3.7 名詞トークン

この節では、ポリシービルダインタフェースで使用できるすべての名詞トークンについて、詳しく説明します。

3.7.1 追加されたエンタイトルメント

現在の操作で付与されたエンタイトルメントの値に展開します。

フィールド

名前
エンタイトルメントの名前。

追加されたエンタイトルメント

3.7.2 関連付け

現在の操作から関連付けの値に展開します。

この例は、Identity Manager 3.0に付属している事前定義されたルールからのものです。事前定義されたルールの詳細については、コマンド変換-無効にする発行者の削除を参照してください。

関連付けを削除するアクションでは、関連付けトークンを使用して、現在の操作から値を取得します。このルールでは、ユーザオブジェクトから関連付けを削除することで、新しいイベントが発生してもユーザオブジェクトに影響を与えないようにします。

削除を無効に変換するポリシー
関連付け

3.7.3 属性

現在の操作およびソースデータストア内の現在のオブジェクトからの属性値に展開します。これは、論理的には、操作属性のトークンとソース属性のトークンの結合と考えることができます。変更操作で削除された値は含まれません。

フィールド

名前
属性の名前を指定します。

この例は、Identity Manager 3.0に付属している事前定義されたルールからのものです。詳細については、作成-デフォルトパスワードの設定を参照してください。

ターゲットパスワードの設定のアクションでは、属性トークンを使用してパスワードを作成します。パスワードは、名前属性と名字属性から作成されます。引数ビルダのエディタから、使用する属性を参照して選択します。

デフォルトのパスワードを設定するポリシー
属性
エディタ

3.7.4 クラス名

現在の操作からオブジェクトクラス名に展開します。

クラス名

3.7.5 ターゲット属性

ターゲットデータストアの現在のオブジェクト、DN、または関連付けの指定した属性値に展開します。

フィールド

クラス名
(オプション)ターゲットオブジェクトのクラス名を指定します。現在のオブジェクトのクラス名を使用するには、空白のままにします。
名前
属性の名前。

この例は「Govern Groups for User Based on Title (役職に基づくユーザグループの管理)」ポリシーからのもので、NovellのサポートWebサイトからダウンロードできます。詳細については、ダウンロード可能なIdentity Managerポリシーを参照してください。

このポリシーでは、引数ビルダを使用してターゲット属性を作成します。ローカル変数の設定のアクションには、ターゲット属性のトークンが含まれています。

グループの存在および配置をテストするためのポリシー
ターゲット属性
エディタ

ターゲット属性はエディタを使用して作成します。この例では、オブジェクトクラスの属性が設定されます。DNは、オブジェクトの選択に使用されます。DNの値は、ローカル変数manager-group-dnです。

3.7.6 ターゲットDN

現在の操作で指定されたターゲットDNに展開します。

フィールド

変換
DNをソースデータストアで使用される形式に変換するかどうかを選択します。
開始
開始のRDNインデックスを指定します。
  • インデックス0はルートに最も近いRDN
  • 正のインデックスはルートに最も近いRDNからのオフセット
  • インデックス-1はリーフに最も近いセグメント
  • 負のインデックスは、リーフに最も近いRDNからルートに最も近いRDN方向へのオフセット
長さ
含めるRDNの数を指定します。負の数は(セグメント総数+長さ) +1のように解釈されます(たとえば、セグメント数が5のDNでは、長さが-1の場合は-1 = (5 + (-1)) + 1 = 5、長さが-2の場合は-2 = (5 + (-2)) + 1 = 4)。

備考

「開始」または「長さ」がデフォルト値{0、-1}に設定されている場合は、DN全体が使用されます。それ以外の場合は、「開始」および「長さ」で指定されたDNの部分が使用されます。

この例では、ターゲットDNのトークンを使用して、ローカル変数target-containerの値を設定します。このポリシーでは、ユーザオブジェクトの部署別コンテナがない場合に、そのコンテナを作成します。このポリシーは、Identity Manager 3.0に付属している事前定義されたルールからのものです。詳細については、コマンド変換-部署別コンテナの作成-パート1とパート2を参照してください。

部署別コンテナを作成するポリシーのパート1
ターゲットDN

3.7.7 ターゲット名

現在の操作で指定されたターゲットDNの非修飾の相対識別名(RDN)に展開します。

ターゲット名

3.7.8 エンタイトルメント

現在のオブジェクトから付与されたエンタイトルメントの値に展開します。

フィールド

名前
エンタイトルメントの名前。

エンタイトルメント

3.7.9 グローバル構成値

グローバル構成変数の値に展開します。

フィールド

名前
グローバル構成値の名前。

グローバル変数

3.7.10 ローカル変数

ローカル変数の値に展開します。

フィールド

名前
ローカル変数の名前を指定します。

この例は「Govern Groups for User Based on Title (役職に基づくユーザグループの管理)」ポリシーからのもので、NovellのサポートWebサイトからダウンロードできます。詳細については、ダウンロード可能なIdentity Managerポリシーを参照してください。

ターゲットオブジェクトの追加アクションでは、ローカル変数のトークンを使用します。

必要に応じてマネージャグループを作成するポリシー
ローカル変数
エディタ
定義済みのローカル変数リスト

ローカル変数は、ローカル変数の設定アクションがポリシーで以前使用されていた場合にのみ使用されます。ローカル変数に保存される値を設定します。エディタで参照アイコンをクリックすると、定義済みのすべてのローカル変数がリストされます。正しいローカル変数を選択します。

ローカル変数の値は、group-manager-dnです。これは1つ前のルール、マネージャのグループUsers\ManagersGroupのDNとしてgroup-manager-dnが定義されたローカル変数の設定アクションです。

3.7.11 名前付きパスワード

ドライバの名前付きパスワードに展開します。

フィールド

名前
パスワードの名前。

名前付きパスワード

3.7.12 操作

現在の操作の名前に展開します。

操作

3.7.13 操作属性

現在の操作から属性の値に展開します。変更操作で削除された値は含まれません。

フィールド

名前
属性の名前を指定します。

この例には4つのルールがあり、これらのルールでは名字属性の最初の文字に基づいてユーザオブジェクトに配置ポリシーを実装し、トレースメッセージおよびカスタムのNovell Auditイベントの両方を生成します。これは、「Policy to Place by Surname (名字で配置するためのポリシー)」という名前のポリシーで、NovellのサポートWebサイトからダウンロードできます。詳細については、ダウンロード可能なIdentity Managerポリシーを参照してください。

名字によるユーザの配置ポリシー
操作属性
エディタ

操作ターゲットDNの設定アクションには、操作属性のトークンが含まれています。操作属性のトークンは、ターゲットDNをCN属性に設定します。このルールでは、Training\Users\Active\Usersのコンテキストを取得して、\およびCN属性の値を追加します。

3.7.14 操作プロパティ

現在の操作の指定された操作プロパティの値に展開します。

フィールド

名前
操作プロパティの名前を指定します。

操作プロパティ

3.7.15 パスワード

現在の操作で指定されたパスワードに展開します。

パスワード

3.7.16 削除された属性

現在の操作で削除されている、指定した属性の値に展開します。変更操作の場合にのみ適用されます。

フィールド

名前
属性の名前を指定します。

削除された属性

3.7.17 削除されたエンタイトルメント

現在の操作で取り消されたエンタイトルメントの値に展開します。

フィールド

名前
エンタイトルメントの名前を指定します。

削除されたエンタイトルメント

3.7.18 ソース属性

ソースデータストア内の1つのオブジェクトからの属性値に展開します。

フィールド

クラス名
(オプション)ターゲットオブジェクトのクラス名を指定します。現在のオブジェクトのクラス名を使用するには、空白のままにします。
名前
属性の名前。

ソース属性

3.7.19 ソースDN

現在の操作からソースDNに展開します。

フィールド

変換
DNをターゲットデータストアで使用される形式に変換するかどうかを選択します。
開始
開始のRDNインデックスを指定します。
  • インデックス0はルートに最も近いRDN
  • 正のインデックスはルートに最も近いRDNからのオフセット
  • インデックス-1はリーフに最も近いセグメント
  • 負のインデックスは、リーフに最も近いRDNからルートに最も近いRDN方向へのオフセット
長さ
含めるRDNのセグメントの数です。負の数は(セグメント総数+長さ) +1のように解釈されます(たとえば、セグメント数が5のDNでは、長さが-1の場合は-1 = (5 + (-1)) + 1 = 5、長さが-2の場合は-2 = (5 + (-2)) + 1 = 4)。

備考

「開始」または「長さ」がデフォルト値{0、-1}に設定されている場合は、DN全体が使用されます。それ以外の場合は、「開始」および「長さ」で指定されたDNの部分が使用されます。

ソースDN

3.7.20 ソース名

現在の操作で指定されたソースDNの非修飾の相対識別名(RDN)に展開します。

ソース名

3.7.21 テキスト

テキストに展開します。

フィールド

テキスト
テキストを指定します。

この例は「Govern Groups for User Based on Title (役職に基づくユーザグループの管理)」ポリシーからのもので、NovellのサポートWebサイトからダウンロードできます。詳細については、ダウンロード可能なIdentity Managerポリシーを参照してください。

テキストトークンは、マネージャのグループのDNを定義するため、ローカル変数の設定アクションで使用されます。テキストトークンには、オブジェクトまたはプレーンテキストを含められます。

グループの存在および配置をテストするためのポリシー
テキスト
エディタ

テキストトークンには、マネージャのグループのDNが含まれます。使用するオブジェクトを参照するか、またはエディタに情報を入力します。

3.7.22 一意の名前

指定された条件に従って、ターゲットデータストアで一意の、パターンに基づいた名前に展開します。

フィールド

名前
一意性をチェックする属性の名前を指定します。
スコープ
一意性をチェックするスコープを指定します。
検索の開始
検索を開始するポイントを選択します。開始ポイントは、データストアのルートにするか、DNで指定するか、または関連付けにすることができます。
パターン
引数ビルダを使用して一意の値を生成する場合に使用するパターンを指定します。
カウンタの開始
一意の名前を検索する必要がある場合に使用する、カウンタを開始する数値を指定します。
カウンタの桁数を指定します。デフォルトは1です。桁数に満たない値の場合、桁数が一致するように値の前に「0」のカウンタが付加されます。たとえば、桁数を3に設定すると、1桁の値には001、002などのように0が付加されます。

備考

指定されたパターンごとに、ターゲットデータストアに対してのクエリが実行されます。このとき、指定された属性名、スコープおよび検索の開始値が使用されます。指定された各パターンは、見つかったオブジェクトを返さない値が検出されるまで、順に試行されます。

指定されたパターンがすべてなくなった場合は、最後のパターンにカウンタが追加され、クエリがインスタンスを返さなくなるまで、そのパターンが繰り返し試行されます(カウンタが毎回増えます)。

開始番号として別の番号を設定するには、[カウンタの開始]フィールドを使用します。カウンタは、[桁]フィールドで指定された桁数を使用します。桁数が指定された桁数より少ない場合、カウンタは右に詰められ、0でパディングされます。桁数が指定された桁数より多い場合、一意の名前は生成されず、トークンで指定しているルールがエラーステータスを返します。

ターゲットデータストアが識別ボールトであり、[名前]フィールドが空白のままである場合は、擬似属性「[Entry].rdn」に対して検索が実行されます。これは、命名属性が何であるかにかかわらず、オブジェクトのRDNを示します。ターゲットデータストアが接続アプリケーションの場合、[名前]フィールドは必須です。

一意の名前

次に示すのは、一意の名前引数を作成するときの[エディタ]ペインの例です。

一意の名前エディタ

次のパターンは、一意の名前を提供するために作成されました。

名前+名字

このパターンで一意の名前を生成しない場合は、数値が1つ追加され、指定された桁数になるまで増分されます。この例では、エラーが発生するまで、数字を追加することで一意の名前が9つ生成されます(パターン1からパターン9)。

3.7.23 一致しないソースDN

IfソースDN条件との最後の検索で一致しなかったDNの一部に対応する、現在の操作に含まれるソースDNの一部分に展開します。

フィールド

変換
ターゲットデータストアで使用されるDNのフォーマットに変換するかどうかを選択します。

備考

一致するものがなかった場合は、DN全体が使用されます。

この例は、Identity Manager 3.0に付属している事前定義されたルールからのものです。詳細については、一致-購読者(ミラーリング) - LDAP形式を参照してください。

一致オブジェクトの検索アクションでは、一致しないソースDNトークンを使用して、一致情報をLDAP形式で作成します。ソースDNの一致しなかった部分を使用して、一致作業を行います。

一致購読者(ミラーリング)
一致しないソースDN
エディタ

3.7.24 XPath

XPath 1.0の式の評価結果に展開します。

フィールド

評価するXPath 1.0の式。

XPath