継承の阻止

eDirectoryでは、コンテナに対する権利割り当てを継承することができ、また継承しないようにすることもできます。NetWareファイルシステムでは、フォルダに対する権利割り当てはすべて継承できます。eDirectoryとNetWareのどちらでも、個々の従属項目に対するこのような継承を阻止できます。このため、トラスティとは無関係に、従属項目に対する権利を無効にすることができます。ただし唯一の例外として、NetWareファイルシステムではスーパバイザ権を阻止できません。


このセクションでは、次の項目について説明します。


NetWareボリュームのファイルまたはフォルダへの権利継承を阻止する

  1. 目的のファイルまたはフォルダを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

  2. [権利継承フィルタ]ページで、必要に応じてフィルタを編集します。

    権利を阻止するには、その権利のチェックボックスをオフにします。権利を継承するには、その権利のチェックボックスをオンにします。スーパバイザ権を阻止することはできません。ファイルまたはフォルダに対するスーパバイザ権またはアクセス制御権がない場合は、他のチェックボックスは無効になっています。個々の権利の説明については、NetWare権利についてを参照してください。

    注:  ファイルまたはフォルダに対する権利がトラスティに明示的に付与されている場合、このフィルタはその権利を阻止しません。このような権利は継承されないからです。

  3. [OK]をクリックします。


eDirectoryオブジェクトまたはeDirectoryプロパティへの権利継承を阻止する

  1. 目的のeDirectoryオブジェクトを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

  2. [NDS権利]タブの[権利継承フィルタ]ページを選択します。

    オブジェクトに対してすでに設定されている権利継承フィルタのリストが表示されます。

  3. プロパティページで、権利継承フィルタのリストを必要に応じて編集します。

    フィルタのリストを編集するには、オブジェクトのACLプロパティに対するスーパバイザ権またはアクセス制御権が必要です。オブジェクト全体、オブジェクトのすべてのプロパティ、および個々のプロパティへの権利継承をそれぞれ阻止するフィルタを設定できます。詳細については、[ヘルプ]をクリックしてください。

    注:  オブジェクトに対する権利がトラスティに明示的に付与されている場合、これらのフィルタはその権利を阻止しません。このような権利は継承されないからです。

  4. [OK]をクリックします。