第5章

ワークフローモデラー

この章では、ワークフローモデラーを使用してワークフロープロセスを作成する方法についての概要を説明します。この章は、次の節から構成されています。

 
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ワークフローモデラーについて

ワークフローモデラーでは、ワークフローエンジンがランタイム時に実行できるXMLドキュメントを作成して保存することができます。 ワークフロープロセスを作成するには、3段階の手順があります。

  1. ワークフローモデラーのグラフ作成環境を使用して、プロセスのロジックをレイアウトする

  2. プロパティインスペクタを使用して、exteNd Director環境のリソースにプロセスをリンクするアクティビティおよびリンクプロパティを設定します。

  3. プロジェクトリソースセットにプロセスを保存します。 ワークフローモデラーは、ワークフローエンジンが実行できるようにそのプロセスをプロセス定義に変換します。

 
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ワークフローモデラーの開始

ワークフローモデラーを開始するには、新しいプロセスを作成するか、既存のプロセスを開きます。

Procedure ワークフロープロセスを作成する

  1. 開発環境メニューから、[ファイル]>[新規]の順に選択します。

  2. ワークフロー]タブをクリックします。

    wdNewFileDg

  3. ワークフロープロセス]を選択して、[OK]をクリックします。

    ワークフローモデラーのメインウィンドウが編集領域で開きます。 旗のアイコンは、プロセスの開始アクティビティを表します。

    wdNewProcess

Procedure ワークフロープロセスを保存する

  1. exteNd Directorメニューから[ファイル]>[保存]の順に選択します。

    ワークフローモデラーでプロセス内のミスが検出された場合、ポップアップメッセージによってそのことが通知され、それでも保存するかどうか尋ねられます。この検証は、すべての保存イベントで行われます。 警告はあとで対応できます。

  2. はい]をクリックします。

    初めて保存する場合は、[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。

    ワークフロープロセス定義フォルダの内容がプロジェクトリソースセットに表示されます。 ほかのディレクトリを指定することもできますが、デフォルトを受け入れることをお勧めします。

  3. ファイル名を指定して[保存]をクリックします。

Procedure ワークフロープロセスを開く

  1. exteNd Directorメニューから[ファイル]>[開く]の順に選択します。

  2. プロジェクトリソースセットのワークフロープロセスに移動します。

  3. ダブルクリックして開きます。

 
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プロセスプロパティ

プロセスプロパティシートにアクセスすると、プロセスについての現在の情報を表示してUIプロパティを設定できます。

Procedure To access process properties:

  1. 次のいずれかを実行します。

    プロパティインスペクタにプロセスプロパティが表示されます。

    wdProcessProps

  2. プロセスプロパティを編集または表示します。

    プロパティ

    説明

    名前

    プロセスの正式名。 デフォルトは、プロセス記述子で指定された名前です。

    説明

    ワークフローモデラーユーザを対象としたプロセスの説明。

    役割

    このプロセスを開始してワークアイテムを作成することが認証されている既存のセキュリティ役割の、セミコロン区切りのリスト。たとえば、次のとおりです。

      作成者、開発者、管理者
    

    For more information    詳細については、『ユーザ管理ガイド』のセキュリティ役割の使用に関する章を参照してください。

    優先順位ラベルの表示

    ワークフローグラフに優先ラベルを表示するかどうかを指定します。 アクティビティが複数のほかのアクティビティにリンクした場合、ワークフローエンジンは優先順位を使用してどのリンクに従うか決定します。

    各リンクには、関連付けられた優先番号があります。 複数のリンク式がtrueに評価された場合、エンジンはtrueを返した最初のリンクから順にリンクを優先順位で評価します。

    テンプレート

    このワークフローをほかのワークフローを作成するためのテンプレートとして使用できるかどうか指定します。

    WorkName

    ワークフローモデラーユーザのためのわかりやすい名前。

 
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モデラーウィンドウについて

画面のスペースを増やす   画面のスペースを増やすには、パネルビューセレクタをクリックしてexteNd Directorのナビゲーションペインおよび出力ペインを閉じます。

wdPanelViewSelector

コマンド機能   ワークフローモデラーのコマンド機能は次のとおりです。

wfModelerWindow

 
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移動、選択、およびオブジェクトの移動

Procedure ウィンドウを移動する

  1. カーソルをパンモードに変更するには、[一般]タブを選択してツールバーの[パン]ボタンをクリックします。

    iHand

  2. 編集領域でグラフをスクロールするには、グラフ領域で「手の形のカーソル」をドラッグします。

水平スクロールバーと垂直スクロールバーを使用しても、同じ結果になります。

Procedure オブジェクトを選択する

  1. [一般]タブを選択してツールバーの[選択]ボタンをクリックします。

    iPoint

    注記:   選択モードがデフォルトです。

  2. 任意のオブジェクトをクリックして選択します。

  3. 複数のオブジェクトを選択するには、空の領域をクリックして、グループの周りを囲んでいる選択用四角形をドラッグします。

Procedure オブジェクトを移動する

  1. オブジェクトを選択します。

  2. それを移動したい場所にドラッグします。

    アクティビティを移動すると、それに関連付けられているリンクが一緒に移動します。

 
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アクティビティを追加する

アクティビティ」は、ワークフロープロセスの「ワークアイテム」を表します。 アクティビティアイコンまたはノードにプロパティを設定することによって、アクティビティをワークアイテムまたはビジネスロジック、あるいはその両方に関連付けます。

 
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ワークフローアクティビティタイプ

ワークフローモデラーのアクティビティの要約を次に示します。 アクティビティプロパティおよび使用法の詳細については、該当するアイテムをクリックしてください。

ノード

ツールバーアイコン

説明

ページフローアクティビティ

tbPageflow

ページフローモデラーで作成したページフロー

ユーザアクティビティ

tbUser

カスタムクライアント実装の表示アクティビティ

Webサービスアクティビティ

tbWebService

Webサービスを実行するシステムアクティビティ

ルールアクティビティ

tbRule

ランタイム時にビジネスルールを実行するシステムアクティビティ

Javaアクティビティ

tbJava

カスタムビジネスロジックを実行するシステムアクティビティ

同期化マージアクティビティ

tbSynchMerge

実行の並行ブランチの同期化地点を提供するシステムアクティビティ

開始アクティビティ

tbStart

ワークフローの先頭にマークを付けるシステムアクティビティ(必要)

Composerサービスアクティビティ

tbComposer

exteNd Composerサービスを実行するシステムアクティビティ

終了アクティビティ

tbFinish

ワークフローの末尾にマークを付けるシステムアクティビティ(必要)

Procedure アクティビティを追加する

  1. アクティビティ]タブをクリックします。

    アクティビティツールバーが表示されます。

    tbAll

  2. アクティビティタイプを選択します。

  3. グラフの任意の場所をクリックしてアクティビティを配置します。 クリックしてからドラッグして移動します。

Procedure アクティビティを削除する

  1. アクティビティを選択します。

  2. 削除]キーを押すか、右クリックして[削除]を選択します。

Procedure アクティビティのプロパティにアクセスする

  1. アクティビティを選択します。

  2. 右クリックして[プロパティ]を選択するか、[一般]タブの[アイ]アイコンをクリックします。

  3. プロパティシートで該当するタブをクリックします。

    For more information    プロパティはアクティビティに対して固有です。詳細については、ワークフローアクティビティタイプを参照してください。

 
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リンクの追加

リンク」は、1つのアクティビティから別のアクティビティへの単一の論理パスです。 各リンクは、単一のアクティビティを終了するワークアイテムの可能なルーティングを表します。 ワークフローモデラーでは、リンクは矢印によって表されます。

 
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ワークフローリンクタイプ

リンクには、次の2つのタイプがあります。

リンクタイプ

ツールバーアイコン

説明

単純なリンク

tbSimpleLink

1つのアクティビティから1つまたは複数の別のアクティビティへの単一の論理パス。 リンクプロパティでは、次のことを指定します。

  • リンク式ビルダを使用したルーティングロジック

  • ユーザまたは役割としての宛先

条件リンク

tbConditionLink

1つのアクティビティから1つまたは複数の別のアクティビティへの単一の論理パス。 リンクプロパティで、ルールエディタを使用して作成した条件マクロを指定します。

Procedure リンクを作成する

  1. リンク]タブをクリックします。

    リンクツールバーが表示されます。

    tbAllLinks

  2. リンクタイプを選択します。

  3. アクティビティをクリックし、開始アクティビティからターゲットアクティビティにドラッグしてマウスボタンを放します。

    For more information    リンクセグメントの描画も参照してください。

Procedure リンクを削除する

  1. リンクを選択します。

  2. 削除]キーを押すか、右クリックして[削除]を選択します。

Procedure リンクプロパティにアクセスする

  1. リンクを選択します。

  2. 一般]タブの[アイ]アイコンをクリックするか、右クリックして[プロパティ]を選択します。

  3. プロパティシートで該当するタブをクリックします。

    For more information    プロパティはリンクに対して固有です。詳細については、ワークフローリンクタイプを参照してください。

 
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リンクセグメントの描画

セグメント」は、リンクの2点間の線です。セグメントは、単に表面的なものです。 これを使用することによって、プロセスモデルの読みやすさと外観を強化できます。

segments

Procedure セグメントを描画する

  1. リンクの任意の点をクリックして任意の方向にドラッグします。

    ドラッグした点は、リンクの折線になります。

  2. セグメントを終わりにする地点でマウスボタンを放します。

  3. もう一度クリックしてドラッグし、ほかのセグメントに追加します。

  4. 最後のセグメントでは、宛先アクティビティまでドラッグしてその上でクリックします。

 
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スコープパスの使用

スコープパスを使用すると、データをワークフローアクティビティおよびリンクに関連付けることができます。exteNd Directorでは、Scoped Path Navigatorを使用してアクセスできる定義済みのスコープパスのセットを提供します。

For more information    スコープパスのバックグラウンド情報については、『exteNd Directorアプリケーションの開発』のスコープパスの操作に関する章を参照してください。

この節では、次の作業を行う方法について説明します。

 
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スコープパスとアクティビティの関連付け

スコープパスを使用してオブジェクトをアクティビティに関連付けることができます。 これを行うには、スコープパスをアクティビティのプライマリプロパティの値として指定します。

関連付けることができるアクティビティ   次に示すアクティビティのタイプに関連付けることができます。

2つの手順   スコープパスをアクティビティに関連付けるには、2つの手順が必要です。

Procedure スコープパスをアクティビティのプライマリプロパティに関連付ける

  1. アクティビティを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。

  2. プロパティインスペクタで、プライマリプロパティがあるタブをクリックします。 一般的に、このタブにはアクティビティと同じ名前が付いています。 たとえば、ページフローアクティビティには、プライマリプロパティを設定できるページフロータブがあります。

  3. 選択したアクティビティのプライマリプロパティをクリックします。詳細については、ワークフローアクティビティタイプを参照してください。

    このアクティビティタイプのデフォルトの定義済みパスを示す[スコープXPathの選択]ダイアログボックスが表示されます。

    WFChooseScope

    XMLファイルコンテンツの表示]チェックボックスがブラウズオプションに表示されます。 オンにした場合は、XPathナビゲータによって、XMLファイルのツリーコンテンツが表示されます。 オフにした場合は、コンテンツは表示されません。詳細については、新しいパスをブラウズするを参照してください。

  4. 次の手順を完了してスコープパスを指定します。

Procedure スコープパスを指定する

  1. 次のメソッドの中から1つを使用してパスを指定します。

    パスを直接入力する

    ほかのパスまたはこのフローに定義済みのパスを選択する

    新しいパスをブラウズする

  2. OK]をクリックします。

スコープパスの編集   既存のスコープパスを編集するには、上の2つの手順を繰り返します(スコープパスをアクティビティのプライマリプロパティに関連付けるおよびスコープパスを指定する)。

 
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スコープパスのコピー

開始および終了アクティビティを除いてほかのアクティビティの実行前または実行後にスコープパスをコピーできます。また、リンクの実行後にスコープパスをコピーできます。

For more information    スコープパスのコピーに関連する設計上の考慮事項については、『exteNd Directorアプリケーションの開発』のスコープパスのコピーに関する節を参照してください。

Procedure アクティビティの実行前または実行後にスコープパスをコピーする

  1. アクティビティを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。

  2. プロパティインスペクタで、[スコープXPathのコピー]タブをクリックします。

    適切な[コピー]ダイアログボックス([実行前にコピー]または[実行後にコピー])が表示されます。

    WFCopyBeforeDialog

  3. 開始スコープ]の省略記号をクリックします。

    ダイアログボックスに、このアクティビティタイプに対するデフォルトの定義済みのスコープが表示されます。 別のスコープを使用する場合は、ドロップダウンリストからそれを選択します。

  4. パスを指定するには、スコープパスを指定するに説明されているメソッドの1つを使用します。

  5. 終了スコープ]の省略記号をクリックします。 [開始スコープ]を指定するには、手順を繰り返します。

  6. [スコープのコピー]ダイアログボックスで、[追加]、[OK]を順にクリックしてダイアログボックスを終了します。

  7. 既存のスコープを編集するには、手順を繰り返して[追加]の代わりに[更新]をクリックします。

Procedure リンクの実行後にスコープパスをコピーする

  1. リンクを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。

  2. プロパティインスペクタで、[スコープXPathのコピー]の下にあるリンク[スコープXPathの編集]をクリックします。

    [スコープXPathのコピー]ダイアログボックスが表示されます。

    WFXPathDialog

  3. 開始スコープ]の省略記号をクリックします。

    ダイアログボックスに、このアクティビティタイプに対するデフォルトの定義済みのスコープが表示されます。 別のスコープを使用する場合は、ドロップダウンリストからそれを選択します。

  4. パスを指定するには、スコープパスを指定するに説明されているメソッドの1つを使用します。

  5. 終了スコープ]の省略記号をクリックします。 [開始スコープ]を指定するには、手順を繰り返します。

  6. [スコープのコピー]ダイアログボックスで、[追加]、[OK]を順にクリックしてダイアログボックスを終了します。

  7. 既存のスコープを編集するには、手順を繰り返して[追加]の代わりに[更新]をクリックします。

 
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スコープパスへのアクセス

フロー内の選択されたオブジェクトまたはフロー内のすべてのオブジェクトに使用される現在のパスをすべて表示できます。

Procedure アクティビティまたはリンクの現在のスコープパスにアクセスする

  1. オブジェクトを選択します。

  2. 右クリックして、[スコープパス]を選択します。

    [使用可能なスコープXPath]ダイアログボックスが表示されます。

Procedure フロー内にあるすべての現在のパスにアクセスする

  1. 次のいずれかを実行します。

    [使用可能なスコープXPath]ダイアログボックスが表示されます。

  2. スコープパスをクリックします。 この例のJavaアクティビティに示されているように、スコープパスを使用するオブジェクトは強調表示されます。

    WFAvailableScopedPaths

 
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クリップボードへのスコープパスのコピー

[使用可能なスコープXPath]ダイアログボックスで、選択したパスをクリップボードにコピーして必要な場所に貼り付けることができます。

Procedure クリップボードにスコープパスをコピーする

  1. 前の節で説明したメソッドの1つを使用してスコープパスにアクセスします。

  2. コピーするパスを選択します。

  3. パスをダブルクリックするか、ダイアログボックスの下部にある[クリップボードにコピー]をクリックします。

  4. パスをコピーする場所に移動して[Ctrl+V]キーを押します。

 
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リンク式の作成

リンク式では、ランタイムのワークアイテム値に基いて作業をダイナミックにルーティングすることができます。 式ビルダを使用すると、trueまたはfalseと評価される単純または複雑な式のワークアイテムプロパティをテストできます。 式は、単純なリンクにのみ適用されます。

For more information    詳細については、単純なリンクを参照してください。

Procedure リンク式を指定する

  1. 単純リンクを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。

  2. プロパティインスペクタで、[式の編集]を選択します。

    [式]ダイアログボックスが表示されます。

    wdExpressionBuilder

  3. スコープの選択]をクリックしてワークアイテムにアクセスします。

  4. パスを指定するには、スコープパスを指定するに説明されているメソッドの1つを使用します。

  5. ]フィールドで、スコープパスをテストするための値を指定します。

  6. [データ演算子]ドロップダウンリストから演算子を選択します。

  7. [データタイプ]ドロップダウンリストから、データタイプ(スコープデータと一致する必要がある)を選択します。

    式ビルダにより、エントリが検証されます。

  8. 追加]をクリックしてテキスト領域の下部に式を追加します。

  9. 式にさらに句を追加するには、[論理演算子]ドロップダウンリストから適切なアイテムを選択して、句を完成し、必要な句の数だけ追加して[追加]をクリックします。

    注記:   [否定]チェックボックスをオンにして、現在の式を否定します。

  10. 式を編集または削除するには、[更新]または[削除]をクリックします。

  11. 完了したら、[OK]をクリックします。

 
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プロセスの検証

選択するたびに、設計時のプロセスを検証できます。 ワークフローモデラーは、プロセス構造を分析して発生したすべてのエラーを表示します。 検証は、設計時のプロセス構造のみに適用されます。

Procedure プロセスを検証する

 
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テキストラベルの追加

ラベルは、グラフ作成環境における個々のオブジェクトであり、それぞれが独自のプロパティシートを持ちます。ラベルの形式には、次の2つがあります。 「浮動」および「固定」です。

 
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浮動ラベル

浮動ラベルは、ワークフローグラフに配置する単なるテキストで、別のワークフローグラフオブジェクトとの関連付けはありません。タイトル、バージョン番号、メモ、および凡例は、すべて浮動ラベルに使用できます。

Procedure 浮動ラベルを作成する

  1. [ワークフローモデラー]ツールバーから、[ラベル]ボタンを選択します。

    iText

  2. ラベルを表示する場所をグラフ上でクリックします。

    タイトルなし」というテキストが中にあるボックスとして、ラベルが表示されます。

    新しいラベルは、クリックするたびに作成されます。

  3. ツールバーから、矢印ボタンを選択します。

  4. 新しいラベルの内側をダブルクリックして、テキストを編集します。

  5. ラベルの外側をクリックして、変更を保存します。

 
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固定ラベル

ほとんどのラベルは、アクティビティまたはリンクに関連付けられており、固定ラベルと呼ばれます。 デフォルトでは、アクティビティとリンクは、ラベルなしで開始します。

Procedure 固定ラベルを編集する

  1. ワークフローモデラーで、アクティビティアイコンまたはリンクを右クリックします。

  2. ポップアップメニューから、[ラベルの作成]を選択します。

    アクティビティまたはリンクの直下にラベルが表示されます。

  3. ラベルの内側をダブルクリックして、テキストを編集します。

  4. ラベルの外側をクリックして、変更を保存します。

アクティビティまたはリンクには、多くのラベルを付けることができます。 固定では、新しい場所にドラッグすることによって、自由に位置変更できます。 ドラッグする際には線が表示されます。 この線は、ラベルが付けられているアクティビティまたはリンクパスを示します。

Procedure 任意のラベルをフォーマットする

  1. ワークフローモデラーで、ラベルを右クリックし、[プロパティ]を選択します。

    プロパティインスペクタが開き、現在のフォーマッティングプロパティが表示されます (プロパティインスペクタがすでに開いている場合は、単にラベルをクリックします)。

  2. UIの設計]タブを選択します。

  3. 必要に応じて変更を行います。

    For more information    UIプロパティの詳細については、オブジェクト表示プロパティの設定を参照してください。

Procedure ラベルを削除する

  1. ラベルを選択する

  2. 削除]キーを押します。

 
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オブジェクト表示プロパティの設定

それぞれのアクティビティ、リンク、およびラベルには、それに関連付けられたグラフィカルプロパティのセットがあります。 要素を選択して右クリックすると、要素のプロパティがプロパティインスペクタの[UIの設計 ]タブに表示されます。要素の一部またはすべてに見られるグラフィカルプロパティは、次の表のとおりです。

アクティビティグラフィカルプロパティ

説明

矢印の高さ

選択したリンクに対する矢印の先端の高さ(太さ)をカスタマイズします。

矢印の幅

選択したリンクに対する矢印の先端の幅(長さ)をカスタマイズします。

境界線の色

アクティビティをアウトラインする四角形の色。標準の色選択ダイアログボックスを表示するには、カラーバーをクリックします。

アクティビティのバックグラウンド色。標準の色選択ダイアログボックスを表示するには、カラーバーをクリックします。

フォント

標準のテキストフォーマッティングダイアログボックスを表示する場合は、データ領域をクリックします。

高さ

(読み込み専用)アクティビティの高さ(ピクセル単位)。アクティビティは、ハンドルをドラッグすることによって、拡大または縮小できます。

余白の高さ

(ラベルの場合)テキストと境界ボックス間の上部と下部にある領域。

余白の幅

(ラベルの場合)テキストと境界ボックス間の左側と右側にある領域。

境界線の表示

有効にすると、バックグラウンド色が透明に設定されている場合でも、アクティビティの周りに四角形のアウトラインが表示されます。

スタイル

パターン(実線、または複数の破線の1つ)を、ドロップダウンリストから選択します。選択したパターンは、現在選択されているリンク先に対してのみ影響を与えます。 複数のリンク先を一度に変更するには、Shiftキーを押しながらパターンをそれぞれクリックします。スタイルは、プロパティインスペクタから選択します。

文字の色

ラベルのフォント色。標準の色選択ダイアログボックスを表示するには、カラーバーをクリックします。

透明

色設定を上書きし、アクティビティバックグラウンドを透明にします。

(読み込み専用)アクティビティの幅(ピクセル単位)。アクティビティは、ハンドルをドラッグすることによって、拡大または縮小できます。

X中心

ワークフロープロセスが初めて作成されたときの原点(0, 0)は、グラフの左下角にあります。項目を作成してドラッグすると、グラフのサイズは、すべての方向に自動的に変更します。この場合、原点自体は新しい左下角にリセットされず、そのままの状態になります。

正の値は、アイコンの垂直中心が現在位置している原点より上のピクセルの数です。負の値は、原点より下の位置を示します。

ワークフローモデラーによってアクティビティが指定の垂直位置に自動的に移動されるようにするには、新しい値を入力します。

Y中心

ワークフロープロセスが初めて作成されたときの原点(0, 0)は、グラフの左下角にあります。項目を作成してドラッグすると、グラフのサイズは、すべての方向に自動的に変更します。この場合、原点自体は新しい左下角にリセットされず、そのままの状態になります。

正の値は、アイコンの水平中心が現在位置している原点より右のピクセルの数です。負の値は、原点より左の位置を示します。

ワークフローモデラーによってアクティビティが指定の水平位置に自動的に移動されるようにするには、新しい値を入力します。

 
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レイアウト機能の使用

レイアウト」は、グラフのアクティビティ、リンク、およびラベルの配置です。 ワークフローモデラーには、読みやすさを最大限にしてスペースを最小限にするためにグラフを完全に再配置できるようにする、洗練されたレイアウト機能があります。

新しい配置が垂直または水平の方向になるようにしたり、リンクが斜線としてまたは垂直のセグメントから作成されたりするように指定することができます。

レイアウトには、次の2種類があります。 「完全レイアウト」および「増分レイアウト」です。

 
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完全レイアウト

完全レイアウトでは、グラフのアクティビティ、リンク、およびラベルをワークフローモデラーで自由に移動できます。

たとえば、次の図は、手で配置したレイアウトを示しています。

WFLayout1

次の図は、手で配置したレイアウトに完全レイアウトを適用した結果を示しています。

WFLayout3

Procedure 完全レイアウトを適用する

 
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増分レイアウト

増分レイアウトでは、グラフを魅力的で整理されたものにするだけでなく、手で配置したレイアウトの基本的なデザインも維持します。

次の図は、手で配置したレイアウトに増分レイアウトを適用した結果を示しています。

WFLayout2

Procedure 増分レイアウトを適用する

ヒント:   グラフでレイアウトを試し、希望しないものは[編集]>[元に戻す]の順に選択し て取り消します。

 
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初期設定の設定

ワークフローグラフにレイアウト初期設定を行うことができます。 初期設定によって、新しい配置が垂直または水平の方向になるようにしたり、リンクが斜線としてまたは垂直のセグメントから作成してリンクされるように指定することができます。

Procedure レイアウト設定を行う

  1. ワークフロー]>[レイアウト設定]を順に選択します。

    WFLayoutSettings

  2. 方向を選択します。

  3. リンクスタイルを選択します。

  4. OK]をクリックします。

 
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レイアウトを元に戻す

レイアウト選択を元に戻して以前のレイアウトに戻すことができます。

Procedure レイアウトを元に戻す、またはやり直す

 
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ズーム機能の使用

ワークフローモデラーでは、次の4つの方法でズームできます。

ズームタイプ

ツールバーアイコン

説明

標準ズーム

iZoomPer

一般的なズーム倍率のリストから選択できます。

マーキーズーム

iMarq

グラフウィンドウいっぱいになるようにズームするグラフの一部をドラッグして選択できます。

インタラクティブズーム

iZoonInt

グラフで上下にドラッグすることにより拡大または縮小できます。

ウィンドウに合わせて調整

iFitWin

グラフウィンドウをズームすることにより、グラフにすべてのアクティビティを表示できます。 これを実行するには、グラフウィンドウに収まるように現在のドキュメントのコンテンツを縮小または拡大します。

Procedure ツールバーを使用してズームする

 
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グリッド機能の使用

ワークフローモデラーには、あらゆるグラフィックプログラムにおけるグリッドと同じように機能するグリッド線が含まれています。

Procedure グリッド機能をオンまたはオフにする

Procedure グリッド線(グリッドサイズ)のスペースを変更する

  1. ワークフロー]>[グリッドサイズ]を順に選択します。

    [グリッドサイズ]ダイアログボックスが表示されます。

    WFCustomGridSize

  2. 7.5~1000の範囲の値をピクセル単位で入力します。

    デフォルトは10です。

  3. OK]をクリックします。

 
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バードアイビューの使用

バードアイビューウィンドウは、大きいグラフで作業できるように、ワークフローグラフ全体のビューを表示するポップアップウィンドウです。 バードアイビューウィンドウ

バードアイビューウィンドウの青色のアウトラインボックスを使用すると、次のような複数の便利な操作を実行できます。

操作

結果

アウトラインボックスの外側をクリックする

クリックした点でアウトラインボックスを中央に配置し、アウトラインボックスの新しい場所に対応するようにグラフ領域をパンする

アウトラインボックスの外側をドラッグする

新しい場所にアウトラインボックスを作成し、アウトラインボックスの新しい場所に対応するようにグラフ領域をパンする

アウトラインボックスの内側をドラッグする

アウトラインボックスをパンし、アウトラインボックスの新しい場所に対応するようにグラフ領域をパンする

アウトラインボックスの角をドラッグする

アウトラインボックスをサイズ変更し、アウトラインボックスの新しいサイズに対応するようにグラフ領域をズームする

 
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プロセスリソースビューの作成

ワークフローに関連付けられているすべてのリソースファイルのカスタムビューを作成できます。 ビューを作成したら、そのビューを[表示]タブに表示されるように使用できます。

ヒント:   [表示]タブを表示させるには、最初にナビゲーションペインの[リソース]タブを クリックする必要があります。

Procedure ワークフロープロセスのカスタムビューを作成する



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