4.5 Filr Desktopコンソールでの作業

4.5.1 Filrアカウント情報の変更

Filr Desktopアプリケーションの初期設定時に、アカウント情報とFilrサーバ情報を指定します。初期設定の後、情報はいつでも変更できます。

  1. メニューバーのFilrアイコン をクリックしてから、[Filrコンソールを開く]をクリックします。

  2. デスクトップコンソールで、[アカウント]をクリックします。

  3. 次の情報を指定します。

    ユーザ名: Filrサイトにログインするときに使用するFilrユーザ名を指定します。

    パスワード: Filrサイトにログインするときに使用するFilrパスワードを指定します。

    パスワードを記憶する: Filr Desktopアプリケーションにパスワードを記憶させる場合は、このオプションを選択します。(このオプションは、Filr管理者によって無効に設定されている場合があります。)

    サーバURL: ファイルをコンピュータに同期するFilrサイトのURLを指定します。例: https://Filr.mycompany.comとします。

  4. 適用]をクリックします。

4.5.2 データクォータの理解および表示

Filrサイトに保管するデータの量を制限するために、Filr管理者はデータクォータを有効にすることがあります。

Filrサイトでデータクォータが有効な場合、何がデータクォータにカウントされるのか、データクォータにはどんな種類があるのか、現在のデータ使用量を表示するにはどうすればよいかを理解し、割り当てられたデータクォータに近づいている時が分かるようにしてください。割り当てられたクォータに達すると、以前に削除したファイルおよび添付ファイルがパージできるようになります。

データクォータの理解

データクォータは、個々のユーザがFilrサイトに追加できるデータの量を制限します。[ネットフォルダ](ユーザのホームディレクトリを含む)にあるファイルは、データクォータにカウントされません。

データクォータの表示

データクォータは、ユーザのFilrサイトで使用されている場合もあれば、使用されていない場合もあります。このセクションに説明されている方法で自分のデータクォータを表示できない場合は、Filr管理者がFilrサイトに追加できるデータの量をまだ制限していないということです。

自分のデータクォータは、デスクトップアプリケーションから直接表示できます。

  1. メニューバーのFilrアイコン をクリックしてから、[Filrコンソールを開く]をクリックします。

  2. デスクトップコンソールで、[アカウント]をクリックします。

    ユーザのデータクォータが、現在使用済みの量と共に表示されます。最大ファイルサイズも表示されますが、これはFilrサイトにアップロード可能なファイルの最大サイズです。

詳細については、『Filr 3.4: ユーザアクセスガイド』の「データクォータの管理」を参照してください。

4.5.3 ファイルシステム上のFilrファイル同期場所の変更

デフォルトでは、Filrファイルはユーザのファイルシステムの/Users/username/Filrフォルダに同期されます。

Filr Desktopアプリケーションの初期設定時に、ファイルシステム上のインストール場所を指定できます。Filrフォルダの場所は、初期設定後いつでも変更できます。

重要:複数のコンピュータからアクセスできるネットワーク上の場所へは、ファイルを同期しないでください。Filrフォルダが複数のコンピュータからのアクセスが可能なネットワーク上の場所にある場合、いずれかのコンピュータからアクセスされたFilrファイルがコンピュータ間およびFilrサーバと同期が取れなくなる同期問題が発生するおそれがあります。

Filrフォルダの場所を変更するには:

  1. メニューバーのFilrアイコン をクリックしてから、[Filrコンソールを開く]をクリックします。

  2. デスクトップコンソールで、[ストレージ]をクリックしてから、[ブラウズ]をクリックして、ファイルシステム上でFilrフォルダを置く新しい場所をブラウズします。

  3. 開く]>[適用]の順にクリックします。

4.5.4 キャッシュファイルの削除

オンラインファイルが、まだオフラインで使用できるようになっていない場合、アプリケーションから、またはダブルクリックしてアクセスすると、そのファイルのコピーがローカルにキャッシュされます。

Desktopコンソールの[ストレージ]タブに、ローカルにキャッシュされたファイルがアクセスまたは変更されなくなった後にデスクトップに保持される日数としてFilr管理者が設定したデフォルトの日数が示されています。

ローカルにキャッシュされたファイルがアクセスまたは変更されなくなった後にデスクトップに保持される日数を自分で変更できるのは、Filr管理者から変更を許可されたユーザのみです。キャッシュされたファイルの有効期間を変更するには、次のように操作します。

  1. メニューバーのFilrアイコン をクリックしてから、[Filrコンソールを開く]をクリックします。

  2. デスクトップコンソールで、[ストレージ]をクリックします。

  3. (オプション)キャッシュされたファイルの有効期間の変更をFilr管理者から許可されたユーザである場合は、[次の時点以降にキャッシュされたファイルを削除]オプションを選択し、変更後の日数を指定します。

4.5.5 アプリケーションドリブンダウンロードによってローカルディスクがいっぱいになることを防ぐ

Filrでは、システム管理者がアプリケーションドリブンダウンロードを制御し、Filrの動作によってローカルディスクがいっぱいになることを防ぐことができるようになりました。詳細については、『Filr 3.4: Maintenance Best Practices Guide (Filr 3.4: 保守のベストプラクティスガイド)』の「Controlling File Downloads by the Filr Desktop Applications (Filr Desktopアプリケーションでファイルのダウンロードを管理)」を参照してください。

自分のワークステーションに適用されているアプリケーションドリブンダウンロードの制限を確認するには、以下の手順を行います。

  1. メニューバーのFilrアイコン をクリックしてから、[Filrコンソールを開く]をクリックします。

  2. アプリケーション]をクリックしてから、[View applications]をクリックします。

    Filr管理者が適用したオプションに基づいて、以下のいずれかが該当します。

    • 制限なし: すべてのアプリケーションはFilr経由でファイルをダウンロードすることが許可されます。

    • 許可されているアプリケーション: Filr管理者がFilr経由でファイルをダウンロードすることを許可したアプリケーションがリストされます。

      許可されていないアプリケーションがファイルをダウンロードしようとすると、そのアプリケーションではファイルのダウンロードをブロックされていることがユーザに通知され、メッセージが[システムアラート]タブに表示されます。ユーザはこのアラートを破棄することを選択できます。あるアプリケーションのアラートがすでに[システムアラート]タブにあるときに、そのアプリケーションがファイルのダウンロードを再び試行した場合、通知は何も表示されません。

      特定のアプリケーションのアラートが再び表示されないようにするには、[アプリケーション名を再び表示しない]オプションを選択します。

      別のアプリケーションがFilr経由でファイルをダウンロードすることを許可されるべきであると思われる場合は、Filr管理者に連絡してください。

    • ブロックされているアプリケーション: Filr経由でのファイルのダウンロードがブロックされているアプリケーションがリストされます。

      ブロックされているアプリケーションが実行されると、システム管理者がそのアプリケーションによるファイルのダウンロードをブロックしていることがユーザに通知されます。ユーザはこのアラートを破棄することを選択できます。あるアプリケーションのアラートがすでに[システムアラート]タブにあるときに、そのアプリケーションが実行を再び試行した場合、通知は何も表示されません。

      特定のアプリケーションのアラートが再び表示されないようにするには、[アプリケーション名を再び表示しない]オプションを選択します。

    • 許可されているアプリケーションとブロックされているアプリケーション: Filr管理者がファイルをダウンロードすることを許可したアプリケーションとブロックしたアプリケーションがすべてリストされます。

      アプリケーション]タブにも、ローカルの[許可されている]および[ブロックされている]リストが表示され、このリストを使用してFilr管理者が許可もブロックもしていない未識別のアプリケーションを管理することができます。未識別のアプリケーションがFilr経由でファイルのダウンロードを試行すると、そのアプリケーションはユーザが制御できるローカルの[ブロックされているリスト]に追加され、通知が表示されます。警告メッセージは[システムアラート]タブにも表示され、アプリケーションがダウンロードすることを許可するオプションが一緒に表示されます。[許可]をクリックすると、そのアプリケーションは[アプリケーション]タブ内でローカルの[ブロックされている]リストからローカルの[許可されている]リストに移動します。

      右(>>)および左(<<)ボタンを使用して、ローカルの[許可されている]リストと[ブロックされている]リストの間でアプリケーションを移動することもできます。

4.5.6 同期問題の理解と解決

ほとんどの同期問題は、Filrコンソールの[保留中のアクション]セクションから解決できます。さらに調査が必要な問題は、デスクトップログを確認します。

保留中のアクションの理解

次のいずれかのアイコンで表わされる同期問題が発生することがあります。

: アップロードのエラーがあります。

: アップロードの警告があります。

: ダウンロードのエラーがあります。

: ダウンロードの警告があります。

: アップロードとダウンロードのエラーがあります。

: アップロードとダウンロードの警告があります。

: クライアントはまだファイルのアップロードまたはダウンロードを試行していません。

ドキュメントがダウンロードまたはアップロードされていない理由が分からない場合は、最近のアクティビティの表示に説明されている方法で、最近のアクティビティを表示してください。

ドキュメントの競合について

あるドキュメントが同時に複数の場所で編集されている場合、最初に保存して閉じたファイルのみが元のファイル名で保存され、Filrにアップロードされます。そのファイルの他のバージョンは、別の名前で保存されて、Filrにアップロードされます。ファイルのコメントや共有情報がある場合、その情報は元のファイルにのみ保持されます。

たとえば、ユーザAとユーザBが同じ時刻に異なるワークステーションでfile1.docの編集を開始したとします。ユーザAは自分の変更内容を保存してファイルを閉じます。ファイルは元の名前(file1.doc)でユーザAの変更内容が適用されてFilrに保存されます。その後、ユーザBが自分の変更内容を保存してファイルを閉じます。ユーザBのファイルはfile1 (ユーザBの競合コピー日付).docに名前が変更されて、Filrにアップロードされます。その後、ユーザBのデスクトップがユーザAのバージョンのfile1.docをダウンロードすると、ユーザBに自分のファイルの名前が変更されていることが通知されます。

重要:名前変更されたファイルは、そのファイルを作成したユーザがそのファイルがあったフォルダに対する寄稿者権限を持つ場合にのみアップロードできます。たとえば、あるファイルをユーザBと共有しており、ユーザBがそのファイルに対する編集者権限しか持っていない(寄稿者権限を持っていない)場合、ファイルが名前変更された後、そのファイルをFilrにアップロードすることはできません。

4.5.7 最近のアクティビティの表示

Filr Desktopアプリケーションで最近行われたアクティビティを表示できます。たとえば、Filrフォルダが同期された日時、変更されたファイル、および発生した同期の問題に関する情報が表示されます。

最近のアクティビティを表示するには:

  1. メニューバーのFilrアイコン をクリックしてから、[Filrコンソールを開く]をクリックします。

  2. 最近のアクティビティ]をクリックします。

4.5.8 システムアラートの表示

Filr Desktopアプリケーションでは、新しいソフトウェアのアップデート、期限切れパスワード、サーバダウンタイムなど、さまざまなアラートをユーザに知らせる必要が生じることがあります。

システムアラートが発生すると、この情報アイコン Filrアイコン 上で点滅します。

システムアラートを表示するには:

  1. メニューバーのFilrアイコン をクリックしてから、[Filrコンソールを開く]をクリックします。

  2. システムアラート]をクリックします。