Novell exteNd Messaging PlatformのORBに関心をお持ちいただきまして、ありがとうございます。 ORBは、企業クラスの高性能でスケーラブルなJava CORBA ORBランタイム、サービス、および開発ツールです。ORBのバージョン5.1は、CORBA 2.4に準拠しています。フォワード(IDLからJavaへ)コンパイラおよびリバース(Java RMIからIIOPへ、およびJava RMIからIDLへ)コンパイラ、POA (Portable Object Adapter)、Objects by Value、サーバ起動、IIOP接続コンセントレータ、プラグ可能認証サポート、IIOP/SSL、COSネームサービス、マルチキャストオブジェクト呼び出し、Object Transaction Serviceプラグ可能性などの機能が含まれます。
すべての機能のリストについては、データシートを、新しい機能および改善機能のリストについてはリリースノートを参照してください。
ORBのバージョン5.1は、次の機能を持つマイナーリリースです。バージョン4.0は、J2EE 1.3のCORBA要件をサポートするメジャーリリースです。いくつかの新しく改善された機能を備えています(次を参照)。
- JDK 1.4のサポート
- NetWare 6.5のサポート
- 追加SSL暗号のサポート
- GUIベースの監視コンソールのインクルード
- トランザクションサービスのインクルード
- CISv2 (Common Secure Interoperability)
- 相互運用ネームサービス
- アップグレードされたIIOPプロトコル(IIOP 1.2)
- OTS (Object Transaction Service) v1.2のサポート
- IIOPをHTTP経由させることによるインターネットクライアントのサポート
- フェイルオーバおよび負荷分散のクラスタサポート
- APIの監視およびGUI監視コンソールのサポート
ORBは現在、さまざまなWindowsプラットフォーム(95、98、ME、NT、2000、およびXP)、Solaris Sparc 2.5.1+、Redhat Linux、HP-UX 11、AIX 4.3、およびNetWare 6.5でサポートされています。注記: 正式には、ORBはWindows 95をサポートし、Windows 98はクライアント専用です。テストやデモンストレーションの目的で、Windows 95およびWindows 98をサーバとして使用することは可能ですが、重大な任務を持つ場合や運用アプリケーションではお勧めしません。
JDKバージョンのリストの詳細については、リリースノートを参照してください。
ORBのHTTPトンネル機能には、サーブレット2.2+ランタイムが必要です。
ORBでは、さまざまな重要な方法で、Java 2プラットフォームをサポートしています。
- Java IDL仕様の実装
- ORBは、持続的オブジェクトのサポート、POA (Portable Object Adapter)、RMI over IIOP、Object by Value、Persistent CosNaming、JNDIサポート、Pluggable Authenticationサポート、IIOP/SSL、Transaction ServiceサポートなどのJava IDLのスーパーセットです。
- Java 2は設定して、Java IDL APIのORBの実装により、JDK固有の実装が置き換わるようにすることができます。これは、$(JBROKER_HOME)/lib/orb.propertiesファイルを$(JAVA2_HOME)/jre/libディレクトリにコピーすることにより行われます。
- ORBでは、CORBAネーミングが広くサポートされています。 ORBデーモンであるjorbd,tnameservが含まれます。
- ORBのidl2javaコンパイラは、Java IDL ORBで使用するポータブルバインド(">-dynamicフラグを使用)を生成します。
- ORBにはJava IDL固有のORBプロパティorg.omg.CORBA.ORBInitialHostおよびorg.omg.CORBA.ORBInitialPortがあります。
- RMI-IIOP仕様の実装
- rmi2iiopは、JDK ">rmic -iiopコンパイラと同等です。PortableRemoteObject APIと連動して使用するスタブと結合を生成します。さらに、サーバのスケーラビリティを高めるために、POA (Portable Object Adapter)を使用して、-poaオプションでそのためのバインドを生成できます。
- rmi2idlは、JDK ">rmic -idl コンパイラと同等です。
- ORBには、javax.rmi.PortableRemoteObject APIだけではなく、POA (Portable Object Adapter)のランタイムサポートが含まれます。
- ORBは、SunのJNDI COSNamingプロバイダの使用をサポートしています。
- また、ORBは、Java RMIで使用される元のプロトコル、JRMP (Java Remote Method Protocol)上で
javax.rmi.PortableRemoteObject
APIを使用する実装を実行することもできます。IIOPスタブを使用するか、JRMPスタブを使用するかは、ランタイムでロードできるスタブのタイプにより決まります。
- Java 2セキュリティの統合
- ORBはJavaセキュリティマネージャをオンにして使用できます。 そのために、ORBはJava 2拡張としてインストールされ、「AllPermissions」の設定で「trusted」コードで実行される(すべてのインストール済みのJava 2拡張のデフォルト)ことが必要となります。
- ORBは、Java 2許可フレームワークを使用して次のAPIを保護し、十分な権限を持つコードベースのみを正常に呼び出せるようにします。
詳細については、Java 2セキュリティとの統合を参照してください。
- ORBオブジェクトの作成/破棄
- 初期オブジェクト参照の読み取り/書き込み
- TSIdentification APIを使用したトランザクションサービスのインストール
- POA作成、破棄、取得POAマネージャ
- SecurityCurrentを使用したスレッドおよびORBレベル原理の設定
- 一時的または持続的NameServiceインスタンスの作成
- Java 2拡張としてパッケージ化され、インストールが可能
ORBのインストールプログラムは、JAR、プロパティファイル、およびネイティブライブラリをJDK 1.2拡張ディレクトリにコピーすることにより、Java 2拡張としてORBをインストールできます。 インストール時にORBをJava 2拡張としてインストールしない場合、またはJDK 1.1xを使用してインストールする場合、次の手順を実行してJava 2拡張としてORBを後でインストールできます。
- $(JBROKER_HOME)/lib/orb.propertiesファイルを$(JDK_HOME)/jre/libディレクトリにコピーする
- $(JBROKER_HOME)/lib/mp-orb.jar, $(JBROKER_HOME)/lib/mp-orb-ssl.jar、および$(JBROKER_HOME)/lib/mp-orb-tools.jar ファイルを $(JDK_HOME)/jre/lib/extディレクトリにコピーする
- すべての$(JBROKER_HOME)/lib/*.propertiesファイルを$(JDK_HOME)/jre/lib/ext/classesディレクトリにコピーする
- ORBのネイティブライブラリをJDK拡張ディレクトリにコピーする
- Solarisの場合: $(JBROKER_HOME)/bin/solaris/libmporb12.soファイルを$(JDK_HOME)/jre/lib/ext/sparcディレクトリにコピーする
- Win32の場合: $(JBROKER_HOME)/bin/win32/mporb12.dllファイルを$(JDK_HOME)/jre/lib/ext/x86ディレクトリにコピーする
マニュアル
このリリースには、ORBのさまざまな機能を理解するための参照マニュアルに加えて、チュートリアルもあります。サンプルプログラム
ORBの機能を示すいくつかのサンプルプログラムが含まれます。トップに戻る
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