12.5 スキーマのインポート

Designerでは、運用環境からスキーマをインポートして、Identity Managerドライバを使った綿密なテストを行うことができます。

12.5.1 スキーマのインポート

スキーマをDesignerにインポートする方法には次の2通りがあります。

eDirectoryツリーからのスキーマのインポート

  1. モデラで、[Identity Vault (アイデンティティボールト)]アイコンを右クリックして、[Live Operations (ライブ操作)] > [Import Schema (スキーマのインポート)]の順に選択します。

  2. [Import from eDirectory (eDirectoryからインポート)]を選択します。

    eDirectoryからインポート
  3. [ホスト名]を指定します。サーバのIPアドレスまたはDNS名を指定できます。

  4. [ユーザ名]を指定します。スキーマに対して管理権限を持つユーザを指定してください。

  5. ユーザのパスワードを指定し、[Next (次へ)]をクリックします。

  6. Designerにインポートするクラスと属性を選択し、[Finish (終了)]をクリックします。

    詳細については、セクション 12.5.2, スキーマインポ―トウィザードを参照してください。

    スキーマインポートウィザード
  7. [Import Summary (インポートの概要)]ページで[OK]をクリックします。警告やエラーが発生した場合は、それらが一覧表示されます。

    スキーマインポートのエラーまたは警告

ファイルからのスキーマのインポート

スキーマをファイルにインポートする方法には次の2通りがあります。

.schファイルへのスキーマのインポート
  1. モデラで、[Identity Vault (アイデンティティボールト)]アイコンを右クリックして、[Live Operations (ライブ操作)] > [Import Schema (スキーマのインポート)]の順に選択します。

  2. [Import from file (ファイルからインポート)]を選択します。

  3. [.sch format (.sch形式)]を選択してから[Browse (参照)]をクリックします。

    ファイルからスキーマをインポート
  4. 使用する.schファイルを参照して選択し、[Open (開く)]をクリックします。

    ファイルからスキーマをインポート
  5. [Next (次へ)]をクリックします。

  6. .schファイルをインポートに備えて確認します。ファイルを変更する場合は、ここで変更を行い、終わったら[Finish (終了)]をクリックします。

    インポートのための.SCHファイル
  7. [Import Summary (インポートの概要)]ページで[OK]をクリックします。警告やエラーが発生した場合は、それらが一覧表示されます。

    スキーマインポートのエラーと警告
LDIFファイルへのスキーマのインポート
  1. モデラで、[Identity Vault (アイデンティティボールト)]アイコンを右クリックして、[Live Operations (ライブ操作)] > [Import Schema (スキーマのインポート)]の順に選択します。

  2. [Import from file (ファイルからインポート)]を選択します。

  3. [.ldif format (.ldif形式)]を選択してから[Browse (参照)]をクリックします。

  4. 使用する.ldifファイルを参照して選択し、[Open (開く)]をクリックします。

  5. [Next (次へ)]をクリックします。

  6. .ldifファイルをインポートに備えて確認します。ファイルを変更する場合は、ここで変更を行い、終わったら[Finish (終了)]をクリックします。

  7. 警告が表示されたら[OK]をクリックします。

    Designer内でのクラス名と属性名はeDirectory名です。LDIFファイル内のクラスと属性の名前はLDAP名であり、双方の名前は異なっています。LDAPファイルをインポートする前に、LDAPファイルに記載されている名前が使用環境にとって正しいものであることを確認してください。LDAPクラス名および属性名にマップされたeDirectoryクラス名および属性名のリストについては、セクション 12.8, eDirectoryからLDAPまでスキーママッピングの表を参照してください。

  8. [Import Summary (インポートの概要)]ページで[OK]をクリックします。警告やエラーが発生した場合は、それらが一覧表示されます。

12.5.2 スキーマインポ―トウィザード

スキーマインポートウィザードにより、eDirectoryのクラスと属性をDesignerにインポートすることができます。また、カスタムクラスおよび属性が存在する場合は、それらもインポートすることができます。

図 12-4 Schema Import Wizard (スキーマインポートウィザード)

スキーマインポートウィザード

次にスキーマインポートウィザードの機能を示します。

Import All Associations (すべての関連付けのインポート)

[Import all associations (すべての関連付けのインポート)]では、選択した属性をDesignerにすでに存在するクラスに関連付けることができます。このボックスをオンにしないと、クラスに関連付ける必要のある新規属性が関連付けられません。たとえば、Employee Photoという属性をUserクラスに関連付ける場合に、[Import all associations (すべての関連付けのインポート)]が選択されていないと、Employee PhotoはUserクラスに関連付けられません。

クラスと属性の選択

eDirectoryツリーにあるクラスと属性が2列に一覧表示されます。これらのクラスと属性は個別に選択できます。クラスまたは属性を選択するには、目的のクラスまたは属性のチェックマークをオンにします。すべてのクラスと属性をDesignerへインポートするために選択する場合は、[Select All (すべて選択)]ボタンをクリックします。すべてのクラスと属性の選択を解除する場合は、[Unselect All (すべて選択解除)]ボタンをクリックします。

View Differences (相違点の表示)

[View Differences (相違点の表示)]ボタンを使用すれば、eDirectoryツリーとDesignerとの間のスキーマの相違点を表示することができます。相違点は別のウィンドウに一覧表示されます。[Check Differences (相違点のチェック)]ボタンを選択すると、Designerにあるのとは異なるクラスと属性がすべて選択されます。異なる項目が自動的に選択されないようにする場合は、[Cancel (キャンセル)]をクリックします。

図 12-5 Schema Differences (スキーマの相違点)

スキーマの相違点