74.7 リモートモードで項目を送信および呼び込む

[Send/Retrieve (送信/取得)]を使用して、オンラインメールボックスとリモートメールボックスを同期させます。

GroupWiseシステムに接続すると、リモートメールボックスから送信した項目が受信者に配信されます。[Remote (リモート)]を使用すると、オンラインメールボックスに要求が送信されて、メールなどの項目が取得されます。GroupWiseシステムによってこの要求が処理されて、項目がリモートメールボックスに送信されます。この際に、[Send/Retrieve (送信/取得)]ダイアログボックスで設定された制限内容に従って項目が制限されます。項目に加えて、ルール、ドキュメント、アドレス帳も取得できます。

74.7.1 メッセージの送信または取得中にGroupWiseに接続する

GroupWiseに接続していないときにリモートモードでメッセージの送信または取得を行おうとすると、ダイアログボックスが表示されるので、今接続するか、または後ほど接続するかを選択することができます。また、接続の前に接続を設定することもできます。

74.7.2 項目、ルール、アドレス、およびドキュメントをリモートメールボックスにダウンロードする

項目、ルール、アドレス、ドキュメントをリモートメールボックスへダウンロードする:

  1. GroupWiseをオンラインモードで実行している場合は、ツール>リモートメールボックス更新の順にクリックしてオンラインメールボックスのパスワードを入力し、指示があれば接続電話番号を選択してOKをクリックします。

    または

    GroupWiseをリモートモードで実行している場合は、アカウント>送信/呼び込み>GroupWiseオプションの順にクリックします。

  2. 項目を呼び込むには、項目が選択されていることを確認して詳細をクリックし、使用可能な場合はタブをクリックしてオプションをクリックし、OKをクリックします。

    呼び込む項目の制限を指定した場合(たとえば、件名行のみを選択するか、サイズ制限を設定した場合)、項目の残りをダウンロードするか、または項目を後でダウンロードできます。詳細については、完全にダウンロードされていない項目を呼び込むを参照してください。

    リモートモードで実行していて、新しい項目のみをダウンロードしたい場合は、[呼び込み]タブで[新着のみ]を選択します。

  3. OKをクリックします。

  4. ルールを取得するには、ルールをクリックします。

  5. GroupWiseアドレス帳からアドレスを呼び込むには、GroupWiseアドレス帳をクリックし、フィルタをクリックして呼び込むアドレスを指定し、OKをクリックします。

    モデム接続でアドレス帳を呼び込むと時間がかかることがあるため、ネットワークまたはTCP/IP接続を使用してアドレス帳を呼び込んでください。

    詳細については、リモートメールボックスのGroupWiseアドレス帳をフィルタするを参照してください。

  6. パーソナルアドレス帳を呼び込むには、パーソナルアドレス帳をクリックします。

  7. オンラインメールボックスからGroupWiseライブラリのドキュメントのコピーを呼び込むには、ドキュメントチェックボックスをオンにし、ドキュメントをクリックし、ドキュメントを選択し、使用するドキュメントに使用中のマークを付けてOKをクリックします。

    ドキュメントに「使用中」のマークを付けると、他のユーザに修正されるのを防ぐことができます。ドキュメントを「使用中」とマークしないと、リモートメールボックスにコピーを保持中に、他のユーザによって元のドキュメントが編集される可能性があります。その後、ドキュメントを編集してマスタライブラリに戻すと、そのドキュメントは新規バージョンとして保存され、編集内容は他のバージョンには保存されません。ドキュメントを編集する予定がない場合は、「使用中」のマークは付けないでください。

    「使用中」のドキュメントを閉じるときに、そのドキュメントをマスタライブラリに送信し、「使用可能」のマークを付けるかどうかを確認するメッセージが表示されます。ドキュメントでの作業が終わったら「使用可能」マークを付け、他のユーザが編集できるようにします。

  8. リモートモードでリモート所在地とリモート接続を指定してからダウンロードする場合は、設定をクリックし、接続元ドロップダウンリストからリモート所在地を選択し、接続先ドロップダウンリストから接続を選択して、OKをクリックします。

  9. 接続または完了をクリックします。

リモートモードでは、保留中の要求リストの項目はすべてこの時点で送信されます。

74.7.3 リモートモードで項目を送信する

リモートモードで項目を送信する:

  1. 新規項目を作成して、ツールバーで送信をクリックします。

    リモートは項目を保留中の要求リストに入れます。マスタGroupWiseシステムに接続すると、保留中の要求リスト内の項目はすべて送信されます。

  2. アカウント>送信/呼び込みの順にクリックして、リモートアカウントをクリックします。

    または

    リモート所在地とリモート接続を指定してから項目を送信する場合は、アカウント>送信/呼び込み>GroupWiseオプション>設定の順にクリックします。次に、接続元ドロップダウンリストからリモート所在地を選択し、接続先ドロップダウンリストから接続を選択して、OK>接続の順にクリックします。

項目が送信されると同時に、[送信/呼び込み]ダイアログボックスで指定した内容に応じて新しい項目が呼び込まれます。

現在の接続に保留中の要求がなければ、接続タイプ(ネットワーク、モデム、およびTCP/IP)を切り替えることができます。たとえば、ネットワーク接続で項目の送信および呼び込みを行っているときに、送信が完了しないうちに接続を解除した場合、後でモデム接続に切り替えて要求を処理することはできません。元の要求は元の接続で終了してください。

74.7.4 保留中の要求を表示する

情報をリモートメールボックスからオンラインメールボックスへ送信する必要があるアクションを実行すると、要求が作成されて保留中の要求リストに入れられます。マスタGroupWiseシステムに接続すると、すべての要求はオンラインメールボックスに送信されます。[保留中の要求]を使用して、未解決の要求をチェックします。

アカウント>保留中の要求の順にクリックします。

要求が処理されないようにするには、要求をクリックして削除をクリックします。削除できるのは、GroupWiseシステムにまだ送信されていない、ステータスが「送信待機中」の要求だけです。 すでにマスタGroupWiseシステムに送信した要求を取り消すことはできません。

74.7.5 完全にダウンロードされていない項目を呼び込む

項目をダウンロードするときに、サイズ制限を設定したり、[件名行のみ]を指定した場合、リモートメールボックスに部分的にダウンロードされた項目がある場合があります。

  1. リモートメールボックス内で項目を選択します。

  2. アカウント>選択項目の呼び込みの順にクリックします。

  3. オンラインメールボックスにすぐに接続するには、今接続をクリックします。

    または

    要求を作成しても送信しないときには、後で接続をクリックします。このようにすると、要求をいくつかためてから接続することができます。

74.7.6 リモートモードでビジーサーチを使用する

リモートモードでビジーサーチを使用する:

  1. 新しいアポイントを作成します。

  2. 最初の可能なミーティング日を選択するには、[カレンダ]アイコンをクリックして、日付をクリックします。

  3. ツールバーのビジーサーチをクリックします。

  4. すぐにマスタGroupWiseシステムに接続して空き時間を検索するには、今接続をクリックします。

    または

    後で空き時間を検索するには、後で接続をクリックします。

    後で接続をクリックすると、ビジーサーチ要求が作成されますが、この要求はマスタGroupWiseシステムには送信されません。送信の準備が完了するまで、アポイントをドラフト項目として進行中の仕事フォルダに保存できます。後でアポイント時間を確認する準備ができたら、ビジーをクリックして今接続をクリックします。

  5. [アポイント時間の選択]ウィンドウが表示されたら、自動選択をクリックして最初に利用可能なミーティング時間を表示します。最適な時間が表示されるまで自動選択をクリックして、OKをクリックします。

    または

    空いている時間タブをクリックして、空いている時間をクリックしOKをクリックします。

  6. アポイントを完了して、ツールバーの送信をクリックします。

ビジーサーチからすべてのスケジュール情報が返される前に接続が切れた場合は、もう一度ビジーをクリックすると、元のビジーサーチ要求による情報を更新できます。

74.7.7 リモートメールボックスのGroupWiseアドレス帳をフィルタする

GroupWiseアドレス帳は、組織全体の情報が含まれているため、通常大きなものになります。オフィス以外の場所でGroupWiseを使用するときに、GroupWiseアドレス帳にあるすべての情報が必要でない場合、Groupwiseアドレス帳フィルタを使用して、必要なユーザアドレス、リソースアドレス、およびパブリックグループだけをGroupWiseシステムから呼び込みます。

たとえば、フィルタステートメント、「部署 [ ] マーケティング」を指定すると、アドレス帳の部署欄に「マーケティング」が付いているすべてのアドレスが呼び込まれます。このようにすると、外出中でもマーケティング部のすべての人と連絡することができます。

ダウンロード時間と費用を節約するために、外出する前にGroupWiseアドレス帳の情報も呼び込む必要があります。特に、長距離電話をかける必要がある場所に行く場合は重要です。

  1. GroupWiseをオンラインモードで実行している場合は、ツール>リモートメールボックス更新の順にクリックしてオンラインメールボックスのパスワードを入力し、指示があれば接続電話番号を選択してOKをクリックします。

    または

    GroupWiseをリモートモードで実行している場合は、アカウント>送信/呼び込み>GroupWiseオプションの順にクリックします。

  2. GroupWiseアドレス帳をクリックして、フィルタをクリックします。

  3. 最初のドロップダウンリストで、[アドレス帳]欄をクリックします。

    たとえば、特定の部署のアドレスを検索するには部署をクリックします。

  4. [演算子]ドロップダウンリストをクリックして演算子をクリックし、ボックスに検索条件を入力するか、値をクリックします(表示されている場合)。

    たとえば、[ ]をクリックして、アドレスを検索するアカウント部署のアカウントを入力します。行う検索に最も適した演算子を使用してください。人の名前や件名などの検索条件を入力する場合、アスタリスク(*)や疑問符(?)などのワイルドカード文字を使用できます。フィルタでは、入力する条件の大文字と小文字は区別されません。

  5. さらにフィルタ条件を追加するには、最後のドロップダウンリストをクリックしてANDをクリックします。

  6. このフィルタは、フィルタの機能を理解するため作成したので、すべてのフィルタ条件を指定したら、「含めるエントリの条件...」で始まるテキストを読んでください。

  7. OKをクリックし、接続をクリックします。

演算子の詳細については、詳細検索を使用するを参照してください。

74.7.8 リモートメールボックスから項目を削除する

[削除して空にする]および[ライブラリサイズを管理]を使用して、リモートメールボックスから項目を削除します。

リモートメールボックスから項目を削除する

リモートモードでも、オンラインモードと同じように項目を削除および撤回したり、[ごみ箱]を空にしたりすることができます。

  1. メールボックスの項目をクリックします。

  2. 編集>削除の順にクリックします。

  3. 送信項目を削除する場合は、選択可能なオプションの1つをクリックします。

  4. ディスク容量を解放するには、編集>ごみ箱を空にするの順にクリックします。

    これにより、削除された項目がすべてリモートメールボックスから永久に取り除かれます。

    次回、マスタGroupWiseシステムに接続したとき、リモートメールボックスとオンラインメールボックスの変更内容は自動的に同期化されます。この同期化は、[リモートプロパティ]で削除オプションを変更することでオフにできます。詳細については、リモートの削除オプションを変更するを参照してください。

リモートライブラリから不必要なドキュメントを削除する

リモートライブラリのディスク容量管理からファイルを削除しても、そのファイルはマスタライブラリからは削除されません。削除したドキュメントのドキュメント参照も削除されません。ファイルは、リモートメールボックスが置かれているコンピュータだけから削除され、ディスク容量が解放されます。

  1. リモートモードで、ツール>ライブラリサイズを管理の順にクリックします。

  2. 削除するドキュメントをクリックして、削除をクリックします。

  3. 作業が終わったら、閉じるをクリックします。

「使用中」のドキュメントを削除すると、次にオンラインメールボックスに接続したときに、マスタライブラリにあるそのドキュメントのステータスは「使用可能」にリセットされます。

ドキュメント参照添付ファイルとリモートモード

リモートモードで実行中に、ドキュメント参照添付ファイル付きの項目を受信する可能性があります。添付ファイルを開くと、リモートライブラリのドキュメントが添付ファイルよりも古いバージョンであっても、ドキュメントはリモートライブラリから開きます。ドキュメントがリモートライブラリに存在しない場合は、ドキュメントを呼び込むために、すぐにまたは後でオンラインメールボックスに接続するよう求めるメッセージが表示されます。

ドキュメント参照添付ファイル付きの項目は、リモートモードからも送信できます。ただし、ドキュメントがリモートライブラリに存在しない場合は、マスタライブラリのドキュメントに対して十分な権限を持っていない受信者や、GroupWiseライブラリをサポートする電子メール製品を使用していない受信者は、ドキュメントのコピーを受信できません。

また、マスタライブラリが使用できない場合も、受信者はドキュメントのコピーを受信しません。これらの条件のいずれかが当てはまる場合は、ドキュメント参照だけでなく、ドキュメントの実際のコピーを添付する必要があります。