Policy Builderタスク

この節では、Policy Builderでの一般的なタスク実行方法について説明します。


Policy Builderの起動

  1. iManagerで、[DirXML Management Role]を展開して[Overview]をクリックします。

  2. ドライバセットを指定します。

  3. ポリシーを管理するドライバをクリックします。[DirXML Driver Overview]が開きます。


    DirXML Driver Overview
  4. [DirXML Driver Overview]からポリシーを管理します。


ポリシーの作成

  1. [DirXML Driver Overview]を開き、管理するドライバを見つけます。

  2. 定義するポリシーを表すアイコンをクリックします。

    Undefined policy iconは未定義のポリシーを表します。

    Defined policy iconは定義済みのポリシーを表します。

  3. [Insert]をクリックします。

  4. 新規ポリシーの名前を入力し、[Policy Builder]を選択します。

  5. ポリシーが表示されます。このポリシーに対して1つまたは複数のルールを定義するには、[Append New Rule]をクリックして、ポリシー内の個々のルールの定義の手順に従います。


ポリシー内の個々のルールの定義

ルールは、Policy Builderの[Rule Builder]ウィンドウで定義します。


Policy Builderの[Rule Builder]ウィンドウ

Rule Builderインタフェースでは、インテリジェントなドロップダウンメニューを使用してルールをすばやく作成および変更できます。

Rule Builderで、定義済みアクションを実行する前に満たさなければならない条件のセットを定義します。

たとえば、自分の環境に追加された新規オブジェクトをすべて拒否するルールを作成する必要がある場合は、次のようなルールを定義できます。add (追加)操作が発生すると、操作を拒否します。

Rule Builderでこのロジックを実装するには、次の条件を選択できます。


Rule Builderインタフェースのユーザ移動条件

さらに、アクションを選択します。


Rule Builderインタフェースの[Veto]アクション

Rule Builderで利用できる条件とアクションの詳細については、条件およびアクションを参照してください。


ヒント

さらに複雑な条件を作成するには、条件と、条件のグループまたはステートメント、あるいはその両方を結合できます。結合する方法を変更するには、条件構造を選択します。


[Condition Structure]ラジオボタン

Object selector iconアイコンをクリックすると、フィールドの値のリストを表示できます。前の例では、このアイコンをクリックすると、有効なクラス名のリストが開きます。

Launch argument builder iconアイコンをクリックすると、Argument Builderインタフェースを使用して引数を作成できます。

disable policy iconアイコンをクリックすると、ポリシー、ルール、条件、またはアクションを無効にできます。enable policy iconアイコンをクリックすると、再び有効にできます。

comment iconアイコンをクリックすると、コメントをポリシーまたはルールに追加できます。コメントはポリシーまたはルール上に直接保存され、長さに制限はありません。

[Cut]/[Copy]/[Paste]アイコンcut/copy/paste iconsをクリックすると、Policy Builderのクリップボードを使用できます。[Paste]アイコンは、現在クリップボードに入っている内容が無効な場所では使用できません。

add, remove, and place if condtions iconsアイコンを使用すると、条件を追加、削除、および配置できます。

add condtion group buttonボタンを使用すると、条件グループを追加できます。

add, remove, and place if condtion groups iconsアイコンを使用すると、条件グループを削除および配置できます。


ルール内の個々の引数の定義

Argument Builderは、Rule Builder内で使う複雑な引数式を構築できるダイナミックなグラフィカルインタフェースです。


デフォルトのArgument Builderインタフェース

式を定義するには、1つまたは複数の名詞(値、オブジェクト、変数など)を選択し、動詞(下位文字列、エスケープ、大文字、小文字)と結合して式を構築します。

複数の名詞、動詞、および式を結合して、複雑な引数を構築します。

たとえば、引数を属性値に設定する場合は、属性名詞を選択して属性名を入力または選択するだけです。


テキスト引数として「ds.novell」が表示されたエディタ

この属性の一部だけが必要な場合は、属性名詞を下位文字列動詞と結合できます。


Given Name属性の長さ1の下位文字列とSurname属性を結合した状態を示す式

Argument Builderで使用できる名詞および動詞の詳細については、名詞および動詞を参照してください。


ヒント

さらに複雑な条件を作成するには、条件または条件のグループをand/orステートメントで結合できます。

Object selector iconアイコンを使うと、名詞および動詞を移動および削除できます。

Object selector iconアイコンをクリックすると、フィールドの値のリストを表示できます。

名詞または動詞を追加したら、エディタで値を入力して、すぐに他の名詞または動詞を追加できます。[Expression]ペインを更新して変更を適用する必要はありません。次の操作を実行すると、追加した名詞や動詞が表示されます。

ほとんどの引数はこの標準インタフェースを使って定義できますが、特定の状況では、カスタムの[Argument Builder]ウィンドウを使用して情報を入力します。これらのウィンドウのいくつかでは、値を入力するためにデフォルトのArgument Builderが起動されます。

次の節では、Argument Builderの追加インタフェース、およびこれらを使用する条件とアクションについて説明します。


Matching Attribute Builder

Matching Attribute Builderは、Find Matching Object (一致オブジェクトの検索)アクションを満たす条件を構築するのに使います。


Match Attributes Builder


Argument Actions Builder

Argument Actions Builderは、For Each (繰り返し)などのアクションで実行するアクションのリストを構築するのに使います。


Argument Actions Builder


Named String Builder

Named String Builderは、Generate Event (イベントの生成)Send Email (電子メールの送信)などのアクションで使う名前と値のペアを作成するのに使います。


Named String Builder


Argument Value List Builder

Argument Value List Builderは、Set Default Attribute Value (デフォルト属性値の設定)などのアクションの引数を作成するのに使います。この例では、不明な値を持つ文字列引数を作成して、デフォルトの場所を設定しています。


Argument Value List Builder


ポリシーの変更

  1. [DirXML Driver Overview]を開き、管理するドライバを見つけます。

  2. 変更するポリシーを示すアイコンをクリックします。

  3. 変更するポリシーを選択し、[Edit]をクリックします。


ポリシーの削除

  1. [DirXML Driver Overview]を開き、管理するドライバを見つけます。

  2. 削除するポリシーを示すアイコンをクリックします。

  3. 削除するポリシーを選択し、[Remove]をクリックします。


XMLファイルからのポリシーのインポート

  1. [DirXML Driver Overview]を開き、管理するドライバを見つけます。

  2. 削除するポリシーを示すアイコンをクリックします。

  3. 既存のポリシーを編集するか、または新規ポリシーを作成します。

  4. [Insert]ボタンをクリックし、[Import an XML file containing DirXML Script]を選択します。

  5. インポートするポリシーファイルを参照し、[OK]をクリックします。


XMLファイルへのポリシーのエクスポート

  1. [DirXML Driver Overview]を開き、管理するドライバを見つけます。

  2. 削除するポリシーを示すアイコンをクリックします。

  3. 既存のポリシーを編集するか、または新規ポリシーを作成します。

  4. [Save As]ボタンをクリックし、場所を選択してDirXML Script XMLファイルを保存します。


ポリシーリファレンスの作成

ポリシーリファレンスを使用すると、単一のポリシーを作成して複数の場所で参照できます。複数のドライバまたはポリシーによって使われているポリシーがある場合は、リファレンスを作成すると、ポリシーの管理が容易になります。

  1. [DirXML Driver Overview]を開き、管理するドライバを見つけます。

  2. 削除するポリシーを示すアイコンをクリックします。

  3. 既存のポリシーを編集するか、または新規ポリシーを作成します。

  4. [Insert]ボタンをクリックし、[Append a reference to a policy containing DirXML Script]を選択します。

  5. 参照するポリシーオブジェクトを参照し、[OK]をクリックします。