.sch拡張子の付いたファイルを使用して、手動でeDirectoryスキーマを拡張できます。
このセクションでは、次の情報について説明します。
NWConfig.nlmを使用して、NetWareサーバのスキーマを拡張します。eDirectoryに付属しているスキーマファイル(*.sch)は、sys:\system\schemaディレクトリにインストールされます。
サーバコンソールで、「nwconfig」と入力します。
[ディレクトリオプション]>[スキーマの拡張]の順に選択します。
管理権を持つユーザとしてログインします。
<F3>を選択して異なるパスを指定し、sys:\system\schema(または*.schファイルのパス)とスキーマファイルの名前を入力します。
<Enter>キーを押します。
NDSCons.exeを使用して、Windowsサーバのスキーマを拡張します。eDirectoryに付属しているスキーマファイル(*.sch)は、デフォルトでC:\Novell\NDSディレクトリにインストールされます。
[スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[Novell eDirectory Services]の順にクリックします。
install.dlmをクリックし、[開始]をクリックします。
[追加のスキーマファイルのインストール]をクリックし、[次へ]をクリックします。
管理権を持つユーザとしてログインし、[OK]をクリックします。
スキーマファイルのパスと名前を指定します。
[完了]をクリックします。
次のセクションでは、Linux、Solaris、AIX、およびHP-UXシステムでのスキーマの拡張について説明します。
Novell iManagerのほかにも、eDirectoryスキーマ拡張ユーティリティndsschを使用して、Linux、Solaris、AIX、またはHP-UXシステム上のスキーマを拡張することができます。ツリーのスキーマの変更処理では、スキーマファイル(.sch)に指定された属性とクラスが使用されます。.schファイルで指定した内容に従って、属性とクラスの関連付けが作成されます。
次の構文を使用します。
ndssch [-h hostname[:port]] [-t tree_name] admin-FDN schemafile...
ndssch [-h hostname[:port]] [-t tree_name] [-d] admin_FDN schemafile [schema_description]...
ndsschのパラメータ | 説明 |
---|---|
-h hostname |
スキーマを拡張するサーバの名前またはIPアドレス。指定したサーバが属しているツリーのスキーマが拡張されます。スキーマを拡張するホスト上にツリーがある場合のみ、オプションで指定するパラメータです。それ以外の場合は、必須パラメータです。 |
port |
サーバポート。 |
-t tree_name |
スキーマを拡張するツリーの名前。このパラメータの指定は任意です。/etc/nds.confファイルに指定された値がデフォルトのツリー名として使用されます。詳細については、『Novell eDirectory 8.7.3インストールガイド』の「環境設定パラメータ」を参照してください。 |
admin-FDN |
ツリーに対するeDirectory管理権を持つユーザのフルコンテキスト付きの名前。 |
schemafile |
拡張するスキーマについての情報が入力されたファイルの名前。 |
-d, schema_description |
このオプションが使用されている場合、各スキーマファイルはスキーマファイルの説明を伴っています。 |
RFC 2307に定義されている属性とオブジェクトクラスは、ユーザまたはグループ関連、およびNIS関連のものです。ユーザまたはグループ関連の定義は、/usr/lib/nds-modules/schema/rfc2307-usergroup.schファイルにコンパイルされます。NIS関連の定義は、/usr/lib/nds-modules/schema/rfc2307-nis.schファイルにコンパイルされます。それぞれに対応するLDIF形式のファイルもあります(ユーザ/グループ関連は/usr/lib/nds-modules/schema/rfc2307-usergroup.ldif、NIS関連は/usr/lib/nds-modules/schema/rfc2307-nis.ldif)。
RFC 2307スキーマを拡張するには、ndsschユーティリティまたはldapmodifyツールを使用します。
次のいずれかのコマンドを入力します。
ndssch -t /usr/lib/nds-schema/rfc2307-usergroup.sch
または
ndssch -t /usr/lib/nds-schema/rfc2307-nis.sch
パラメータ | 説明 |
---|---|
-t |
スキーマを拡張するツリーの名前。このパラメータの指定は任意です。このパラメータが指定されていない場合、/etc/nds.confファイルに指定されたツリー名が使用されます。 |
次のいずれかのコマンドを入力します。
ldapmodify -h -D -w -f /usr/lib/nds-schema/rfc2307-usergroup.ldif
または
ldapmodify -h -D -w -f /usr/lib/nds-schema/rfc2307-nis.ldif