ドライバセットを管理するため、Designerでは次のオプションを設定できます。
アイデンティティボールトを作成すると、ドライバセットがデフォルトで追加されます。デフォルト以外のドライバセットを追加するには、パレットからモデラにオブジェクトをドラッグします。
ドライバセット全般の設定を編集するには、そのドライバセットオブジェクトをダブルクリックします。[全般]ページで、次のドライバセット値を指定または変更できます。
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フィールド |
説明 |
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Name (名前) |
ドライバオブジェクトの名前(DriverSet1など)。 |
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Create a new partition on this driver (このドライバセットに新規パーティションを作成) |
このオプションを選択するようお勧めします。詳細については、「Identity Managerの実装の技術面の計画」を参照してください。 |
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Deploy Context (展開コンテキスト) |
アイデンティティボールトは、すべてのドライバセットにデフォルトのDNコンテナを割り当てます。ここでドライバセットオブジェクトのDNコンテナを指定すると、その設定がアイデンティティボールトの設定よりも優先されます。 この値は、直接入力するか参照して選択します。 |
アイデンティティボールトに複数のサーバを追加したら、ドライバセットとサーバとの関連付けを表示または変更できます。目的のドライバセットオブジェクトをダブルクリックして、[Server List (サーバリスト)]を選択してください。
サーバリストには使用可能なサーバが表示されます。特定のサーバを選択してから、矢印アイコンを使用して[Selected Server(選択したサーバ)]リストに移動します。目的のサーバが[Available Server(使用可能なサーバ)]リストに含まれていない場合は、アイデンティティボールトのプロパティを編集して同リストに追加する必要があります。
重要:[Available Server(使用可能なサーバ)]リストにアスタリスクが付いている場合、そのサーバは既に別のドライバセットに関連付けられています。アスタリスクの付いたサーバを選択すると、そのサーバの既存の関連付けがドライバセットから削除されます。1つのサーバに同時に複数のドライバセットを関連付けることはできません。
グローバル構成値(GCV)は、ドライバパラメータに似た設定です。グローバル構成値は、ドライバセットに対しても、個々のドライバに対しても指定できます。ドライバにGCV値がない場合、ドライバはドライバセットからそのGCVの値を継承します。
GCVによって、パスワード同期やドライバハートビートなどのIdentity Manager機能の設定、および個々のドライバ環境設定の機能に固有の設定を指定できます。一部のGCVはドライバに付属していますが、ユーザが独自のGCVを追加することもできます。ポリシーでこれらの値を参照すると、ドライバ環境設定を容易にカスタマイズできます。
ドライバセットのGCV設定を編集するには、そのドライバセットオブジェクトをダブルクリックします。[Global Configuration Values (グローバル構成値)]ページで、[Add (追加)]、[Edit (編集)]、[Delete (削除)]、[Edit the XML for GCVs(GCVのXMLの編集)]を実行できます。
各ドライバセットとドライバにはログレベルフィールドがあります。このフィールドで、追跡するエラーレベルを定義できます。ここで指定するレベルによって、ログに記録されるメッセージの種類が決まります。デフォルトでは、エラーメッセージ(致命的エラーも含む)を記録するように設定されています。他のタイプのメッセージも追跡する場合は、ログレベルを変更してください。ログレベルを設定または変更するには、ドライバセットをダブルクリックして、メニューから[Driver Set Log Level (ドライバセットのログレベル)]を選択します。次のオプションがあります。
ログのエントリ数(50~500)も指定できます。
モデラを使用すると、ドライバセットにトレースレベルを追加できます。DSTRACEは、設定されたトレースレベルに応じて、エンジンが処理したIdentity Manager (DirXML)イベントを表示します。トレースレベルはドライバセット内のすべてのドライバに適用されます。展開時にドライバで発生した問題をトラブルシューティングするためのトレースレベルを指定してください。DSTRACEは、指定されたトレースレベルの出力を表示します。
各トレースフィールドの意味は次のとおりです。
システムコンソールにトレースメッセージを表示したり、ファイル(SYS:\SYSTEM\DSTRACE.LOG)にトレースメッセージを出力したりするには、DSTRACE.NLMを使用します。DSTRACE.NLMにより、[DSTRACE Console (DSTRACEコンソール)]画面にトレースメッセージが表示されます。
サーバコンソールで次のコマンドを入力します。
[DSTRACE SCREEN ON] - [DSTRACE Console (DSTRACEコンソール)]画面にトレースメッセージが表示されます。
[DSTRACE FILE ON] - [DSTRACE Console (DSTRACEコンソール)]に送信されたトレースメッセージを捕捉して、DSTRACE.LOGに出力します。
[DSTRACE FILE OFF] – ログファイルへのトレースメッセージへの出力を停止します。
[DSTRACE -ALL] - すべてのトレースのフラグがオフになります。
[DSTRACE +DXML DSTRACE +DVRS] - DirXML (Identity Manager)イベントが表示されます。
[DSTRACE +TAGS DSTRACE +TIME] - メッセージタグおよびタイムスタンプが表示されます。
[Control Panel (コントロールパネル)]>[NDS Services (NDSサービス)]の順に開き、DSTRACE.DLMをクリックして[Start (開始)]をクリックします。[NDS Server Trace Utility (NDSサーバトレースユーティリティ)]という名前のウィンドウが開きます。
DirXMLトレース情報を取り込むようにフィルタを設定するには、[Edit (編集)]>[Option (オプション)]>[All Clear (すべてクリア)]の順にクリックするか、[DirXML and DirXML Drivers (DirXMLおよびDirXMLドライバ)]をオンにして[OK]をクリックします。
トレース情報をファイルに保存するには、[ファイル]>[新規]の順に選択します。ファイル名の入力を促すダイアログボックスが表示されます。拡張子が.LOGのファイル名を入力します。ファイルへのトレース情報の出力を停止するには、[ファイル]>[閉じる]を選択します。ファイルが保存されます。
コンソールでndstraceコマンドを使用して、IDMイベントを表示します。トレースユーティリティを終了するには、exitコマンドを入力します。
[Set ndstrace=nodebug (ndstrace=nodebugに設定)] - すべてのトレースのフラグがオフになります。
[Set ndstrace on (ndstraceをオンに設定)] - トレースメッセージがコンソールに表示されます。
[Set ndstrace file on (ndstraceファイルをオンに設定)] - /var/ndsディレクトリにあるndstrace.logファイルに、トレースメッセージが出力されます。
[Set ndstrace file off (ndstraceファイルをオフに設定)]- ログファイルへのトレースメッセージへの出力を停止します。
[Set ndstrace=+dxml (ndstrace=+dxmlに設定)] – IDMイベントを表示します。
[Set ndstrace=+dvrs (ndstrace=+dvrsに設定)]– IDMドライバイベントを表示します。
WebブラウザからDSTRACE情報を参照するには、iMonitorを使用します。
NDSIMON.NLM – NetWare
NDSIMON.DLM – Windows
ndsimonitor - Linux/Solaris/AIX/HP-UX
http://server_ip:8008/nds (デフォルトポート)からiMonitorにアクセスします。
[Trace Configuration (トレース環境設定)]をクリックします。
[Clear All (すべてクリア)]をクリックします。
[DirXML]>[DirXMLドライバ]の順に選択します。
[Trace On (トレースオン)]、[Trace History(トレース履歴)]の順にクリックします。
[Current (現在)]のドキュメントのアイコンをクリックすると、リアルタイムでトレースが表示されます。