NetWare用のeDirectoryスキーマの更新

NetWareサーバをeDirectory 8.7.3にアップグレードする際に、eDirectoryスキーマの更新が必要となる場合があります。その場合は、ルートパーティションのマスタレプリカを保持するサーバ上でDSRepairを実行します。

重要:  ルートパーティションのマスタレプリカがWindowsサーバ上に存在する場合は、Windows用のeDirectoryスキーマの更新の指示に従ってください。

次に示す条件のいずれかまたは両方に該当する場合は、ツリー内に最初のeDirectoryサーバをインストールする前にdsrepair.nlmを実行する必要があります。

スキーマを更新するには、次を実行します。

  1. 製品CDまたはダウンロードして展開したファイルに含まれている適切なdsrepair.nlmファイルを、ツリーパーティションのマスタレプリカを保持しているサーバのsys:\systemディレクトリにコピーします。

    NetWareのバージョン NDSのバージョン コピーするファイル

    4.11または4.2

    6.17以降

    patches\dsrepair\nw4x\dsrepair.nlm

    5.0以降

    NDS 7、バージョン7.47以降

    patches\dsrepair\nw5x\dsrepair.nlm

    5.0以降

    8.11または8.17

    (サポートされていません)

    5.0以降

    NDS eDirectory 8、バージョン8.51以降

    重要:  Novell eDirectory 8.6、バージョン103xx.xx、またはNovell eDirectory 8.7、バージョン104xx.xxでは、このバージョンのDSRepairを実行する必要はありません。

    patches\dsrepair\nwnds8\dsrepair.nlm

  2. ルートパーティションのマスタレプリカのサーバコンソールでdsrepair.nlmをロードします。

  3. [カスタムオプション]メニュー>[グローバルスキーマの操作]の順に選択します。

  4. 管理者のログイン名(Admin.VMPなど)およびパスワードを入力します。

  5. [Post NetWare 5スキーマの更新]>[はい]の順に選択します。

    dsreapir.nlmによりスキーマが更新され、結果がdsrepair.logファイルに記録されます。

    オブジェクトクラスの追加に関連するエラーは無視します。dsrepair.nlmの処理では、[Post NetWare 5スキーマの更新]の変更が、各オブジェクトに適用されます。

  6. 適切なパッチバージョンのdsrepair.nlmを、eDirectoryツリー内の各NetWareサーバにコピーします。

    ステップ 1の表を参照してください。正しいバージョンを各サーバにコピーすると、後でdsrepair.nlmが実行されるときに、eDirectoryに必要なスキーマが正しく維持されます。

    バージョンの古いdsrepair.nlmを使用して[オペレーショナルスキーマの再構築]を選択すると、[Post NetWare 5スキーマの更新]によるスキーマの拡張は失われます。スキーマの拡張が失われる問題を解決するには、次の表に従ってdsrepair.nlmを実行します。

    dsrepair.nlmを実行する場所 実行後

    ルートパーティションの書き込み可能レプリカを保持するサーバ

    eDirectoryツリーに、[Post NetWare 5スキーマの更新]を再適用します。

    その他のサーバ

    [カスタムオプション]>[グローバルスキーマの操作]>[ツリーからスキーマを要求]の順に選択します。

    これで、ツリーのルートからスキーマが再同期されます。

  7. eDirectoryをサーバにインストールする前に、dsrepair.nlmを終了してください。

    dsrepair.nlmがロードされていると、サーバが再起動できない場合があります。


プラットフォームが混在するツリーのスキーマ拡張

NetWareでは、インストールの時点でネイティブのHTTPスタックのスキーマは拡張されません。ただし、Windows NTおよびUNIXプラットフォームでは、httpstk.schを使用するとインストール実行中にスキーマ拡張が完了します。

ツリーにNetWareサーバおよびその他のプラットフォームが含まれる場合は、\nt\I386\NDSonNT\ndsnt\nds\httpstk.schファイルを使用して、NetWareサーバ上でNWConfigを実行してスキーマを拡張します。

  1. サーバコンソールで、nwconfig.nlmをロードします。

  2. [ディレクトリオプション]>[スキーマの拡張]の順に選択します。

  3. 管理者のログイン名とパスワードを入力します。

  4. <F3>(RCONSOLEを使用している場合は<F4>)キーを押し、CDまたはWebサイトからダウンロードした\nt\I386\NDSonNT\ndsnt\nds\httpstk.schファイルへのパスを指定します。

  5. <Enter>キーを押します。