17.3 プロビジョニング要求定義の設定

プロビジョニング要求定義を設定する前に、定義が含まれるIdentity Managerユーザアプリケーションドライバを選択する必要があります。ドライバを選択したら、新しいプロビジョニング要求定義を作成したり、既存の定義を編集することができます。また、プロビジョニング要求定義を削除したり、要求定義のステータスを変更したり、要求定義の権利を定義したりすることもできます。

17.3.1 ドライバの選択

Identity Managerユーザアプリケーションドライバを選択する

  1. iManagerで、[Identity Manager]カテゴリを選択します。

  2. Provisioning Request Configuration]役割を開きます。

  3. [プロビジョニング要求]タスクをクリックします。

    iManagerに[ユーザアプリケーションドライバ]パネルが表示されます。

  4. [ユーザアプリケーションドライバ]フィールドでドライバ名を指定し、[OK]をクリックします。

    [プロビジョニング要求の環境設定]パネルが表示されます。[Provisioning Request Configuration]パネルには、使用できるプロビジョニング要求定義のリストが\'95\'5c示されます。

    インストールされているテンプレートは、[テンプレート]というステータスとともに黒字で表示されます。テンプレートの要求定義には、ハイパーテキストリンクは\'95\'5c示されません。これらは読み込み専用であるためです。

    メモ:要求定義がローカライズ済みテキストを使用するよう設定されている場合、これらの定義の名前および説明には、現在のロケースに応じたテキストが\'95\'5c示されます。

ドライバの変更 いったんドライバを選択すると、別のドライバを選択しない限り、iManagerセッション中は選択したドライバが有効となります。新しいドライバを選択するには、[アクション]コマンドをクリックし、[アクション]メニューから[ユーザアプリケーションドライバの選択]を選択します。

17.3.2 プロビジョニング要求の作成または編集

プロビジョニング要求を作成する

  1. [プロビジョニング要求の環境設定]パネルで、テンプレートとして使用するプロビジョニング要求の名前をクリックします。

  2. [Provisioning Request Configuration]パネルの[Create From]コ\'83\'7dンドをクリックします。

    [Configure New Provisioning Request]ウィザードの最初のページが\'95\'5c示されます。

  3. Name]フィールドに、新しいオブジェクトの共通の名前を入力します。

  4. アプリケーションでサポートする各言語について、[プロビジョニング要求のローカライズされた文字列][表示名]および[説明]の各フィールドにローカライズされたテキストを入力します。このテキストは、ユーザアプリケーションにおけるプロビジョニング要求の識別に使用されます。

  5. 新しい言語をリストに追加するには、[追加]をクリックしてから目的の言語を選択します。

    デフォルトでは、新しく作成されたプロビジョニング要求は英語のみをサポートします。

  6. 次へ]をクリックします。

  7. の説明に従い、要求定義のプロビジョニング対象リ\'83\'5cースを指定します。プロビジョニングされたリソースの指定

  8. の説明に従い、要求定義に関連するワークフローのアクティビティを設定します。ワークフローアクティビティの設定

  9. の説明に従い、要求定義のアクセス権を指定します。プロビジョニング要求のアクセス権の指定

  10. の説明に従い、要求定義の初期ステータスを指定します。プロビジョニング要求の初期ステータスの指定

  11. 設定内容を確認し、[完了]をクリックします。

既存のプロビジョニング要求を編集する

  1. [プロビジョニング要求の環境設定]パネルで、プロビジョニング要求の名前をクリックします。

    テンプレートのプロビジョニング要求を編集することはできません。ステータスが[Template]となっている要求定義には、ハイパーテキストリンクは\'95\'5c示されません。これらは読み込み専用であるためです。

    多数の要求定義が存在する場合は、[名前][説明]など特定の列でソートしなければならない場合があります。列の見出しをクリックすると、その列を基準にソートできます。

  2. アプリケーションでサポートする各言語について、[プロビジョニング要求のローカライズされた文字列]の下に一覧表示される言語の横にあるチェックボックスをオンにし、[表示名][説明]の各フィールドにローカライズされたテキストを入力します。このテキストは、ユーザアプリケーションにおけるプロビジョニング要求の識別に使用されます。

  3. 新しい言語をリストに追加するには、[追加]をクリックしてから目的の言語を選択します。

    デフォルトでは、新しく作成されたプロビジョニング要求は英語のみをサポートします。

  4. 次へ]をクリックします。

  5. の説明に従い、要求定義のプロビジョニング対象リ\'83\'5cースを指定します。プロビジョニングされたリソースの指定

  6. の説明に従い、要求定義に関連するワークフローのアクティビティを設定します。ワークフローアクティビティの設定

  7. の説明に従い、要求定義のアクセス権を指定します。プロビジョニング要求のアクセス権の指定

  8. の説明に従い、要求定義の初期ステータスを指定します。プロビジョニング要求の初期ステータスの指定

  9. 設定内容を確認し、[完了]をクリックします。

プロビジョニングされたリソースの指定

この節では、エンタイトルメントに基づくプロビジョニングされたリソースの指定について詳しく説明します。エンタイトルメントの概念、またはエンタイトルメントの作成および使用については説明しません。

エンタイトルメントの詳細については、『Novell Identity Manager:管理ガイド』を参照してください。

プロビジョニング対象リ\'83\'5cースを指定する

  1. 要求定義に現在関連付けられているターゲットを使用する場合には、[プロビジョニングされたリソース]を選択します。

    有効なリソースを参照するリクエスト定義を編集する場合、デフォルトでは[プロビジョニングされたリソース]が選択されています。新しいプロビジョニング要求を定義している場合には、このオプションは選択されていません。

  2. 現在選択しているドライバ内で、以前定義された別のリソースに要求定義を関連付ける場合は、[使用可能なプロビジョニングされたリソース]を選択し、ドロップダウンリストからターゲットを選択します。

    エンタイトルメントではないリ\'83\'5cースに要求定義が関連付けられている場合、リ\'83\'5cースを変更することはできません。

  3. [カテゴリ]ドロップダウンリストから、プロビジョニングされたリソース定義のカテゴリを選択します。

    デフォルトのカテゴリは、現在選択しているプロビジョニングされたリソースのカテゴリになります。プロビジョニングされたリソースを変更すると、リソースのカテゴリに合致するように、リクエスト定義のカテゴリも変わります。リクエスト定義に別のカテゴリを割り当てる場合は、[カテゴリ]ドロップダウンリストからカテゴリを選択します。

  4. エンタイトルメントに基づいて新しいリソースを作成する場合は、[+]アイコンをクリックします。

    既存のリソースを編集する場合は、ペンの形をしたアイコンをクリックします。

    リソースの特徴を定義する

    1. [Name (CN)]フィールドにリ\'83\'5cースの名前を入力します。

    2. [カテゴリ]ドロップダウンリストから、リソースのカテゴリを選択します。

    3. Entitlement]フィールドで、エンタイトルメントを指定します。

    4. アプリケーションでサポートする各言語について、[プロビジョニングされたリソースのローカライズされた文字列]に一覧表示されている言語の横にあるチェックボックスをオンにし、[表示名]および[説明]の各フィールドにローカライズされたテキストを入力します。このテキストは、ユーザアプリケーションにおけるプロビジョニングリソースの識別に使用されます。

    5. 新しい言語をリストに追加するには、[追加]をクリックしてから目的の言語を選択します。

      デフォルトでは、新しく作成されたプロビジョニングリ\'83\'5cースは英語のみをサポートします。

  5. 次へ]をクリックします。

    プロビジョニングされたリソースウィザードに、エンタイトルメントに必要なパラメータを入力するためのページが表示されます。

  6. エンタイトルメントにパラメータが必要ない場合は、[Next]をクリックします。

    [Create New Provisioned Resource]ウィザードに[Summary]ページが\'95\'5c示され、定義するリ\'83\'5cースについての情報が\'95\'5c示されます。

  7. 完了]をクリックします。

ワークフローアクティビティの設定

関連ワークフローのアクティビティを設定する

  1. [電子メールで参加者に通知]チェックボックスを選択、または選択解除してワークフローの電子メール通知を有効にするかどうかを指定します。

  2. [デジタル署名が必要]チェックボックスを選択、または選択解除して、プロビジョニング要求を開始するためにデジタル署名が必要かどうかを指定します。

    1. [デジタル署名が必要]チェックボックスを選択した場合は、デジタル署名がデータを使用するのか、またはフォームを使用するのかを指定します。

      • [データ]は、XML署名がユーザ合意として使用されることを示します。[データ]を選択した場合、XMLデータが監査ログに記録されます。

      • [フォーム]は、生成するデジタル署名宣言を含むPDFドキュメントを示します。このドキュメントがユーザ合意として使用されます。ユーザは、要求の送信や承認前に、生成されたPDFドキュメントをプレビューできます。[フォーム]を選択した場合、PDFドキュメント(XML内にカプセル化)が監査ログに記録されます。

      警告:デジタル署名したドキュメントを保持するには、Novell Audit(またはSentinel)を使用する必要があります。デジタル署名ドキュメントはユーザアプリケーションデータベースには保管されません。ログデータベースに保管されます。これらのドキュメントを保管するには、ログを有効にする必要があります。

    2. [デジタル署名が必要]チェックボックスを選択した場合は、デジタル署名確認文字列も指定する必要があります。そのためには、[宣言]アイコンをクリックします。

      署名確認文字列を入力して、[OK]をクリックします。

  3. (オプション)アクティビティの名前の横にあるアイコンをクリックして、各ワークフローアクティビティに対して表示ラベルを変更します(この例では[マネージャ承認])。

    [表示ラベル]フィールドに表示ラベルを入力し、[OK]をクリックします。

    デフォルトの表示ラベル([1次承認]、[2次承認]など)は、承認がシーケンシャルに処理されることを示しています。パラレルフローの場合、シーケンシャル処理を暗示しないラベルを指定する必要があることもあります。たとえば、One of Three Parallel Approvals、Two of Three Parallel Approvalsなどのラベルを割り当てる場合です。

  4. (オプション)定数または複数アドレスをサポートする各ワークフローアクティビティに対して、アクティビティ名の隣にある[このユーザアクティビティに別の宛先を追加する]アイコンをクリックして、他のアドレスを追加します。

    このボタンをクリックすると、ページに新しい[アドレス]セクションが表示されます。このセクションのコントロールを使って、宛先の式またはDNを定義することができます(この手順の次のステップで説明)。宛先を削除するには、宛先の隣にあるマイナス記号をクリックします。

  5. ワークフローアクティビティそれぞれについて、次の情報を入力します。

    フィールド

    説明

    メモ電子メール

    このアクティビティのメモ電子メールメッセージを送信するかどうかを指定します。

    メモ通知を設定するには、[このアクティビティのメモ電子メールを編集します]をクリックします。次の項目を設定します。

    • [開始]には、最初のメモを送信する時期を指定します。開始の値は、アクティビティに関連する最初の割り当て時刻からのオフセットになります。

    • [間隔]には、最初のメモを送信した後の、メモの送信間隔を指定します。

    • [電子メールテンプレート]には、メモ電子メールメッセージのテンプレートとして使用する、言語に依存しない名前を指定します。テンプレート名を指定すると、通知エンジンによりランタイム時に使用する言語固有のテンプレートが判断されます。

      言語に依存しないテンプレートには、任意の名前を指定できます。メモ電子メールメッセージのデフォルトテンプレート名を次に示します。

      Provisioning Reminder

      言語固有版の各テンプレートには、言語コードに対応したサフィックスを付ける必要があります(たとえば、フランス語の場合は_fr、スペイン語の場合は_ex)。

    通知電子メール

    このアクティビティの通知電子メールメッセージを送信するかどうかを指定します。

    通知電子メールメッセージを設定するには、[このアクティビティの通知電子メールを編集します]アイコンをクリックします。次の項目を設定します。

    • [電子メールテンプレート]には、通知電子メールメッセージのテンプレートとして使用する、言語に依存しない名前を指定します。テンプレート名を指定すると、通知エンジンによりランタイム時に使用する言語固有のテンプレートが判断されます。

      言語に依存しないテンプレートには、任意の名前を指定できます。通知電子メールメッセージのデフォルトテンプレート名を次に示します。

      Provisioning Notification

      言語固有版の各テンプレートには、言語コードに対応したサフィックスを付ける必要があります(たとえば、フランス語の場合は_fr、スペイン語の場合は_ex)。

    • [置換パラメータマップ]には、電子メールテンプレートで使用される置換パラメータの代替値を1つまたは複数指定します。既存の値を編集するには、置換パラメータをクリックしてから、ECMAScript式または固定値を指定します。新しい代替値を追加するには、[追加]をクリックしてターゲットパラメータを選択し、次に式または固定値を指定します。

    デジタル署名が必要

    要求の承認にデジタル署名が必要かどうかを指定します。各承認ステップには複数の送信リンクがある場合もあるため、各リンクに対してデジタル署名が必要かどうかを指定する必要があります。

    このチェックボックスを選択すると、デジタル署名を必要とするリンクの選択を要求するメッセージが表示されます。リンクを選択して、[閉じる]をクリックします。

    [デジタル署名が必要]チェックボックスを選択した場合は、デジタル署名がデータを使用するのか、またはフォームを使用するのかを指定します。

    • [データ]は、XML署名がユーザ合意として使用されることを示します。[データ]を選択した場合、XMLデータが監査ログに記録されます。

    • [フォーム]は、生成するデジタル署名宣言を含むPDFドキュメントを示します。このドキュメントがユーザ合意として使用されます。ユーザは、要求の送信や承認前に、生成されたPDFドキュメントをプレビューできます。[フォーム]を選択した場合、PDFドキュメント(XML内にカプセル化)が監査ログに記録されます。

    [デジタル署名が必要]チェックボックスを選択した場合は、デジタル署名確認文字列も指定する必要があります。まず、[宣言]リストボックスの[IDを作成]を選択して、文字列の識別子を作成します。次にIDを選択し、[宣言]アイコンをクリックします。

    署名確認文字列を入力して、[OK]をクリックします。

    承認者条件

    定数の承認者条件を指定します。

    アクティビティの承認者タイプが定数をサポートするように設定されている場合、承認者条件にアクティビティを承認するために必要な承認者数を設定できます。条件は数値定数、または承認者の割合(パーセント)で指定できます。

    たとえば、全体の25%を条件とする場合は、承認者条件に25%を指定します(下を参照)。

    また、2人の承認者からの承認を必要とする場合は、承認者条件に2を指定します。

    メモ:アクティビティの定数サポートを有効にした場合、アクティビティの再試行設定は指定できません。そのため、[再試行エスカレーションメモ電子メール]、[再試行回数]、[再試行間隔]、および[再試行宛先]フィールドは表示されません。

    Addressee Expression

    アクティビティの宛先を指定するダイナミックな式を指定します。名宛人は、式の値が求められる方法に基づいて、ランタイム時に特定されます。

    名宛人を\'95\'5cす式の最初の用語は、次の値のいずれかになります。

    • Initiator

    • 受信者

    • アクティビティ名の宛先

    ワークフロー内の各アクティビティに対して、[式]ドロップダウンリストに個別のアクティビティ名の宛先が表示されます(現在設定中のアクティビティを除く)。activity-name は、アクティビティについて指定した\'95\'5c示ラベルです。\'95\'5c示ラベルを指定しなかった場合は、デフォルト名となります。

    名宛人を\'95\'5cす式の2番目の用語は、次の値のいずれかになります。

    • \'83\'7dネージャ

    • <No attribute>

    Manager属性は、抽象化層のユーザエンティティで定義済みの属性であるため、自動的に使用できます。他の属性(Manager以外)は、次の条件を満たす場合に、選択できます。

    • 抽象化層のUserエンティティで定義されている

    • 単一値である

    • DNデータタイプを持つ

    Addressee DN

    ユーザ、グループ、またはタスクグループの識別名を指定します。

    メモ:ユーザアプリケーションの[My Team Tasks (マイチームのタスク)]アクションで、タスクグループマネージャがタスクグループでタスクを検索できるようにする場合は、そのタスクグループを宛先として指定する必要があります。

    Timeout

    動作が処理を完了するために割り当てられる時間を指定します。タイムアウト間隔は、動作に対して許可した時間の合計であり、各再試行に対して許可した時間ではありません。

    各動作の[タイムアウト]の設定は、[再試行回数]および[再試行間隔]の値よりも優先されます。したがって、1つ以上の再試行を実行する前に動作の[タイムアウト]の設定に達した場合、その動作は、再試行を実行することなく処理を停止します。たとえば、タイムアウトを 10分に設定し、3回の再試行を再試行間隔 5分で定義した場合、動作は一部の再試行を実行することなく、10分後には終了します。この例の場合、2回目の再試行はキャンセルされます。動作が終了すると、ワークフローエンジンは、Designerの最終タイムアウトアクションで定義されているリンクに従います。

    値の単位は、ミリ秒、秒、分、時間、または日です。

    再試行エスカレーションメモ電子メール

    アクションが必要なアクティビティの現在の宛先に対して、メモ電子メールメッセージを送信するかどうかを指定します。このオプションを有効にするには、チェックボックスを選択してください。

    このアクティビティの再試行エスカレーションメモ電子メールの設定を変更するには、[このアクティビティの再試行メモ電子メールを編集します]アイコンをクリックして、エスカレーションメモ通知を設定します。次の項目を設定します。

    • [開始]には、最初のメモを送信する時期を指定します。値は、再試行割り当て時刻からのオフセットになります。

    • [間隔]には、最初のメモを送信した後の、メモの送信間隔を指定します。

    • [電子メールテンプレート]には、メモ電子メールメッセージのテンプレートとして使用する、言語に依存しない名前を指定します。テンプレート名を指定すると、通知エンジンによりランタイム時に使用する言語固有のテンプレートが判断されます。

      言語に依存しないテンプレートには、任意の名前を指定できます。リマインダ電子メールメッセージのデフォルトテンプレート名を次に示します。

      Provisioning Reminder

      言語固有版の各テンプレートには、言語コードに対応したサフィックスを付ける必要があります(たとえば、フランス語の場合は_fr、スペイン語の場合は_ex)。

    Retry Attempts

    再試行間隔に指定された時間が経過した場合に、アクティビティを再試行する回数を指定します。

    アクティビティの再試行間隔に指定された時間が経過すると、ワークフローはアクティビティの完了を再試行します(アクティビティの再試行回数による)。各再試行時に、ワークフロープロセスはアクティビティを別のユーザにエスカレートすることができます。 この場合、このアクティビティは新しい宛先(たとえばユーザのマネージャ)に再度割り当てられ、新しい宛先ユーザがこのアクティビティの作業を実行できるようにします。最後の再試行が実行されると、ワークフローの設定内容に従い、そのアクティビティは承認済みまたは拒否としてマークされます。

    各動作の[タイムアウト]の設定は、[再試行回数]および[再試行間隔]の値よりも優先されます。したがって、1つ以上の再試行を実行する前に動作の[タイムアウト]の設定に達した場合、その動作は、再試行を実行することなく処理を停止します。たとえば、タイムアウトを 10分に設定し、3回の再試行を再試行間隔 5分で定義した場合、動作は一部の再試行を実行することなく、10分後には終了します。この例の場合、2回目の再試行はキャンセルされます。動作が終了すると、ワークフローエンジンは、Designerの最終タイムアウトアクションで定義されているリンクに従います。

    再試行間隔

    宛先がタスクを完了するために割り当てられる時間を指定します。再試行間隔に指定された時間が経過した場合、必要に応じて新しい宛先にアクティビティを割り当て直したり、元の宛先で再試行することができます。再割り当てを設定するには、宛先の式を使用します。

    Retry Addressee Expression

    タイムアウト制限に到達した場合に、タスクを取得するユーザを特定するためのダイナミックな式を指定します。

    再試行名宛人は、式の値が求められる方法に基づいて、ランタイム時に特定されます。

    名宛人を\'95\'5cす式の最初の用語は、次の値のいずれかになります。

    • Initiator

    • 受信者

    • アクティビティ名の宛先

    ワークフロー内の各アクティビティに対して、[式]ドロップダウンリストに個別のアクティビティ名の宛先が表示されます(現在設定中のアクティビティを含む)。activity-name は、アクティビティについて指定した\'95\'5c示ラベルです。\'95\'5c示ラベルを指定しなかった場合は、デフォルト名となります。

    宛先の式の2番目の部分は、データ抽象化層の定義内容によって異なります。たとえば、次の値が表示されます。

    • \'83\'7dネージャ

    • グループ

    • ダイレクトレポート

    • <No attribute>

    [マネージャ]を選択した場合、各再試行は、組織内の上位レベルにある新しいマネージャにエスカレートされます。このため、再試行回数は組織に適した数値に設定してください。どのような場合でも、再試行回数は、現在の名宛人の上にある管理階層のレベルの数を超えてはなりません。

    Retry Addressee DN

    再試行制限に到達した場合に、タスクを取得するユーザまたはグループの識別名を指定します。

  6. アクティビティの設定が完了したら、ページをスクロールして、フローの他のアクティビティを確認することが必要になる場合もあります。

  7. 次へ]をクリックします。

メモ:設定できるアクティビティ数は、この定義を作成する基盤として使用されたプロビジョニング要求定義によって異なります。エンタイトルメントパラメータの数およびタイプは、リクエストに関連付けられているプロビジョニングされたリソースによって異なります。

プロビジョニング要求のアクセス権の指定

プロビジョニング要求のアクセス権を指定する

  1. リクエスト定義のトラスティのリストに、ユーザ、グループ、または別のeDirectory™オブジェクトを追加するには、[追加]をクリックしてオブジェクトを選択します。

    オブジェクトを追加すると、それがトラスティのリストに表示されます。

  2. ユーザ、グループまたは他のオブジェクトを削除するには、[トラスティ]リストから項目を選択し、[削除]をクリックします。

  3. 次へ]をクリックします。

プロビジョニング要求の初期ステータスの指定

プロビジョニング要求の初期ステータスを設定する

  1. 対象のステータスのボタンをクリックします。

    ステータス

    説明

    Active

    使用できます。

    Inactive

    一時的に使用不可になっています。これがデフォルトの設定です。

    Retired

    無効になっています。

  2. 正しいアクションに対応するボタン(付与または取り消し)をクリックします。

  3. 次へ]をクリックします。

17.3.3 プロビジョニング要求の削除

プロビジョニング要求を削除する

  1. 名前の横にあるチェックボックスを選択し、削除するプロビジョニング要求を選択します。

    テンプレートとなっているプロビジョニング要求を削除することはできません。

  2. [Provisioning Request Configuration]パネルの[Delete]コ\'83\'7dンドをクリックします。

17.3.4 既存のプロビジョニング要求のステータスの変更

既存のプロビジョニング要求のステータスを変更する

  1. 名前の横にあるチェック\'83\'7bックスをオンにし、ステータスを変更するプロビジョニング要求を選択します。

  2. [Provisioning Request Configuration]パネルの[Change Status]コ\'83\'7dンドをクリックします。

  3. [ステータス]メニューのステータスをクリックします。

    ステータス

    説明

    Active

    使用できます。

    Inactive

    一時的に使用不可になっています。

    Retired

    無効になっています。

  4. 正しいアクションに対応するボタン(付与または取り消し)をクリックします。

  5. 完了]をクリックします。

17.3.5 既存のプロビジョニング要求の権利の定義

既存のプロビジョニング要求の権利を定義する

  1. 名前の横にあるチェック\'83\'7bックスをオンにし、権利を定義するプロビジョニング要求を選択します。

  2. [Provisioning Request Configuration]パネルの[Actions]コ\'83\'7dンドをクリックします。

  3. [アクション]メニューの[権利の定義]コマンドをクリックします。

  4. の手順に従ってください。プロビジョニング要求のアクセス権の指定

iManagerでプロビジョニング要求の権利を定義する

  1. 名前の横にあるチェック\'83\'7bックスをオンにし、権利を定義するプロビジョニング要求を選択します。

  2. [Provisioning Request Configuration]パネルの[Actions]コ\'83\'7dンドをクリックします。

  3. [アクション]メニューの[iManagerでの権利の定義]コマンドをクリックします。