5.9 パスワードフィルタの設定

接続システムの中には、ユーザの実際のパスワードをIdentity Managerに提供できるものもあります。

Active Directory、NIS、およびNTドメインでパスワードをキャプチャするには、接続システムにパスワードフィルタをインストールするための設定を行う必要があります。

5.9.1 Active DirectoryおよびNTドメインのためのパスワード同期のフィルタの設定

この情報は、Identity Manager DriversにあるActive DirectoryおよびNTドメイン用Identity Managerドライバのドライバ実装ガイドの「Password Synchronization」のセクションにあります。

Active DirectoryおよびNTドメイン用Identity Managerドライバは、1台のWindowsコンピュータにのみインストールする必要があります。他のドメインコントローラにはドライバのインストールは必要ありませんが、Identity Managerに送信するパスワードをキャプチャするために、pwfilter.dllファイルをドメインコントローラごとにインストールする必要があります。

設定と管理を簡素化するために、ドライバがインストールされているWindowsコンピュータからすべてのドメインコントローラに対してこの作業を実施するためのユーティリティが用意されています。

5.9.2 NISのためのパスワード同期のフィルタの設定

NIS 3.0用のIdentity Managerドライバは、ファイル、NIS、およびNIS+の3つのUNIX認証データストアで動作します。パスワードをキャプチャしNIS対応のIdentity Managerドライバに送信するために、PAMモジュールが用意されています。

NISドライバのためのPAMモジュールの展開については、Identity Manager Driversにある『Identity Manager Driver for NIS Implementation Guide』で説明しています。