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第3章
Novell exteNd Composerは、J2EEベースの統合アプリケーションの作成からテスト・デバッグ、パッケージ化に到る工程を強力に支援する設計環境です。 スタンドアローンで動作するモードと、exteNd Directorのサブプロセスとして動作するモードがあります。 以下に解説する機能や開発手法は、どちらのモードでも使えます。
exteNd Composerは、次の方法のいずれかを使用して起動できます。
Windowsの[スタート]メニューから、[プログラム]、[Novell exteNd]、[Composer]の順にクリックします。
Windowsエクスプローラを開き、\exteNd\Composer\bin
ディレクトリに移動して、XC.exeをダブルクリックします。
Directorの[ファイル]メニューから、[新規]、[プロジェクト]の順にクリックします。ダイアログボックスが表示されます。
まったく新規にComposerプロジェクトを作成する場合は、[Composerプロジェクト]を選択(クリック)します (現在開いているDirector EAR/WAR/EJB-JARプロジェクトの子プロジェクトになります)。 一方、既存のComposerプロジェクトを開く場合は、[既存のComposerプロジェクト]を選択します。 この場合も自動的に、現在開いているプロジェクトの子プロジェクトとして追加されます。
プロジェクトの[展開コンテキスト]を指定します。 任意の個数の英数字列を、ピリオドで区切って指定してください。
注記: 上述の例のように、コンテキスト文字列には「Composer」という文字列を含めるよう、強くお勧めします。こうすることにより、他のプログラムの生成物とComposerによる生成物とを、はっきり区別できるようになるからです。
[Composerの起動]チェックボックスをオンにします。 これにより、ダイアログを閉じるとComoserが起動されるようになります。
exteNdに付属しているものとは異なるJava仮想マシンでComposerを起動する場合は、exteNd\Composer\Designer\Bin
ディレクトリのxconfig.xmlファイルを変更する必要があります。 xconfig.xml中のRUNTIME要素を検索し、下記のように、その内側に「VM」という要素を追加します。 VM要素のデータとして、使用するjava.exeまたはjavaw.exeのパスを記述してください。
<RUNTIME> <!-- 他のエントリ --> <VM>d:\jdk14\jre\bin\java</VM> </RUNTIME>
注記: VMパラメータがxconfig.xmlに追加され、Composerが起動すると、JavaコンソールウィンドウはComposerのバックグラウンドで開いたままの状態になります。 エラーメッセージが表示されますが、これらのほとんどは、Composerのメッセージログに表示されるものと同じです。
JVM起動パラメータを追加する場合は、RUNTIME要素内に、「VM_PARAMS」という追加の要素を希望のJVMコマンドラインオプションとともに追加します。
<RUNTIME> <!-- 他のエントリ --> <VM>d:\jdk14\jre\bin\java</VM> <VM_PARAMS>-Xms256m -Xmx256m</VM_PARAMS> </RUNTIME>
Xmsパラメータは、VMの最小(初期)ヒープサイズを表します。 Xmxパラメータは、ダイナミックに増えるヒープサイズの最大値を表します (これらのパラメータを含めたVMのパラメータについては、Sunの資料を参照)。
注記: ヒープサイズの初期値と最大値を同じにすることにも大きな利点があります。 その理由は、これらに異なる値を設定する(初期値を最大値よりも小さな値にする)と、実行中にメモリの必要に応じて、ヒープがダイナミックに拡張されることになるからです。 この拡張処理には時間がかかり、その過程でガーベジコレクションやヒープの圧縮が起こります。そのため、ヒープサイズが大きくなるまでは、通常は性能が落ちてしまいます。
Composerを終了するには、[ファイル]メニューから[終了]をクリックするか、<Alt>-<F4>キーを押します。
Composerは、XMLベースのB2B統合サービスを設計するための機能を豊富に持つ開発環境です。 作成したサービスは、Javaアプリケーションサーバ(Novellのサーバ、または別のJ2EEサーバ)に展開され、exteNd Composer Enterprise Serverによって実行されます。 Compserを使えば、Webアプリケーションの展開に必要なリソース(メタデータ、コード、JAR、JSP、またはその他のアイテム、あるいはこれらすべて)を生成、整理、収集できます。
Composerには、リソースのタイプに応じた各種のエディタ、カスタムスクリプトエディタ、およびコンポーネントエディタが組み込まれており、「アクションモデル」の作成に役立てることができます。 次の図を参照してください。
さまざまなデータソースにアクセスしたり、XML構造やデータをマップまたは変換したりできるさまざまなタイプのコンポーネントを作成するには、Composerコンポーネントエディタを使用します。
作成するサービスが比較的単純なXML統合サービスである場合でも、複雑なWebサービスである場合でも、作成プロセスはComposerを使用する際の次の基本手順に従います。
「プロジェクト」を作成します。 プロジェクトでは、作成しているアプリケーションのオブジェクトがすべて保持されます。プロジェクトは、「spf」というファイル拡張子で保存されます。
注記: 単一の.spfファイルまたはプロジェクトには、さまざまなタイプのコンポーネントやリソースだけでなく、これらを使用するサービスも多数含めることができます。 プロジェクトは、Composerから直接展開することも、exteNd Directorを使用してEAR/WARファイルにインポートすることもできます。
アプリケーションを作成してテストするのに使用するサンプルドキュメントを整理する方法を表す「XMLカテゴリ」を作成します。
オブジェクトを作成したり整理したりするには、Composerメインウィンドウを使用します。ウィンドウの各部分は、次の図のとおりです(ナビゲーションフレームは、点線のボックスで囲まれています)。
Compserウィンドウには、デフォルトで、ナビゲーションフレーム(左側)、メッセージフレーム(下部)、およびコンテンツフレーム(右側)という3つのフレームが表示されます。各フレームのサイズは、それぞれを区切っているセパレータバーをドラッグすることによって、他のフレームと相対的に調節できます。また、メインウィンドウのサイズも、通常の方法(最大化、最小化、アイコン化、および引き伸ばし)で調節できます。「画面領域」を最も広くするには、ナビゲーションフレームとメッセージフレームをそれぞれ非表示にすることもできます。 ナビゲーションフレームの表示/非表示を切り替えることができます。コンテンツフレームとの間にある左右の矢印ボタンか、<Control>-<Shift>-<N>キーを押してください。 メッセージフレームも同様に、表示/非表示を切り替えることができます。コンテンツフレームとの間にある上下の矢印ボタンか、<Control>-<Shift>-<O>キーを押してください。
ナビゲーションフレームには、[プロジェクト]と[レジストリ]という2つのタブが下部にあります。[プロジェクト]タブでは、カテゴリ(上のペイン)ビューおよびインスタンス(下のペイン)ビューでComposerオブジェクトを表示できます(前の図を参照)。[レジストリ]タブでは、UDDIタイプのレジストリの中からレジストリエントリを検索して表示することができます。この機能の詳細については、第14章を参照してください。
Composerウィンドウの下部にあるメッセージフレームには、[ログ]、[ウォッチ]、[作業]、および[検索]という4つのタブがあります。
[ログ]タブ - Composerセッション中にリアルタイムでエラーメッセージやログアクション出力を表示できます。これにより、ログファイルを手動で開いたり、システムコンソールメッセージをチェックしたりする必要がなくなります。
[ウォッチ]タブ - ウォッチリストに変数が表示されています。Composerサービスやコンポーネントの実行(アニメーションツールから実行する場合を含む)に伴い、変数の値がどのように変化するかを確認できます。 これはデバッグツールとして有用です。詳しくは138ウォッチ変数の追加を参照してください。
[作業]タブ - 現在開いているコンポーネントまたはサービスの作業アクションアイテムをツリー表示します。 作業アクションの詳細については、184ページの作業アクションを参照してください。
[検索]タブ - 検索結果を表示します。[検索]コマンドのより詳しい使用方法については、68ページのxObjectまたはテキストの検索を参照してください。
コンテンツフレーム(右上角)には、DOMツリー、アクションモデル、およびネイティブ環境ペインを含む、コンポーネントエディタのコンテンツが表示されます。
Composerには、MDI (「マルチドキュメントインタフェース」)が備えられており、複数のエディタウィンドウを同時に開く(および表示する)ことができます。 先に図で示したように、初期状態では複数のウィンドウをタブで切り替えるようになっています。 ただし、個々のウィンドウは、他のウィンドウと同様に、最小化、最大化、および閉じることができます。また、ウィンドウは、並べて表示したり、重ねて表示したり、クリックアンドドラッグで任意に配置したりすることができます。 開かれている複数のウィンドウの配置を制御するには、Composerメインメニューバーの[ウィンドウ]コマンドを使用できます。
さらに、メイン画面の右上角で該当するアイコンをクリックすると、エディタ以外のペイン(Composerのナビゲーションペインやメッセージペインなど)を非表示にすることもできます。これは、アクションモデルで作業する場合や、[ログ]ペインやナビゲーションツリーなどを表示する必要がない場合に便利です。
注記: すべてのペインを表示/非表示にするアイコンは、現在のエディタウィンドウが最大化されている場合にのみ有効になります。ただし、ナビゲーションペインとメッセージペインは、[表示]メニューのコマンドを使用して、いつでも個々に表示したり、非表示にしたりできます(次の説明を参照)。
エディタ以外のペインをすべて非表示にすると、現在のエディタウィンドウが表示され、(ツールバーとメニューを除く) Composerウィンドウ全体が利用されます。これは、多数のDOMを含む複数のサブペインがアクションモデルにある場合や、カスタムスクリプトエディタで作業しており「領域」がさらに必要な場合に便利なことがあります。
[表示]メニューには、Composerメインウィンドウ構成を調整するためのコマンドがあります。
[ナビゲータタブ]ボタンの機能は、<Control>-<Shift>-<N>キーを押すのと同じです。 メインComposerウィンドウのナビゲータフレームの表示/非表示を切り替えることができます。
[出力タブ]ボタンの機能は、<Control>-<Shift>-<O>キーを押すのと同じです。 メインComposerウィンドウ下部にあるメッセージフレームの表示/非表示を切り替えます。
[ドキュメントタブ]ボタンの機能は、<Control>-<Shift>-<D>キーを押すのと同じです。 ドキュメントタブの表示/非表示を切り替えます。 ドキュメント自体が非表示になるのではなく、表示領域を分割するタブの表示/表示が切り替わります。
Composerでは、標準のWindowsメニューバーとツールバーを使用してオブジェクトを操作できます。Composerを初めて開いたときに表示されるタイトルバー、メインメニュー、およびツールバーは、次の図のとおりです。
タイトルバーには、開いている現在のプロジェクトの名前が表示されます。 「プロジェクト」とは、まとめて開発、保守、および展開を行うexteNd Composerサービスの集合です。
使用できるオプションは、次のとおりです。
Composerメニューコマンド |
説明 |
---|---|
[ファイル]メニュー |
|
新規 |
新しいxObjectやプロジェクトを作成します。 xObjectには、サービス、コンポーネント、リソース、XMLテンプレート、およびXMLカテゴリが含まれます。リソースには、コードテーブル、コードテーブルマップ、接続、およびカスタムスクリプトがあります。 xObjectの作成を参照してください。 [新規]>[xObject]をクリックすると、生成するオブジェクトの種類を選択するダイアログが現れます。 |
開く |
詳細ペインにxObjectを開きます。 オブジェクトをダブルクリックするか、<Ctrl>-<O>キーを押して開くこともできます。 xObjectを開くを参照してください。 |
削除 |
オブジェクトをComposerウィンドウから削除し、関連付けられているすべてのファイルもディスクから削除します。オブジェクトは、選択して<Delete>キーを押すことによっても削除できます。 |
プロジェクトを開く |
既存のプロジェクトを開きます。 |
名前を付けて保存 |
プロジェクトに別名をつけて指定した場所に保存します。 |
プロジェクトの削除 |
選択したプロジェクトをディスクから削除します。 |
プロジェクトの展開 |
展開ウィザードを起動してプロジェクトを展開する準備をします。 |
XObjectのインポート |
プロジェクトにxObjectを追加します。 xObjectのインポートを参照してください。 |
プロパティ |
選択したプロジェクトのプロパティを表示します。 プロパティには、オブジェクトのヘッダ情報(名前と説明)に加えて、オブジェクトタイプに固有な情報もあります。 xObjectのプロパティの表示を参照してください。 |
印刷 |
選択したプロジェクトの詳細を印刷します。 <Ctrl>-<P>キーを押してもxObjectを印刷できます。 xObjectのプロパティの印刷を参照してください。 |
最近 |
最近開いたxObjectやプロジェクトのリストを表示します。このリストから選択することにより、xObjectやプロジェクトが開けます。 |
終了 |
Composerアプリケーションを終了します。保存されていないコンポーネントが開いている場合、変更内容を保存または無視するかを尋ねるメッセージが表示されます。 <Alt>-<F4>キーを押してComposerを終了することもできます。 |
[編集]メニュー |
|
元に戻す |
最後の操作を削除し、開いているオブジェクトをその操作を行う前の状態に戻します。 [元に戻す]オプションは、コンポーネントエディタのアクションモデルペインでのみ使用できます。 XMLマップコンポーネントの作成を参照してください。 |
切り取り |
選択したオブジェクトまたはアクションをComposerウィンドウから削除し、Windowsクリップボードに記憶します。 (<Ctrl>-<X>キーを押すことによっても同じ操作ができます) |
コピー |
選択したオブジェクトまたはアクションのコピーをWindowsクリップボードに記憶します。 (<Ctrl>-<C>キーを押すことによっても同じ操作ができます) |
貼り付け |
WindowsクリップボードのコンテンツをComposerウィンドウにコピーします。 (<Ctrl>-<P>キーを押すことによっても同じ操作ができます) |
削除 |
選択したオブジェクトまたはアクションをComposerウィンドウから削除し、オブジェクトに関連付けられているファイルも削除します。 (オブジェクトを選択して、<Delete>キーを押しても同じ操作ができます) |
検索 |
オブジェクト内で特定の文字列の最初のインスタンスを検索します。[検索]オプションは、xObjectが開いているときは常に使用できます。[ツール]メニューの[検索]も参照してください。 |
次の検索 |
[テキストの検索]ダイアログボックスに入力した文字列の次のインスタンスを検索します。 [次の検索]オプション(<F3>キー)は、xObjectが開いているときは常に使用できます。 |
置換 |
特定の文字列を、入力した新しい文字列で置き換えます。 [置換]オプションは、コンポーネントエディタのアクションモデルペインでのみ使用できます。 XMLマップコンポーネントの作成を参照してください。 |
[表示]メニュー |
|
ナビゲータタブ |
Composerメインウィンドウの左側にあるナビゲーションフレームの表示を切り替えます。 |
出力タブ |
Composerメインウィンドウの下部にあるメッセージフレームの表示を切り替えます。 |
ドキュメントタブ |
コンポーネントエディタペインの上部にタブを表示するか否かを切り替えます。 |
XMLドキュメント |
XMLドキュメントの表示を切り替えます。 サブメニューとして、[表示/非表示]、[すべて縮小]、「すべて展開]、[ツリー形式]/[テキスト形式]/[スタイル形式]があります。 |
ウィンドウのレイアウト |
コンポーネントエディタで使う各パネルの方向を切り替えます。 |
[ツール]メニュー |
このメニューのオプションは、選択したオブジェクトのタイプによって異なります。 |
検索 |
名前、含まれる文字列、使用するXMLテンプレート、またはコンポーネントを使用する場所によって、プロジェクト内でxObjectsを検索します。 |
次のオカレンス |
検索文字列に合致する次のオカレンスを検索します (<F4>キーを押しても同じ操作ができます)。 |
前のオカレンス |
検索文字列に合致する前のオカレンスを検索します (<Shift>-<F4>キーを押しても同じ操作ができます)。 |
初期設定 |
[一般]、[表示]のほか、XMLエディタやWebブラウザに関する編集/デザイナ設定、ログファイルの扱いやプロキシサーバの設定をします。 |
プロジェクト設定 |
プロジェクト全体に影響を及ぼす事項を設定し、サブプロジェクトを管理します。 |
プロファイル |
レジストリタイプUDDI、WSIL、およびebXMLのレジストリプロファイルを生成、編集、および削除します。 |
[ウィンドウ]メニュー |
開いているすべてのウィンドウを表示します。 |
[ヘルプ]メニュー |
|
トピックの検索 |
Composerのオンラインヘルプを表示します。 |
Novell Webヘルプ |
World Wide Web上のヘルプへのリンクがあるサブメニューを表示します。 |
マイプロジェクト |
プロジェクト用に作成したHTMLヘルプファイルを表示します。 |
exteNd Composerバージョン情報 |
Composerに関するプログラムとバージョンの情報を表示します。 |
メニューオプションに加え、ツールバーには次のボタンがあります。
Composerウィンドウには、メニューとツールバーのほかに、ステータスバーもあります。ステータスバーはウィンドウフレームの下部にあり、現在選択されているオブジェクトの状態を表示します。ステータスバーに「READY」と表示されていれば、オブジェクトで操作を実行できます。
Composerでは、異なるオブジェクトタイプを示すのにアイコンを使用します。アイコンとそのタイプは、次のリストのとおりです。
アイコン |
オブジェクトタイプ |
---|---|
|
サービスグループ |
|
Webサービス |
|
コンポーネントカテゴリ |
|
XMLマップコンポーネント |
|
リソースグループ |
|
コードテーブル |
|
コードテーブルマップ |
|
接続 |
|
カスタムスクリプト |
|
XMLテンプレートカテゴリ |
|
XMLテンプレートグループ |
|
XMLテンプレート |
Composerメインウィンドウには、左側にナビゲーションフレームがあります。ナビゲーションフレームは、下部で選択したタブに基づいて、2つの異なるモードで使用できます。モードを制御する2つのタブには、それぞれ[プロジェクト]、[レジストリ]というラベルが付けられています。
[プロジェクト]タブを選択すると、ナビゲーションフレームには、「サービス、コンポーネント、およびリソース」のペイン(上部)と「インスタンス」ペイン(下部)が表示されます。
注記: 2つのペインの相対的なサイズは、(ペインの間に表示される)小さな水平境界線を上下にドラッグすることにより調節できます。
下部ペインに表示されるコンテンツは、上部ペインで選択された項目により変わります。たとえば、上部ペインでWebサービス項目をクリックした場合、下部ペインには、現在のプロジェクトにおける既存のWebサービスの名前が表示されます。
サービス/コンポーネント/リソースペインには、Composerで作成するオブジェクト(xObjectとしても知られる)の4つの主なカテゴリであるサービス、コンポーネント、リソース、およびテンプレートが含まれます。
サービスは、プロジェクトを運用システムに展開した後にアプリケーションサーバで発生する作業やビジネスパートナートランザクションの高レベルの単位を表します。これらは、作成するさまざまなコンポーネントを結合して、アプリケーションサーバ環境内に作業ロジックを作成するために使用されます。また、サービスは、exteNd Composer Enterprise Serverによって実際に実行される、プロジェクト内のプライマリオブジェクトでもあります。サービスは、主に展開関連の問題と関係があり、受け取る入力(URLパラメータまたはXMLドキュメント)、実行をトリガするオブジェクトのタイプ(ServletまたはEJB)、および返す出力(XMLまたはHTMLドキュメント)によって区別できます。
コンポーネントは、1つまたは複数のXMLドキュメントを入力として受け付け、複数のアクションを使用して入力に基づいた動作を行い、XMLドキュメントを出力として返すオブジェクトです。コンポーネントは通常、サービスによって呼び出され、アクションまたはその他のコンポーネントの呼び出しを含めることができます。コンポーネントは、外部データリソースをXMLに対応させる機能によって区別されます。基本的なXMLマップコンポーネントは、XML対応アプリケーションを有効にすることができます。たとえば、JDBCコンポーネントは、JDBCを介してリレーショナルデータベースシステムをXMLに対応させることができ、3270端末コンポーネント(「3270 Connect」によって個別にインストールされる)では、メインフレームトランザクションを3270端末データストリームを介してXMLに対応させることが可能です。
リソースとは、特定の操作を実行するxObjectです。サービスとコンポーネントは、タスクを実行するためにリソースを使用します。リソースのタイプには、コードテーブル、コードテーブルマップ、接続、およびカスタムスクリプトがあります。
XMLテンプレートには、コンポーネントを設計およびテストする際に便利なサンプルドキュメント、定義、およびスタイルシートが含まれています。 まず、類似のXMLテンプレートを含むXMLカテゴリを作成します。 次に、作成するコンポーネントの入力および出力として使用するXMLテンプレートを作成します。
オブジェクトは、[ファイル]メニューの[新規]オプションを使用して、4つのxObjectカテゴリのうちの1つに追加できます。また、コンテキストメニュー(次を参照)の[削除]オプションを使用して、カテゴリから削除することができます。xObjectペインでメインカテゴリの削除や追加を行うことはできません。
各カテゴリには、プラス記号またはマイナス記号が付いています。この記号は、ツリー内のアイコン状態を示します。プラス記号が表示されている場合、クリックしてカテゴリを展開すると、該当するカテゴリに属するすべてのチャイルドノードが表示されます。同様に、マイナス記号がアイコンの隣に表示されている場合は、クリックしてカテゴリを閉じると、すべてのチャイルドノードが非表示になります。
上部ペインには、ペイン内でマウスを右クリックすることによってアクセスできる独自のコンテキストメニューがあります(次の図を参照)。
コンテキストメニューを使用すると、新しいxObjectの作成、xObjectのインポート、およびWindowsクリップボードにコピーされているxObjectの貼り付けを実行できます(これらのトピックについては、他の節で別途説明します)。
インスタンスペインには、特定のxObjectカテゴリに属するユーザ作成のオブジェクトがすべてリストされます。上部ペインにあるアイコンをクリックすると、そのインスタンスオブジェクトが下部(インスタンス)ペインに表示されます。
詳細ペインの表示を切り替える
[表示]メニューで、表示オプションを選択します。オプションはアイコンとリストで表示されます。 [表示]メニューを参照してください。
詳細ペインのxObjectには、コンテキストメニューがあります(次を参照)。
そのうち、Windowsの標準的な機能(切り取り、コピー、貼り付け、削除、印刷)以外のメニュー項目については、次の表で説明します。
ナビゲーションフレームの下部にある[レジストリ]タブを選択すると、フレームの外観は次のようになります。
[組織]および[サービス]というラベルの付いた2つのペインがあります(この2つのペインの間には調節可能な境界線があります)。これらのペインは、UDDIレジストリに含まれる情報を検索および取得するために使用されます。詳細については、第14章を参照してください。
Composerは、設計時の要件を満たすよう、さまざまな方法で設定できます。 必要に応じて、[ツール]メニューの下にある[初期設定]タブ、[プロジェクト設定]タブで設定してください。
[初期設定]ダイアログボックス([ツール]メニューから選択)には、[一般]、[表示]、[エディタ]、および[デザイナ]の4つのタブがあります。 各タブの機能を以下に解説します。
[ファイル]>[最近]の下に「最近開いたプロジェクト」をいくつ表示するかを[最近使ったプロジェクトの数]のスピンコントロール(上下の矢印)で設定します。
また、[最近使用したオブジェクトの数]には、[ファイル]>[最近]の下に「最近開いたオブジェクト」をいくつ表示するかを設定します。
[システムログファイル]には、システムログファイルの保存場所とファイル名を指定します。直接入力するほか、[参照]ボタンを押して選択することもできます。
[ログのしきい値]には1~10の値を設定します。この値は、コンポーネント内で実行されるログアクションと書き出されるシステムメッセージを制御するしきい値です。優先度がこの値と等しいか、またはそれより大きいログアクションのみが実行されます。(161ページの基本的なアクションの章に記載されている、ログ優先度レベルの節を参照してください。)
注記: すべてのシステムメッセージ(エラーメッセージ)を表示する場合は、この値を10に設定します。最小限のシステムメッセージのみを表示する場合、小さな値に設定します。
[システム設定の使用]をオンにすると、表示色やメニューのフォントサイズなどが、Windows側のシステム設定に応じたものになります。オフにすればComposerの標準設定になります。
[ツリービューでコメントをノードとして表示する]をオンにすると、XMLコメントが表示されるようになります。 オフにすると、ツリー表示のとき、コメントは非表示になります。
[タブにアイコンを表示する]をオンにすると、[プロジェクト]タブと[レジストリ]タブにアイコンが表示されるようになります。 オフにすると表示されなくなります。
初期状態では[アニメーション完了メッセージの表示]はオンになっています。この場合、「アニメーションが完了しました。」というメッセージが表示されます。 オフにすればこのメッセージは表示されません。
[プロキシサーバを使用する]チェックボックスは、Composerでのコンポーネント実行時のデータ交換アクションに関するオプションです。 アクションで参照されるURLがプロキシサーバを通過するよう設定する場合は、[データ交換]チェックボックスをオンにし、プロキシサーバの「アドレス」と「ポート」を入力します。
[詳細]をクリックして、プロキシ設定を指定します (詳しくは以下の詳細なプロキシ設定の入力で説明します)。
Novell exteNd Enterprise EditionバージョンのComposerをインストールした場合、トランザクションエミュレーションに関する、以下のような事項も設定できます (Professinoal EditionのComposerではできません)。 設計時のテストに使う、トランザクションエミュレーションのタイプを選択します(これは、設計時のみにおける設定です。 実行時の動作については別のアクションで制御します)。 選択肢は、次のようになります。
[サーブレット管理またはBean管理] - 処理されるアクションモデルまたはコードブロックは、トランザクションアクションによって行われる明示的な呼び出しに基づいてロールバックまたはコミットされることを意味します。
[コンテナ管理] - トランザクションスコープがEJBコンテナによって管理されることを意味します。コンポーネント内でBegin、Commit、またはRollbackコマンドが発行されると、IllegalStateExceptionがスローされます。
注記: 展開済みのサービスに適したトランザクション制御の詳細については、『Composer Enterprise Serverガイド』を参照してください。
[ツール]>[初期設定]>[デザイナ]ダイアログボックスで[プロキシサーバを使用する]をオンにした場合、詳細なプロキシ設定を入力できます。これらの設定により、HTTPサーバおよびFTPサーバへの接続を確立し、特定のアドレスからはプロキシサーバへのアクセスを不許可にすることができます。
HTTPサーバおよびFTPサーバに対して「アドレス」と「ポート」を入力します。HTTPサーバとFTPサーバが同じ場合は、一方のサーバに対して入力して、[すべてのプロトコルに同じプロキシサーバを使用する]をオンにします。
NTLM認証を要求するサイトにアクセスする場合は、[NTLM認証を要求する]チェックボックスをオンにします。 次に、[設定]ボタンをクリックします。すると、新しいダイアログボックスが表示されます。
[プロジェクト設定]ダイアログボックス([ツール]メニューから選択)には、[プロジェクト変数]および[サブプロジェクト]の2つのタブがあります。 次に各タブの機能を解説します。
プロジェクト変数は、プロジェクトスコープ付きのグローバル変数と考えることができます。 これらは、展開時に他のプロジェクトのリソースとともに展開される独自のXMLドキュメントにそれぞれ保存されます。 使用するすべてのグローバル変数の名前と初期値をプロジェクト内スコープで指定できます(これらの変数は、展開済みのプロジェクトだけでなく、設計時にも適用されます)。変数は、実際には、$PROJECT/USERCONFIGのXPathにあるXMLドキュメントに保存されます
ダイアログボックスの小さなツールバーにあるプラス記号のアイコンをクリックして、変数を追加します。選択した変数を削除するには、マイナス記号のアイコンをクリックします。
新しい変数を追加したら、[要素名]に名前を、[テキスト値]に初期値をそれぞれ入力します(プロジェクト変数には文字列値が必要です)。
ダイアログボックスの下部にあるテキストフィールドに、変数の展開コンテキストを入力します。これはピリオドで区切られたラベルであれば、いくつでも構いません。 (前の図を参照してください)。
注記: コンテキスト文字列には、protected、default、int、new、tryなどのJavaキーワードを使用しないでください。 予約語の完全なリストについては、付録の予約語を参照してください。
注記: プロジェクト変数の詳細については、プロジェクト変数の作成を参照してください。
[プロジェクト設定]ダイアログボックスの[サブプロジェクト]タブは、サブプロジェクト(Composer作成の他の.spfプロジェクト)を現在のプロジェクトに追加したり、現在のプロジェクトから削除したりすることができる場所です。
この手順でプロジェクトをインポートすると、必要なファイルをすべてコピーしなくてもよいという利点があります。このトピックについては、で詳しく説明されています。 [プロジェクト設定]ダイアログボックスの[サブプロジェクト]タブの使用方法については、該当する節を参照してください。
これまでに説明した[初期設定]、[プロジェクト設定]の設定事項は、実際には、Compserの\binディレクトリにある、xconfig.xmlおよびxuserpref.xmlというXMLファイルに記録されています。 このファイルを直接編集しても構いませんが、通常は上述のように、[初期設定]、[プロジェクト設定]の各ダイアログで変更する方が、迅速で扱いやすいでしょう。
Composerには、プログラムの使用時に役立つオンラインヘルプが複数の形式で備えられています。すべてのオンラインヘルプには、[ヘルプ]メニューからアクセスできます。
このメニューで使用できるコマンドは、次のとおりです。
注記: ヘルプシステムを初めて呼び出す場合は、システムがロードされてメモリにキャッシュされるまでの間、わずかな遅延が生じるのに気付くことがあります。この遅延は、次回以降ヘルプシステムにアクセスする場合には発生しません。
図3-1 exteNd Composerのオンラインヘルプシステム
オンラインヘルプは、F1キーをクリックすることによって、いつでも呼び出すことができます。すると、自由に動かすことのできる新しいモードレスウィンドウが表示されます(前の図を参照)。
注記: <F1>キーを押したときにモーダルダイアログボックスがアクティブになっていた場合、通常はヘルプウィンドウのコンテンツペインに「状況依存ヘルプ」が表示されます。
Composerのオンラインヘルプシステムのコンテンツは、製品マニュアルに由来しており、基本的にはPDF版のマニュアルと同じものですが、HTML形式で表示されます。 HTMLファイルはComposerのインストール先ディレクトリ(Programfiles\Novell\extend5)にあります。 個々の製品に関するヘルプ情報(HTMLファイル)を参照したい場合は、 ...Docs\help\Composer\books\
を開いてください。ここにはComposer製品のHTMLファイルがすべて載っています。これらのHTMLファイルは、好きなWebブラウザを使用して表示できます。 Composerのビューアを使用する必要はありません。
Composerのオンラインヘルプビューアでは、1つの統合ヘルプセットで、インストールされているすべてのexteNd製品(Composerコネクタを含む)を網羅したすべてのヘルプトピックにアクセスできます。 つまり、使用しているexteNdアプリケーションやComposerコンポーネントエディタ、ウィザードパネルなどにかかわらず、インストール済みの製品全体に関する統合ヘルプを常に使用できます。
たとえばComposer HTML Connetに関するヘルプを参照中にアプリケーションサーバについて調べるような場合には、いつでも次のような手順で、extendアプリケーションサーバに関するヘルプシステムに切り替えることができます。
Composerのヘルプシステムでは、左側のフレーム(ナビゲーションフレーム)の上部で、[目次]タブ、[索引]タブ、および[検索]タブの3種類のナビゲーションオプションを使用できます(前の図を参照してください)。
[目次]タブを選択すると、インストールされているすべてのComposer製品を網羅した全ヘルプトピックの完全なリストが表示されます。
「本」のアイコンはフォルダを示しています。 本のアイコンをクリックすると、そのフォルダレベルの下層にあるツリーが展開します(本のアイコンが選択されている場合、コンテンツペインには有用な情報は表示されません。詳細なコンテンツを表示するには、本のアイコンの下にあるトピックを選択します)。
(疑問符が中に表示されている)「ページ」のアイコンは、使用できる詳細なヘルプの各トピックを示しています。ページのアイコンをシングルクリックすると、ビューアのコンテンツフレームに関連するコンテンツが表示されます。
注記: ナビゲーションフレームでは、上下の矢印を使用してトピック間をすばやく移動できます。また、<Return>キーを押して、フォルダ(本のアイコン)を展開することもできます。
[Index]タブを選択すると、ヘルプウィンドウのナビゲーションフレームに、トピックのインデックスが五十音順で表示されます。リストのトピックをシングルクリックすると、そのコンテンツが表示されます。
フレーム上部の[Symbols]という表示あるいは英字を選択すると、該当するトピックのインデックスが表示されます。 これにより通常は手動でスクロールするよりも短時間で目的の項目を見つけられます。
フルテキスト検索エンジンでは、検索で返された一致を「緩和ルール」によって関連度順にランク付けする自然言語検索技術を使用します。
検索の最初のカラムにある赤い円は、関連度のランクを示します。赤い円が完全に塗りつぶされている場合は、関連度が最も高いことを表しており、塗りつぶしの領域が少ない場合は、関連度が低いことを表しています。
3カラム目には、キーワードを含むトピックの名前が表示されます(次の図を参照してください)。検索クエリがより詳細で、より多くの情報が含まれている場合、関連度のランクが上がります。
ナビゲーションフレームにある任意の「ヒット」をシングルクリックすると、関連するコンテンツがコンテンツフレームに表示されます。 ビューアにより、テキストの関連するセクションが自動的にスクロールされ、一致する語句が藤色で強調表示されます。次の図を参照してください。
検索エンジンでは、共通のルーツを持つ語句を検索するために、単語モーフィング技術も使用します。たとえば、検索文字列に「build」という単語が含まれている場合、「build」、「builder」、「building」、および「builds」を含む文字列が検出されます。
ヘルプでは、部分テキスト検索も行われます。 たとえば、[Index]の[検索]ボックスに「x」という文字を入力すると、examples、execution errors、およびXML Integrationが検索されます。.また、ヘルプでは、語句全体に対して近い一致が検索されるため、executeを検索すると、「execute」および「executes」が返されます。
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