やしてゆくことが望ましい。正常な応答がなくなる値までPINGテストを実行することにより、サーバに適した設定を判定できる。

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