第6章

サービスまたはデーモンとしてのApplication Serverのインストール

この章では、必要に応じてexteNd Application Server が自動的に再起動されるように設定する方法を説明します。

 
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サービスおよびデーモンについて

マルチユーザ環境で可用性が高いサーバの場合、サーバをWindowsサービスまたはUNIX/Linuxデーモンとして実行すると効果的な場合があります。exteNd Application Serverとデータベースサーバをサービスまたはデーモンとして同一のコンピュータ上で実行することにより、コンピュータが再起動されたとき自動的に両方のサービスを確実に再起動することができます。それには次のような利点があります。

デフォルトでは、Application Server はサービスまたはデーモンとして実行されません。

 
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サービスまたはデーモンとして実行できるプログラム

次の表は、サービスまたはデーモンとして実行できるNovell exteNd Application Serverプログラムです。

プログラム

説明

実行形態

Application Server

アプリケーションとして動作します

デフォルトでは、デスクトッププログラムとして実行します

Load Manager

1つのクラスタ内にあるサーバのアクティビティを管理します

通常は、デスクトッププログラムとして実行します

Dispatcher

アプリケーションサーバに要求をリダイレクトします

Cache Manager

クラスタのサーバキャッシュを同期的に保持します

 
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Windowsサービスとして実行

マルチユーザ環境で可用性が高いサーバの場合、サーバをWindowsサービスとして実行すると効果的な場合があります。Novell exteNd Application Server とデータベースサーバをサービスとして同一のコンピュータ上で実行することにより、コンピュータが再起動されたとき自動的に両方のサービスを確実に再起動することができます。Application Serverが他のコンピュータ上のデータベースに接続する場合は、再起動時にこれらのデータベースが自動的に再起動されることも確認する必要があります。

 
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Windowsサービスの作成

exteNd Application Serverおよびクラスタサーバに対してWindowsサービスを作成するには、2つ方法があります。

 
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Windowsサービスの開始

サービスは、作成後に開始する必要があります。

Procedure Windowsサービスを開始する

  1. Windowsの[コントロールパネル]から[管理ツール]を選択します。

  2. サービス]を開いてNovell exteNd Application Server 5.1サービスを見つけます。

  3. サービスを右クリックして、[開始]を選択します。

注記:   この手順は、Windowsのプラットフォームによって多少異なります。

exteNdサーバは通常、サービスとして開始されるとDOSコンソールウィンドウは開きません。 コンソールの出力は、%NOVELL_EXTEND_APPSERVER_HOME%/tempディレクトリに保存されるテキストファイルにリダイレクトされます。

 
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システム再起動後に自動的に起動

  1. サービスは手動で開始されるように設定されています。 サービスを自動的に再起動するには、Windowsの[コントロールパネル]から[管理ツール]を選択します。

  2. サービス]を開いてNovell exteNd Application Server 5.1サービスを見つけます。

  3. サービスを右クリックして、[プロパティ]を選択します。 [スタートアップの種類]を[自動]に変更します。

 
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コマンドライン引数の受け渡し

exteNdサーバがWindowsサービスとして開始されたときに、exteNdサーバに渡されるコマンドライン引数を指定できます。 これを実行するには、Windowsレジストリエディタを使用してサービスに対するWindowsのレジストリエントリを編集します。

Procedure コマンドライン引数を指定する

  1. スタート]メニューから、[ファイル名を指定して実行]を選択します。

  2. regedit」と入力して[OK]をクリックします。 レジストリエディタが起動します。

  3. 左側のパネルで、[HKEY_LOCAL_MACHINE]、[SYSTEM]、[CurrentControlSet]、[Services]の順に展開します。

  4. コマンドラインパラメータを追加するサービスをクリックします。 サービスのレジストリ設定が右側のパネルに表示されます。

  5. StartupOptions]を右クリックして、[変更]を選択します。

  6. スタートアップのコマンドラインオプションを入力してから[OK]をクリックして、設定を保存します。

  7. Windowsレジストリエディタを終了します。

コマンドライン引数は、次回にサービスとして開始されるとき、exteNdサーバプロセスに渡されます。

 
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サービスの依存関係

exteNd Application Serverは、同じマシンで実行されるデータベースサーバ(または他のサーバ)に依存するため、データベースサービスをApplication Serverサービスの前に開始する必要があります。

Application Serverの前にデータベースサーバが確実に開始されるように、Application Serverサービスに対してサービスの依存関係を追加する必要があります。

これを実行するには、SilverServiceUtil.exeコマンドラインツールを使用します。

 
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UNIXデーモンとして実行

UNIXおよびLinuxで配布されているすべてのexteNd Application Serverにはextendctlスクリプトが含まれており、バックグラウンドでexteNdサーバプロセスを開始および停止する場合に使用できます。

また、インストールプログラムにより、システムの起動時にApplication Serverまたはクラスタコンポーネントがデーモンとして自動的に起動されるようにシステムを実行できる「サンプル起動スクリプト」がインストールされます。

サーバパス

クラスタパス

<$インストールディレクトリ>/etc/silverserver

<$インストールディレクトリ>/etc/silvercluster

ルート権限を持つシステム管理者は、インストールディレクトリからオペレーティングシステムの起動ディレクトリにサンプルサーバおよびクラスタスクリプトをコピーする必要があります。

exteNdサーバデーモンプロセスの手動による開始

extendctlスクリプトは、サーバプロセスを開始、停止、再開する場合に使用できます。

  $NOVELL_EXTEND_APPSERVER_HOME/etc/extendctl

使用状況の情報については、extendctl -hを使用します。次に例を示します。

  extendctl start -A     (starts the appserver in the background)
  extendctl stop -A      (stops the background appserver process)
  extendctl restart -A   (restarts the background appserver process)
  extendctl status -A    (tests whether the appserver is running)
  extendctl tail -A      (starts a "tail -f" on the appserver console output)

-Aフラグは、Application Server を表します。 その他のオプションは、クラスタサーバで使用できます。

サーバのコンソール出力

extendctlスクリプトによりバックグラウンドでexteNdサーバが起動すると、サーバのコンソール出力が次の命名規則に従ってファイルにリダイレクトされます。

  $NOVELL_EXTEND_APPSERVER_HOME/temp/SilverServer.XXXXX.out

XXXXXの部分は00001から始まり、サーバが再起動するたびに1ずつ増えます。

別の出力ディレクトリを指定することもできますが、 コンソール出力ファイルの命名規則を変更することはできません。

extendctlスクリプトのデフォルトの動作は、各サーバによって作成された出力ファイルを最後のいくつかを除いてすべて削除することです。 保存する出力ファイルの数は変更できます。 また、インデックスファイルを削除することにより、出力ファイルのインデックスをいつでも00001から再び開始することができます。

  $NOVELL_EXTEND_APPSERVER_HOME/temp/.outfile.index

注記:   exteNdサーバプロセスがすべて停止するまでこれを実行しないでください。

exteNdのバックグラウンドプロセスへのコマンドライン引数の受け渡し

1つまたは複数のコマンドライン引数をApplication Server (またはクラスタサーバ)に渡すには、extendctlスクリプトに-pオプションを使用します。たとえば次のとおりです。

  extendctl start -A -p "+cp:p /tmp/foo.jar -nomonitor"

Application Serverがバックグラウンドで起動されると、引数"+cp:p /tmp/foo.jar -nomonitor"がアプリケーションサーバに渡されます。 -pスイッチに対する引数は、二重引用符で囲む必要があります。

システム再起動後にexteNdサーバを自動的に起動

$NOVELL_EXTEND_APPSERVER_HOME/etcディレクトリには、/etc/init.dまたは/etc/rc.dの適当な領域にコピーできるサンプルスクリプトが含まれています。これらのスクリプトの名前は次のとおりです。

  silverserver(アプリケーションサーバプロセスの開始/停止)
  silvercluster(クラスタコントロールサーバの開始/停止)

これらのスクリプトでは、exteNdインストールディレクトリを反映するように変数EXTEND_HOMEを変更する必要があります。 また、スクリプトではstart、stop、restart、およびstatusコマンドがサポートされています。

システムの再起動後にApplication Serverまたはクラスタサーバが再起動するように設定する方法は、システムにより異なります。 詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルまたはUNIX/Linuxのシステム管理者に問い合わせてください。 Application Serverプロセスは、依存するデーモンプロセス(つまりデータベース)がすべて開始された後に開始する必要があることに注意してください。 exteNdクラスタサーバを使用している場合は、アプリケーションサーバを起動する前に起動する必要があります。

ルート以外のユーザとしてexteNdサーバを起動

システムの再起動後に起動されたexteNd Application Serverは、ルートユーザとして実行されます。

Procedure 別のユーザを指定する

  1. サーバが実行されていることを確認します。

  2. SMCを起動してサーバに接続します(詳細は、『exteNd Application Server 管理者用ガイド』の概要に関する章を参照してください)。

  3. 表示]>[環境設定]の順に選択して、環境設定のパネルを表示します。

  4. 一般]パネルを選択します。

  5. サーバのユーザ名(UNIXのみ)]テキストボックスで、ユーザ名を編集します。

    ヒント:   指定したユーザIDには、exteNdインストールディレクトリのファイルに対す る適切な権限が必要です。

  6. サーバを再起動し、変更を有効にします。

    これで、サーバが起動されるとその有効なユーザIDが変更されます。

    重要:   サーバはルートとして再起動する必要があります。 そうでない場合、ユーザIDを変更できないか、ファイルに対して読み込み/書き込みができないためにサーバを起動することはできません。 サーバに対して設定しているユーザIDがexteNdインストールディレクトリのコンテンツを所有するユーザであることを確認できれば、通常このような問題は回避できます。

 
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NetWareでの実行

NetWareの場合、NetWareサーバが再起動したとき自動的にApplication Serverが再起動されるように、autoexec.ncfファイルが使用されます。 Application Serverをインストールする際、デフォルトでこのサーバのためのコマンドがautoexec.ncfに追加されます。

Application Serverを自動的に再起動しない場合は、autoexec.ncfを編集してこれらのコマンドを削除できます。



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