NetWareサーバをeDirectory 8.7.3にアップグレードする際に、eDirectoryスキーマの更新が必要となる場合があります。その場合は、ルートパーティションのマスタレプリカを保持するサーバ上でDSRepairを実行します。
重要: ルートパーティションのマスタレプリカがWindowsサーバ上に存在する場合は、Windows用のeDirectoryスキーマの更新の指示に従ってください。
次に示す条件のいずれかまたは両方に該当する場合は、ツリー内に最初のeDirectoryサーバをインストールする前にdsrepair.nlmを実行する必要があります。
スキーマを更新するには、次を実行します。
製品CDまたはダウンロードして展開したファイルに含まれている適切なdsrepair.nlmファイルを、ツリーパーティションのマスタレプリカを保持しているサーバのsys:\systemディレクトリにコピーします。
ルートパーティションのマスタレプリカのサーバコンソールでdsrepair.nlmをロードします。
[カスタムオプション]メニュー>[グローバルスキーマの操作]の順に選択します。
管理者のログイン名(Admin.VMPなど)およびパスワードを入力します。
[Post NetWare 5スキーマの更新]>[はい]の順に選択します。
dsreapir.nlmによりスキーマが更新され、結果がdsrepair.logファイルに記録されます。
オブジェクトクラスの追加に関連するエラーは無視します。dsrepair.nlmの処理では、[Post NetWare 5スキーマの更新]の変更が、各オブジェクトに適用されます。
適切なパッチバージョンのdsrepair.nlmを、eDirectoryツリー内の各NetWareサーバにコピーします。
ステップ 1の表を参照してください。正しいバージョンを各サーバにコピーすると、後でdsrepair.nlmが実行されるときに、eDirectoryに必要なスキーマが正しく維持されます。
バージョンの古いdsrepair.nlmを使用して[オペレーショナルスキーマの再構築]を選択すると、[Post NetWare 5スキーマの更新]によるスキーマの拡張は失われます。スキーマの拡張が失われる問題を解決するには、次の表に従ってdsrepair.nlmを実行します。
dsrepair.nlmを実行する場所 | 実行後 |
---|---|
ルートパーティションの書き込み可能レプリカを保持するサーバ |
eDirectoryツリーに、[Post NetWare 5スキーマの更新]を再適用します。 |
その他のサーバ |
[カスタムオプション]>[グローバルスキーマの操作]>[ツリーからスキーマを要求]の順に選択します。 |
これで、ツリーのルートからスキーマが再同期されます。
eDirectoryをサーバにインストールする前に、dsrepair.nlmを終了してください。
dsrepair.nlmがロードされていると、サーバが再起動できない場合があります。
NetWareでは、インストールの時点でネイティブのHTTPスタックのスキーマは拡張されません。ただし、Windows NTおよびUNIXプラットフォームでは、httpstk.schを使用するとインストール実行中にスキーマ拡張が完了します。
ツリーにNetWareサーバおよびその他のプラットフォームが含まれる場合は、\nt\I386\NDSonNT\ndsnt\nds\httpstk.schファイルを使用して、NetWareサーバ上でNWConfigを実行してスキーマを拡張します。
サーバコンソールで、nwconfig.nlmをロードします。
[ディレクトリオプション]>[スキーマの拡張]の順に選択します。
管理者のログイン名とパスワードを入力します。
<F3>(RCONSOLEを使用している場合は<F4>)キーを押し、CDまたはWebサイトからダウンロードした\nt\I386\NDSonNT\ndsnt\nds\httpstk.schファイルへのパスを指定します。
<Enter>キーを押します。