5.5 新しいドライバの設定と同期

現在の環境でPassword Synchronization 1.0を使用しておらず、ドライバを作成するか、または既存の環境設定を新しいIdentity Managerの環境設定に置き換える場合は、Identity Managerのパスワード同期機能を設定します。

  1. 現在の環境でユニバーサルパスワードを使用する準備ができていることを確認します。

    セクション 5.4, Identity Managerのパスワード同期およびユニバーサルパスワードを使用するための準備作業を参照してください。

  2. ドライバを作成するか、既存のドライバの環境設定をIdentity Manager 3の環境設定に置き換えます。

    Identity Managerの環境設定には、Identity ManagerポリシーおよびIdentity Managerのパスワード同期に必要なその他の項目が含まれています。新しいドライバ環境設定のサンプルのインポートについては、個々のIdentity Managerドライバのガイドを参照してください。

  3. ユニバーサルパスワードが有効なNMASパスワードポリシーを作成し、ユニバーサルパスワードをオンにします。

    Password Management Administration Guide』の「Creating Password Policies」を参照してください。NetWare 6.5でユニバーサルパスワードを以前使用したことがある場合は、『Password Management Administration Guide』の「(NetWare 6.5 Only) Re-Creating Universal Password Assignments」で説明されている追加手順を参照してください。

    パスワードポリシーは、ツリーのできるだけ上位のレベルに割り当てることをお勧めします。

    [環境設定オプション]ページを使用すると、NMASが同期された異なる種類のパスワードをどのように保持するのかを選択できます。

    パスワード同期の使用のシナリオ、およびIdentity Managerのパスワードポリシーの適用方法については、セクション 5.8, パスワード同期の実装を参照してください。オンラインヘルプも参照してください。

  4. (Active Directory、NIS、またはNTドメインのみ)接続システムでIdentity Managerのパスワードをユーザに割り当てる場合は、新しいパスワード同期のフィルタをインストールし、設定します。

    手順については、「Identity Manager Drivers」にある各ドライバのドライバ実装ガイドを参照してください。

  5. 各接続システムで、パスワードフローが正しく設定されていることを確認します。

    1. iManagerで、[パスワード]>[パスワード同期]の順にクリックし、管理する接続システムのドライバを検索します。

    2. パスワードフローの現在の設定を表示します。

      これは、グローバル構成値(GCV)のグラフィカルインタフェースです。ドライバの名前をクリックし、これらを編集します。次の設定を編集できます。

      • Identity Managerがシステムからパスワードを受け入れるかどうか。
      • どのパスワードをIdentity Managerで更新するか。ユニバーサルパスワードを直接更新するか、または配布パスワードを直接更新するか。

        Identity Managerはエントリポイント、つまりどのパスワードをIdentity Managerで更新するかを制御します。NMASは、パスワードポリシーの環境設定オプションで設定した内容に基づいて、各種パスワード間のパスワードのフローを制御します。ステップ 3の図を参照してください。

      • Identity Managerに入力されるパスワードの変更に、ユーザのパスワードポリシーを適用するかどうか。
      • 接続システムにユーザのパスワードポリシーを適用し、準拠しないパスワードをリセットするかどうか。
      • この接続システムがパスワードを受け入れるかどうか。
      • パスワード同期に失敗した場合、電子メール通知を送信するかどうか。
  6. パスワード同期をテストします。

    • Identity Managerのパスワードが指定したシステムに配布されることを確認します。
    • 指定した接続システムがIdentity Managerにパスワードを公開しているかを確認します。

    トラブルシューティングのヒントについては、セクション 5.8, パスワード同期の実装を参照してください。