7.1 ページの管理について

[ページ管理]のページを使用して、Identity Managerユーザインタフェースに表示されるページを制御したり、それに対するアクセス権をユーザに割り当てたりすることができます。ユーザインタフェースは次の2種類のページで構成されます。

ページの種類

説明

コンテナ

コンテナページは、共有ページの外観と操作方法、企業ブランドマーク、およびナビゲーション方法の一貫性を保つ役目を果たします。

共有

共有ページは特定の目的(ユーザのプロファイルの更新など)に使用される、整合性のとれたコンテンツのセットを提供します。これは複数のユーザが使用するサービスを提供することから共有ページと呼ばれます。

どちらのページタイプでも、コンテンツの形式は、ポートレット(Java標準プラグ可能ユーザインタフェースエレメント)形式になります。

ポートレットの詳細については、セクション 9.0, ポートレットの管理およびセクション IV, ポートレット参照を参照してください。

7.1.1 コンテナページについて

この節では、Identity Managerユーザインタフェースで重要な役割を果たすいくつかのコンテナページについて説明します。

これらのコンテナページは、必要に応じて変更できます。また、独自のコンテナページを追加することもできます。

コンテナページの操作については、セクション 7.2, コンテナページの作成とメンテナンスを参照してください。

GuestContainerPage

デフォルトでは、ユーザがIdentity Managerユーザインタフェースにアクセスすると、ログインの前にGuestContainerPageと呼ばれるコンテナページが表示されます。このコンテナページは次のような外観をしています。

説明:説明:図

GuestContainerPageの内部は、次のようなレイアウトになっています。

説明:説明:図

GuestContainerPageのレイアウトは3つの領域に分けられており、それぞれに次のポートレットが表示されます。

ポートレット

説明

HeaderPortlet

ユーザインタフェースのヘッダ情報およびトップレベルのタブコントロールが表示されます。

共有ページナビゲーション

メニューが縦に表示され、ユーザはこのメニューから共有ページを選択して表示できます。

ポータルページコントローラ

ユーザが共有ページナビゲーションポートレットで現在選択している共有ページが表示されます。

デフォルトでは、ユーザがログインする前は、これらのポートレットに次のコンテンツのみ表示されます。

  • ヘッダ内に1つのリンク: ログイン
  • 1つの共有ページ: ようこそ

ユーザがまだログインしていないため、共有ページナビゲーションポートレットは、[Guestページ]カテゴリにある共有ページのみを表示し、他のカテゴリはすべて除外します。デフォルトでは[ようこそ]ページだけが[Guestページ]カテゴリに表示されます。

ログイン後、共有ページナビゲーションポートレットは[Guestページ]カテゴリを除外します。代わって共有ページの他のカテゴリが表示されます(初期設定に従います)。

共有ページナビゲーションポートレットの詳細については、セクション 15.0, ポートレットについてを参照してください。

DefaultContainerPage

デフォルトでは、ユーザがIdentity Managerユーザインタフェースにログインすると、DefaultContainerPageと呼ばれるコンテナページに移動します。このコンテナページは次のような外観をしています。

説明:説明:図

DefaultContainerPageの内部は、次のようなレイアウトになっています。

説明:説明:図

DefaultContainerPageのレイアウトは3つの領域に分けられており、それぞれに次のポートレットが表示されます。

ポートレット

説明

HeaderPortlet

ユーザインタフェースのヘッダ情報およびトップレベルのタブコントロールが表示されます。

共有ページナビゲーション

縦のメニューが表示され、ユーザはこのメニューから共有ページを選択して表示できます。

ポータルページコントローラ

ユーザが共有ページナビゲーションポートレットで現在選択している共有ページが表示されます。

セッションタイムアウト警告

ユーザセッションのタイムアウトが近づくと警告メッセージが表示されます。

ユーザがログインすると、DefaultContainerPageのHeaderPortletに[識別セルフサービス]タブが自動的に表示されます。

管理コンテナページ

デフォルトでは、ユーザアプリケーション管理者(および許可された他のユーザ)がIdentity Managerユーザインタフェースの[管理]タブをクリックすると、管理コンテナページと呼ばれるコンテナページが表示されます。このコンテナページは次のような外観をしています。

説明:説明:図

管理コンテナページの内部は、次のようなレイアウトになっています。

説明:説明:図

管理コンテナページのレイアウトは2つの領域に分けられており、それぞれに次のポートレットが表示されます。

ポートレット

説明

HeaderPortlet

ユーザインタフェースのヘッダ情報およびトップレベルのタブコントロールが表示されます。

管理リスト表示

2番目のレベルのタブが表示され、ユーザはこの中から管理アクションを選択して実行できます。

ポータルページコントローラ

管理リスト表示ポートレットでユーザが現在選択しているタブに対応する共有ページが表示されます。

セッションタイムアウト警告

ユーザセッションのタイムアウトが近づくと警告メッセージが表示されます。

7.1.2 共有ページについて

Identity Managerユーザインタフェースには、コンテナページの主なコンテンツを構成する数多くの共有ページがあります。これらの共有ページは、必要に応じて変更できます。また、独自の共有ページを追加することもできます。

共有ページの操作の詳細については、セクション 7.3, 共有ページの作成とメンテナンスを参照してください。

標準の共有ページ

共有ページの一例を示します。ユーザがIdentity Managerユーザインタフェースにログインすると、DefaultContainerPageによってデフォルトの共有ページである組織図が表示されます。

説明:説明:図

組織図の内部は、次のようなレイアウトになっています。

説明:説明:図

組織図のレイアウトは1つの領域だけで構成されており、ポートレットが1つだけ表示されます(組織図ポートレット)。

7.1.3 ページの使用に関する例外

この章では、Identity Managerユーザインタフェースのトップレベルのタブが、次に示す各ページを基にしてどのように構成されているかを説明しました。

  • 識別セルフサービス]タブはDefaultContainerPageを使用します。
  • 管理]タブは管理コンテナページを使用します。

ただし、[要求と承認]タブは別のアーキテクチャを基にしているため、[ページ管理]からは操作できません