A.1 対話モード

対話モードには、DirXMLコマンドラインユーティリティを制御および使用するためのテキストインタフェースが用意されています。

  1. コンソールで、「dxcmd」と入力します。

  2. Identity Managerオブジェクトに対する十分な権利を持つユーザの名前を入力します。

    例: admin.novell

  3. 上記で指定したユーザのパスワードを入力します。

    例: novell

    対話モード
  4. 実行するコマンドの番号を入力します。

    表 A-1はオプションの一覧で、使用できる機能を示しています。

  5. ユーティリティを終了するには、「99」と入力します。

メモ:UnixまたはLinuxでeDirectory™ 8.8を実行している場合、-hostおよび-portパラメータを指定する必要があります。たとえば、「dxcmd -host 10.0.0.1 -port 524」などです。パラメータを指定しない場合、jclientエラーが発生します。

novell.jclient.JCException:connect (to address) 111 UNKNOWN ERROR

デフォルトでは、eDirectory 8.8はローカルホストをリッスンしません。DirXMLコマンドラインユーティリティは、サーバのIPアドレスやホスト名、および認証可能なポートを解決する必要があります。

表 A-1 対話モードのオプション

オプション

説明

1: Start Driver

ドライバを起動します。複数のドライバがある場合、各ドライバは番号付きで一覧表示されます。起動するドライバの番号を入力します。

2: Stop Driver

ドライバを停止します。複数のドライバがある場合、各ドライバは番号付きで一覧表示されます。停止するドライバの番号を入力します。

3: Driver operations

ドライバに対して実行可能な操作が一覧表示されます。複数のドライバがある場合、各ドライバは番号付きで一覧表示されます。実行可能な操作を表示するドライバの番号を入力します。実行可能な操作については、表 A-2を参照してください。

4: Driver set operations

ドライバセットに対して実行可能な操作が一覧表示されます。

  • 1: ドライバセットをサーバと関連付けます
  • 2: ドライバセットのサーバとの関連付けを解除します
  • 99: 終了します

5: Log events operations

Novell Auditを介したイベントのログに対する実行可能な操作を一覧表示します。これらのオプションの詳細については、表 A-5を参照してください。

6: Get DirXML version

インストールされたIdentity Managerのバージョンを一覧表示します。

99: Quit

DirXMLコマンドラインユーティリティを終了します。

図 A-1 ドライバオプション

表 A-2 ドライバオプション

オプション

説明

1: Start driver

ドライバを起動します。

2: Stop driver

ドライバを停止します。

3: Get driver state

ドライバの状態を一覧表示します。

  • 0 - ドライバは停止中です
  • 1 - ドライバを起動しています
  • 2 - ドライバは実行中です
  • 3 – ドライバを停止しています

4: Get driver start option

現在のドライバの起動オプションを一覧表示します。

  • 1 – 使用不可
  • 2 – 手動
  • 3 – 自動

5: Set driver start option

ドライバの起動オプションを変更します。

  • 1 – 使用不可
  • 2 – 手動
  • 3 – 自動
  • 99 – 終了

6: Resync driver

ドライバの再同期を強制します。時間の遅延に関するプロンプトが次のように表示されます:Do you want to specify a minimum time for resync?(yes/no):

「yes」と入力した場合、再同期を実行する日付と時刻を入力します。日付または時刻を入力してください(形式: 9/27/05 3:27 PM)。

「no」と入力した場合、再同期がすぐに実行されます。

7: Migrate from application into DirXML

クエリコマンドが含まれているXMLドキュメントを処理します: XDSクエリドキュメントのファイル名を入力します:

Novell nds.dtdを使用して、クエリコマンドが含まれているXMLドキュメントを作成します。

例:

NetWare: sys:\files\query.xml

Windows:c:\files\query.xml

Linux: /files/query.xml

8: Submit XDS command document to driver

XDSコマンドドキュメントを処理します:

XDSコマンドドキュメントのファイル名を入力します:

例:

NetWare: sys:\files\user.xml

Windows:c:\files\user.xml

Linux: /files/user.xml

応答のファイル名を入力します:

例:

NetWare: sys:\files\user.log

Windows:c:\files\user.log

Linux: /files/user.log

9: Check object password

ドライバに関連付けられた接続システム内のオブジェクトのパスワードを検証します。このパスワードは、オブジェクトのeDirectoryパスワード(ユニバーサルパスワードとともに使用される配布パスワード)に一致します。

ユーザ名を入力します:

10: Initialize new driver object

新しいドライバオブジェクト上のデータを内部的に初期化します。このオプションはテスト用です。

11: Password operations

パスワードオプションは9種類あります。これらのオプションの詳細については、表 A-3を参照してください。

12: Cache operations

キャッシュ操作は5種類あります。これらのオプションの詳細については、表 A-4を参照してください。

99: Exit

ドライバオプションを終了します。

図 A-2 パスワード操作

表 A-3 パスワード操作

操作

説明

1: Set shim password

アプリケーションパスワードを設定します。これは、接続システムへの認証に使用しているユーザアカウントのパスワードです。

2: Clear shim password

アプリケーションパスワードをクリアします。

3: Set Remote Loader password

リモートローダインスタンスへのアクセスを制御するために、リモートローダのパスワードが使用されます。詳細については、セクション 3.0, 接続システムの設定を参照してください。

リモートローダのパスワードを入力し、次にパスワードを再度入力して確認します。

4: Clear Remote Loader password

リモートローダのパスワードをクリアし、ドライバオブジェクトでリモートローダのパスワードが設定されていない状態にします。

5: Set named password

パスワードまたはその他のセキュリティ情報をドライバに保存できます。詳細については、セクション 2.9, 名前付きパスワードの使用を参照してください。

次の4つのプロンプトで入力します。

  • パスワード名を入力します:
  • パスワードの説明を入力します:
  • パスワードの入力:
  • パスワードの確認

6: Clear named passwords

指定した名前付きパスワード、またはドライバオブジェクトに保存されているすべての名前付きパスワードをクリアします:すべての名前付きパスワードをクリアしますか? (yes/no)

「yes」と入力した場合、すべての名前付きパスワードがクリアされます。「no」と入力した場合、クリアするパスワード名を指定するよう要求されます。

7: List named passwords

ドライバオブジェクトに保存されているすべての名前付きパスワードを一覧表示します。パスワード名およびパスワードの説明が一覧表示されます。

8: Get password state

次に対してパスワードが設定されている場合、一覧表示します。

  • ドライバオブジェクトパスワード:
  • アプリケーションのパスワード:
  • リモートローダパスワード:

dxcmdユーティリティを使用すると、アプリケーションのパスワードおよびリモートローダのパスワードを設定できます。このユーティリティでは、ドライバオブジェクトのパスワードは設定できません。これらが設定されているかいないかが表示されます。

99: Exit

現在のメニューを終了し、ドライバオプションに戻ります。

図 A-3 キャッシュ操作

表 A-4 キャッシュ操作

操作

説明

1: Get driver cache limit

ドライバに設定されている現在のキャッシュの制限を表示します。

2: Set driver cache limit

ドライバのキャッシュの制限をキロバイトで設定します。値0は無制限を意味します。

3: View cached transactions

キャッシュに保存されたイベントを使用してテキストファイルが作成されます。表示するトランザクションの数を選択できます。

  • オプショントークンを入力します(デフォルト=0):
  • 返される最大のトランザクションレコードを入力します(デフォルト=1):
  • 応答のファイル名を入力します:

4: Delete cached transactions

キャッシュに保存されているトランザクションを削除します。

  • 位置トークンを入力します(デフォルト=0):
  • 削除する最初のトランザクションのイベントID値を入力します(オプション):
  • 削除するトランザクションレコード数を入力します(デフォルト=1)。

99: Exit

現在のメニューを終了し、ドライバオプションに戻ります。

図 A-4 ログイベントの操作

表 A-5 ログイベントの操作

操作

説明

1: Set driver set log events

Novell Auditを介してドライバセットイベントをログに記録できるようにします。ログ記録の対象は49項目から選択できます。これらのオプションのリストについては、表 A-6を参照してください。

ログに記録する項目の番号を入力します。項目を選択したら、「99」と入力して選択を受諾します。

2: Reset driver set log events

すべてのログイベントのオプションをリセットします。

3: Set driver log events

Novell Auditを介してドライバイベントをログに記録できるようにします。ログ記録の対象は49項目から選択できます。これらのオプションのリストについては、表 A-6を参照してください。

ログに記録する項目の番号を入力します。項目を選択したら、「99」と入力して選択を受諾します。

4: Reset driver log events

すべてのログイベントのオプションをリセットします。

99: Exit

ログイベント操作のメニューを終了します。

表 A-6 ドライバセットおよびドライバのログイベント

オプション

1: Status success

2: Status retry

3: Status warning

4: Status error

5: Status fatal

6: Status other

7: Query elements

8: Add elements

9: Remove elements

10: Modify elements

11: Rename elements

12: Move elements

13: Add-association elements

14: Remove-association elements

15: Query-schema elements

16: Check-password elements

17: Check-object-password elements

18: Modify-password elements

19: Sync elements

20: Pre-transformed XDS document from shim

21: Post input transformation XDS document

22: Post output transformation XDS document

23: Post event transformation XDS document

24: Post placement transformation XDS document

25: Post create transformation XDS document

26: Post mapping transformation <inbound> XDS document

27: Post mapping transformation <outbound> XDS document

28: Post matching transformation XDS document

29: Post command transformation XDS document

30: Post-filtered XDS document <Publisher>

31: User agent XDS command document

32: Driver resync request

33: Driver migrate from application

34: Driver start

35: Driver stop

36: Password sync

37: Password request

38: Engine error

39: Engine warning

40: Add attribute

41: Clear attribute

42: Add value

43: Remove value

44: Merge entire

45: Get named password

46: Unknown

47: Unknown

48: User defined IDs

99: Accept checked items