10.3 ECMAScript API

この項では、次のトピックについて説明します。

10.3.1 フォームアクションスクリプトメソッド

ECMAScriptはワークフローのその他のコンポーネントでも実行できますが、フォームスクリプトはサーバでは実行できません。フォームスクリプトを実行できるのは、Webブラウザだけです。フォームスクリプトからのすべてのディレクトリアクセスは、ブラウザからサーバへのAJAX呼び出しによって処理されます。

この項では、ECMA式ビルダで使用できるすべてのフォームアクションメソッドとプロパティを一覧表示します。この項では、次のトピックについて説明します。

フォーム

フォームメソッドの操作に使用します。この項では、次のメソッドについて説明します。

focus(fieldname)
form.focus(fieldname)

指定のフィールドにフォーカスを設定します。リストベースまたは選択ベースのコントロールでは、選択された選択肢または選択がされなかった場合は最初の選択肢にフォーカスを設定します。fieldnameパラメータによって渡されるフィールドがリスト形式または選択形式の場合、このパラメータに対応する項目にフォーカスを設定します。値が配列の場合は、最初の値のみが、フォーカスを設定するチェックボックスまたはラジオボタンの決定に使用されます。指定のフィールドが非表示または無効になっている場合、このメソッドは無効です。

select(fieldname)
form.select(fieldname)

fieldnameパラメータが渡されない場合は、その下のテキストフィールドにフォーカスを設定します。リストベースまたは選択ベースのコントロールでは、選択された選択肢または選択がされなかった場合は最初の選択肢にフォーカスを設定します。値パラメータが渡され、フィールドがリストベースまたは選択ベースの場合、fieldnameパラメータに対応する選択肢にフォーカスを設定します。フィールドが無効または非表示になっている場合、このメソッドは無効です。

activate(fieldname)
form.activate(fieldname)

setFocus()とselect()の組み合わせです。

setRequired(fieldname, is-required)
form.setRequired("fieldname", is-required)

フィールドを、is-requiredがTrueの場合は必須、それ以外の場合はオプションに設定します。必須フィールドが空の場合、フォームの送信がブロックされます。

InterceptAction(actionname, order, function)
form.interceptAction("actionname", "order", "function")

アクションボタンに添付されているスクリプトを遮断します。渡された関数は、orderパラメータに基づいて実行されます。

有効なactionname値は、SubmitActionとCancelActionです。

承認フォームで使用できるactionnameは、ApprovalAction、RefusalAction、DenyAction、UpdateAction、CancelAction、およびCommentActionです。orderパラメータには、次の値を指定できます。before: ボタンに添付されているスクリプトが実行される前に関数を呼び出します。after: ボタンのスクリプトが実行された後で関数を呼び出します。around: ボタンのスクリプトを実行するかどうかを決定するパラメータを渡すことができます。次は、送信アクションを遮断する例です。フォームは、ユーザが[はい]と応答した場合にのみ送信されます。

window.inv=function (invocation) { if (confirm( "Are you sure you want to submit ?")) { var result = invocation.proceed(); return result; }; };
form.interceptAction("SubmitAction", "around", window.inv);
getLocale()
form.getLocale()

現在のロケールを返します。ロケールパラメータをサポートするすべてのメソッドの入力として使用できます。

getRBMessage()
form.getRBMessage(key)
form.getRBMessage(key, value[s])
form.getRBMessage(key, value[s], bundle)

このメソッドはID (bId)のリソースバンドル内の、キー「key」を持つエントリを検索します。リソースバンドルのJavaクラスは、java.util.ListResourceBundle.Parameterを拡張します。. このパラメータは、たとえば「msg」というメッセージ内で、({0}, {1}, など)の代わりに次のようなパラメータを渡すことができます。

var msg = frm.getRBMessage ("mykey", ["value0", "value1"], "mybundle");
stringToDate()
form.stringToDate(date)
form.stringToDate(date, include-time)

日付文字列をDateに変換します。フォーマットはDatePickerで使用されているように、現在のロケールの日付フォームを使用してください。DatePickerコントロールの値は、このメソッドで変換できます。例:

form.showMsg("Date="+form.stringToDate(d,true));
dateToString()
form.dateToString(date)
form.dateToString(date, include-time)

次のように、日付をDatePickerに格納できる文字列に変換します。

var d = form.dateToString(new Date(), true); 
form.setValues("hireDate", d);
isValidDate(date)
form.isValidDate(date)

日付文字列の書式が正しいかどうかを検証するために使用します。

isValidDate(date,include-time)
form.isValidDate(date, include-time)

日付文字列の書式が正しいかどうかを検証するために使用します。

alert(string)
form.alert("msg")

アラートボックスにメッセージを表示します。

showMsg(string)
form.showMsg(msg, param, bId)

フォームのステータス部分にメッセージを追加します。msg文字列パラメータには、メッセージテキスト自体か、リソースバンドルbId内のエントリをポイントするキーを含めることができます。このメソッドは、常に、bIdというIDを持つリソースバンドル内で、msgというキーを持つエントリの検索を試みます。paramパラメータは、msg内のステークホルダ({0}, {1}, など)の置換として渡すために使用できます。

メモ:スクリプトにデバッグメッセージを追加したい場合は、form.showDebugMsg()を使用することをお勧めします。

例:

form.showMsg("my message" {0},{1}", ["value0","value1"]);
showWarning(string)
form.showWarning(msg, param, bId)

フォームのステータス部分に警告を追加します。

msg文字列パラメータには、警告テキスト自体か、リソースバンドルbId内のエントリをポイントするキーを含めることができます。このメソッドは、常に、bIdというIDを持つリソースバンドル内で、msgというキーを持つエントリの検索を試みます。paramパラメータは、msg内のステークホルダ({0}, {1}, など)の置換を渡すために使用できます。

メモ:スクリプトにデバッグメッセージを追加したい場合は、form.showDebugMsg()を使用することをお勧めします。

例:

form.showWarning("my warning" {0},{1}", ["value0","value1"]);
showError(string)

showError(msg, param, bId);

フォームのステータス部分にエラーメッセージを追加します。

msg文字列パラメータには、エラーテキスト自体か、リソースバンドルbId内のエントリをポイントするキーを含めることができます。このメソッドは、常に、bIdというIDを持つリソースバンドル内で、msgというキーを持つエントリの検索を試みます。paramパラメータは、msg内のステークホルダ({0}, {1}, など)の置換を渡すために使用できます。

メモ:スクリプトにデバッグメッセージを追加したい場合は、form.showDebugMsg()を使用することをお勧めします。

通常のエラーと致命的なエラーのどちらも、フォーム送信をブロックします。通常のエラーは、フォーム検証の直前に(フォーム送信のため)リセットされるという点で、致命的なエラーと異なります。致命的なエラーは記録されるので、再起動しない限りフォーム送信をブロックします。通常のエラーは、検証フェーズで生成された場合にのみ、フォーム送信をブロックします。onloadイベントまたはカスタムイベントの実行中に通常のエラーが発生しても、フォーム送信時までにエラーは削除されます。

メモ:スクリプトにデバッグメッセージを追加したい場合は、form.showDebugMsg()を使用することをお勧めします。

例:

form.showError("my error" {0},{1}", ["value0","value1"]);
showFatal(string)

form.showFatal("my fatal" {0},{1}", ["value0","value1"]);

フォームのステータス部分に致命的なエラーメッセージを追加します。

msg文字列パラメータには、致命的なエラーテキスト自体か、リソースバンドルbId内のエントリをポイントするキーを含めることができます。 このメソッドは、常に、bIdというIDを持つリソースバンドル内で、msgというキーを持つエントリの検索を試みます。paramパラメータは、msg内のステークホルダ({0}, {1}, など)の置換を渡すために使用できます。

通常のエラーと致命的なエラーのどちらも、フォーム送信をブロックします。通常のエラーは、フォーム検証の直前に(フォーム送信のため)リセットされるという点で、致命的なエラーと異なります。致命的なエラーは記録されるので、再起動しない限りフォーム送信をブロックします。通常のエラーは、検証フェーズで生成された場合にのみ、フォーム送信をブロックします。onloadイベントまたはカスタムイベントの実行中に通常のエラーが発生しても、フォーム送信時までにエラーは削除されます。

メモ:スクリプトにデバッグメッセージを追加したい場合は、form.showDebugMsg()を使用することをお勧めします。

例:

form.showFatal("my fatal" {0},{1}", ["value0","value1"]);
enable(fieldname)
form.enable("fieldname")

フォームのフィールドを有効にします。

disable(fieldname)
form.disable("fieldname")

フォームのフィールドを無効にします。

メモ:無効になったフィールドも、ワークフローエンジンにデータを返し続けます。無効になったフィールドのコンテンツは、フォーム送信時またはfield.validate()メソッドの呼び出し時に検証されます。

getValue(fieldname)
form.getValue("fieldname")

フィールドの最初の値を返します。フィールドのデータタイプに関係なく、常に文字列タイプを返します。フィールドに値が入っていない場合、テキスト入力フィールド(Text、TextArea、DatePicker、DNLookupなど)の場合、空の文字列を返します。選択ベースのコントロール(StaticList、ラジオボタン、チェックボックスなど)の場合、「未定義」というメッセージを返します。DNタイプコントロールの場合、常にDNを返し、表示式は返しません。

getValues(fieldname)
form.getValues("fieldname")

値を含む文字列配列を返します。値が見つからない場合、配列は空(サイズ= 0)になります。 DNタイプコントロールの場合、常にDNを返し、表示式は返しません。

setValues(fieldname)
form.setValues("fieldname", data-values, display values, KeepOldValues)

値を設定します。 複数値をサポートします。このメソッドでは、リストベースのコントロール(StaticList、MVCheckbox、PickListなど)の使用可能なエントリを変更できます。 デフォルトでは、KeepOldValuesパラメータがTrueでない限り、既存の値は削除されます。リストベースでないコントロールの場合、display valuesパラメータは無視されます。

フィールドの初期値を設定または変更したい場合は、「onload」イベントで実行します。

メモ:このメソッドは、フィールドのonchangeイベントをトリガします。

例:

field.setValues("cn=jdoe,ou=users,ou=mysample,o=novell"); // for a DNLookupfield.setValues(["jdoe@novell.com", "test@novell.com"]) // for an MVEditorfield.setValues(["W","B"],["White","Black"],true); // for a StaticList

フィールド

フィールドメソッドの操作に使用します。この項では、次のメソッドについて説明します。

activate()
field.activate(value[s])

このメソッドは、field.focus()とfield.select()の組み合わせです。

無効()
field.disable()

フィールドを無効にします。

メモ:無効になったフィールドも、ワークフローエンジンにデータを返し続けます。無効になったフィールドのコンテンツは、フォーム送信時またはフィールドの呼び出し時に検証されます。

有効()
field.enable()

フィールドを有効にします。

fireEvent()
field.fireEvent("eventname")

カスタムイベントを起動します。起動されたカスタムイベントの名前を渡します。起動されたイベントの値を取得するには、form.getValues(event.getOrigin())を使用します。

focus()
field.focus(value[s])

値パラメータが渡されない場合は、その下のテキストフィールドにフォーカスを設定します。リストベースまたは選択ベースのコントロールでは、選択された選択肢または選択がされなかった場合は最初の選択肢にフォーカスを設定します。値パラメータにが渡され、フィールドがリストベースまたは選択ベースの場合、このメソッドは値パラメータに対応する選択肢にフォーカスを設定します。値が配列の場合は、最初の値のみが、フォーカスが設定されるチェックボックスまたはラジオボタンの決定に使用されます。フィールドが無効または非表示になっている場合、このメソッドは無効です。

getLabel()
field.getLabel()

フィールドのラベルを取得します。ラベルが見つからない場合、フィールドの名前を返します。

getName()
field.getName()

フィールドの名前を取得します。

getValue()
field.getValue()

フィールドの最初の値を返します。フィールドのデータタイプに関係なく、常に文字列タイプを返します。フィールドに値が入っていない場合、テキスト入力フィールド(Text、TextArea、DatePicker、DNLookupなど)の場合、空の文字列を返します。選択ベースのコントロール(StaticList、ラジオボタン、チェックボックスなど)の場合、「未定義」というメッセージを返します。DNタイプコントロールの場合、常にDNを返し、表示式は返しません。

hide()
field.hide()

このフィールドを非表示にします。

getValues()
form.getValues()

要求された値を含む文字列配列を返します。値が見つからない場合、配列は空(サイズ= 0)になります。 DNタイプコントロールの場合、常にDNを返し、表示式は返しません。

show()
field.show()

このフィールドを表示します。

select()
field.select(value[s])

値パラメータが渡されない場合は、その下のテキストフィールドにフォーカスを設定します。リストベースまたは選択ベースのコントロールでは、選択された選択肢または選択がされなかった場合は最初の選択肢にフォーカスを設定します。値パラメータによって渡されるフィールドがリストベースまたは選択ベースの場合、この値パラメータに対応する選択肢にフォーカスを設定します。値パラメータが配列の場合は、最初の値のみが、フォーカスが設定されるチェックボックスまたはラジオボタンの決定に使用されます。フィールドが無効または非表示になっている場合、このメソッドは無効です。

setRequired()
field.setRequired(is-required)

フィールドを、isRequiredがTrueの場合は必須、それ以外の場合はオプションに設定します。必須フィールドが空の場合、フォームの送信がブロックされます。

setValues(fieldname)
field.setValues(data-values, display-values, KeepOldValues)

値を設定します。 複数値をサポートします。このメソッドでは、リストベースのコントロール(StaticList、MVCheckbox、PickListなど)のエントリを変更できます。 デフォルトでは、KeepOldValuesパラメータがTrueでない限り、既存の値は削除されます。リストベースでないコントロールの場合、display-valuesパラメータは無視されます。

フィールドの初期値を設定または変更したい場合は、onloadイベントで実行します。

メモ:このメソッドは、フィールドのonchangeイベントをトリガします。

例:

field.setValues("cn=jdoe,ou=users,ou=mysample,o=novell"); // for a DNLookupfield.setValues(["jdoe@novell.com", "test@novell.com"]) // for an MVEditorfield.setValues(["W","B"],["White","Black"],true); // for a StaticList
validate()
field.validate()

フィールドのブラウザ検証をトリガします。ユーザが別のフィールドに移動した直後に、このフィールドに入力されたデータを検証するには、このメソッドをonchangeイベントで呼び出します。検証エラーが検出された場合はTrue、それ以外の場合はFalseを返します。

イベント

イベントの操作に使用します。この項では、次のメソッドについて説明します。

getEventName()
event.getEventName()

イベントの名前を返します。

getOrigin()
event.getOrigin()

イベントがトリガされたフィールドの名前を返します。

getValue()
event.getValue()

イベントの最初の値を含む文字列を返します。

このメソッドの戻り値は使用しないでください。イベントがトリガされた後、ユーザがフィールド内のデータを変更している可能性があるからです。代わりに、form.getValueメソッドの戻り値を使用してください。たとえば、form.getValue(event.GetOrigin())があります。これにより、フィールドの現在の値を取得できます。ECMA式ビルダの選択リストからevent.getValue()を選択した場合、form.getValue(event.GetOrigin())が挿入されます。

getValues()
event.getValues()

イベント内のすべての値を含む文字列配列を返します。

このメソッドの戻り値は使用しないでください。イベントがトリガされた後、ユーザがフィールド内のデータを変更している可能性があるからです。代わりに、form.getValuesメソッドの戻り値を使用してください。たとえば、form.getValue(event.GetOrigin())があります。これにより、フィールドの現在の値を取得できます。ECMA式ビルダの選択リストからevent.getValue()を選択した場合、form.getValue(event.GetOrigin())が挿入されます。

リスト

リストの操作に使用します。

globalList(fieldname, key, locale)
IDVault.globalList("fieldname", "key", "locale")

グローバルリストのキーを識別して、ディレクトリ抽象化レイヤからグローバルリストを取得します。フィールド名を指定した場合、クエリの結果によってフィールドのコンテンツが更新されます。結果をフィールドに格納しないでリストを取得するには、fieldnameパラメータにnull値を指定します。ロケールはオプションです。ロケールを指定しなかった場合、HTTP要求のロケールが使用されます。

例:

IDVault.globalList("dallist", "departments", "en");

クエリ

クエリの操作に使用します。

globalQuery(fieldname, key, param)
globalQuery(fieldname, key, param)

事前定義されたディレクトリ抽象化レイヤクエリキーを実行します(クエリの一般プロパティを参照)。 フィールド名を指定した場合、クエリの結果によってフィールドのコンテンツが更新されます。結果をフィールドに格納しないでリストを取得するには、fieldnameパラメータにnull値を指定します。paramパラメータはクエリの入力に使用します。パラメータのフォームは{parname1:value,parname2:value}です。valueは単一の値または配列です。結果リストの最初のカラム(常にDN)はデータ値に使用され、2番目のカラムは表示ラベルに使用されます。

例:

IDVault.globalQuery("canchangepwd", "getsites");  // query without a parameterIDVault.globalQuery("building", "getbuildings", {site:form.getValue("site")}); // query with one parameterIDVault.globalQuery("room", "getrooms", {site:form.getValue("site"), building:form.getValue("building")}); // query with two parameters

コンテナ

コンテナの操作に使用します。

containers(fieldname, rootdn, Search scope, Show DN)
IDVault.containers("test", rootdn, SearchScope, ShowDN)

「サブツリー」と等しい、または同じレベルのスコープを持つコンテナのリストを取得します。このメソッドは、2つのエントリを持つ配列を返します。最初の配列は結果のDN、2番目のエントリは表示ラベル付きの配列です。

表 10-11 コンテナパラメータ

パラメータ

説明

fieldname

フィールド名を指定した場合、クエリの結果によってフィールドのコンテンツが更新されます。結果をフィールドに格納しないでリストを取得するには、fieldnameパラメータにnull値を指定します。

rootdn

rootdnパラメータが空の場合、デフォルトエンティティのルートコンテナが使用されます。

scope

scopeパラメータが空の場合、one-levelが使用されます。有効なスコープの指定は、「o」(one-level)と「s」(subtree)です。

showdn

showDNパラメータの値がtrueの場合、表示ラベルに完全なDNが表示されます。それ以外の場合は、ネーミング部(ou、dcなど)が表示されます。

例:

IDVault.containers("assetProp2", null, "o", true);  // set the entries in a StaticList to all containers directly under the root DN of the default entity

10.3.2 DOMメソッド

この項では、ECMA式ビルダで使用できるすべてのDOM関連メソッドとプロパティを一覧表示します。これには、W3C標準に定義されているDOM-1やDOM-2拡張だけでなく、Designer固有のECMAScript拡張も含まれています。拡張メソッドであることは、テキスト内に明記されています。DOMメソッドは、統合アクティビティで式を操作しているとき、ECMA式ビルダに表示されます。

この項では、次のトピックについて説明します。

ノード

ノードの操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

属性

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Nodeの属性のNamedNodeMapオブジェクトを返します。

childNodes

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Nodeの直下の子で構成されるNodeListオブジェクトを返します。

firstChild

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Nodeオブジェクトの最初の子ノードを返します。

lastChild

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Nodeオブジェクトの最後の子ノードを返します。

nextSibling

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Nodeオブジェクトの次の兄弟ノードを返します。

nodeName

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、ノード名をStringオブジェクトとして返します。

nodeType

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、ノードタイプを短い形式で返します。次のいずれかの値になります。

  • 1 = Element
  • 2 = Attribute
  • 3 = Text
  • 4 = CDATASection
  • 5 = EntityReference
  • 6 = Entity
  • 7 = ProcessingInstruction
  • 8 = Comment
  • 9 = Document
  • 10 = DocumentType
  • 11 = DocumentFragment
  • 12 = Notation
nodeValue

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、ノードテキストデータをStringとして返します。

ownerDocument

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Documentオブジェクトを返します。

parentNode

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Nodeオブジェクトの親ノードオブジェクトを返します。

previousSibling

W3C DOM Level 1 Nodeプロパティ。このプロパティは、Nodeオブジェクトの以前の兄弟ノードを返します。

XML

Designer拡張プロパティ。このプロパティは、DOMを表す文字列を返します。コンポーネントをデバッグするためのログアクションで役立ちます(Input.XMLなど)。

appendChild(newChild)
Node appendChild(newChild)

W3C DOM Level 1 Nodeメソッド。このメソッドは、Nodeの最後の子としてノードを追加します。newChildパラメータはNodeタイプです。

cloneNode(deep)
Node cloneNode(deep)

W3C DOM Level 1 Nodeメソッド。このメソッドは、接続されていないNodeオブジェクトを作成します。deepパラメータはブール型です。

createXPath(XPathType asPattern)
Object createXPath(XPathType asPattern)

ECMAScript拡張メソッド。XPathパターンを作成します。XPath Type asPatternパラメータは、省略形式のXPath表記と明示的な序数だけをサポートします。XPath関数はサポートしません。

hasChildNodes()
boolean hasChildNodes()

W3C DOM Level 1 Nodeメソッド。このメソッドは、ノードが子を持っているかどうかを示すブール値を返します。

insertBefore(newChild, refChild)
Node insertBefore(newChild, refChild)

W3C DOM Level 1 Nodeメソッド。このメソッドは、親ノードのrefChildノードの前にNodeオブジェクトを挿入します。newChildパラメータはNodeタイプです。refChildパラメータはNodeタイプです。

removeChild(oldChild)
Node removeChild(oldChild)

W3C DOM Level 1 Nodeメソッド。このメソッドは、親ノードからノードを削除し、接続されていないノードを返します。oldChildパラメータはNodeタイプです。

replaceChild(newChild, oldChild)
Node replaceChild(newChild, oldChild)

W3C DOM Level 1 Nodeメソッド。このメソッドは、一方のノードをもう一方のノードで置き換えます。newChildパラメータはNodeタイプです。oldChildパラメータはNodeタイプです。

getXML()
String getXML()

ECMAScript拡張メソッド。このプロパティは、DOMを表す文字列を返します。コンポーネントをデバッグするためのログアクションで役立ちます。例:

Input.XPath("root/child").getXML()
ownerDocument

W3C DOM Level 2の変更Nodeプロパティこのノードに関連付けられたDocumentオブジェクトを返します。このDocumentオブジェクトは、新しいノードを作成するときに使用されます。例:

someNodeObject.ownerDocument
namespaceURI

W3C DOM Level 2 Nodeプロパティ。このノードのネームスペースURIを返します。ネームスペースURIが指定されていない場合はnullを返します。例:

someNodeObject.namespaceURI
prefix

W3C DOM Level 2 Nodeプロパティ。このノードのネームスペースプレフィックスを返します。ネームスペースプレフィックスが指定されていない場合はnullを返します。例:

someNodeObject.prefix
localName

W3C DOM Level 2 Nodeプロパティ。このノードの修飾名のローカル部分を返します。例:

someNodeObject.localName
normalize()
void normalize()

W3C DOM Level 2の変更Nodeメソッド。属性ノードを含む、このNodeの下にあるサブツリーの全階層に含まれるすべてのTextノードを「標準」の形式にします。標準の形式では、Textノードは構造(要素、コメント、処理命令、CDATAセクション、エンティティ参照など)によってのみ分離されます。つまり、隣接するTextノードや空のTextノードはありません。

hasAttributes()
boolean hasAttributes()

W3C DOM Level 2 Nodeメソッド。ノードに属性がある場合はTrue、それ以外の場合はFalseを返します。例:

Temp.XPath("A/B/C").item(0).hasAttributes()
isSupported(feature, version)
boolean isSupported(feature, version)

W3C DOM Level 2 Nodeメソッド。指定された機能がこのノード上でサポートされている場合は、trueを返 します。それ以外の場合はFalseを返します。

表 10-12 IsSupportedメソッドのパラメータ

パラメータ

機能

feature

  • Core
  • XML
  • HTML
  • Views
  • Stylesheets
  • CSS
  • CSS2
  • Events
  • UIEvents
  • MouseEvents
  • MutationEvents
  • HTMLEvents
  • Range
  • Transversal

version

テストする機能のバージョン番号を指定します。Level 2、バージョン1では、文字列「2.0」です。バージョンが指定されていない場合、どのバージョンの機能がサポートされていても、メソッドはTrueを返します。

例:

 aNodeObject.isSupported("Core","2.0")

ドキュメント

ドキュメントの操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

doctype

W3C DOM Level 1 Documentプロパティ。 このプロパティは、ドキュメントのDTDを反映するDocumentTypeオブジェクトを返します。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

documentElement

W3C DOM Level 1 Documentプロパティ。 このプロパティは、Elementオブジェクト(ルート要素)を返します。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

implementation

W3C DOM Level 1 Documentプロパティ。 このプロパティは、DOMImplementationオブジェクトを返します。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

text

Designer拡張プロパティ。このプロパティは、その下にあるすべてのテキストノード(コンテンツ)の連結文字列を返します。

createAttribute(name)
Attr createAttribute(name)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、接続されていないAttrオブジェクトを返します。nameパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

createCDATASection(data)
CDATASection createCDATASection(data)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、接続されていないCDATASectionオブジェクトを返します。dataパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

createComment(data)
Comment createComment(data)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、接続されていないCommentオブジェクトを返します。dataパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

createDocumentFragment()
DocumentFragment createDocumentFragment()

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、接続されていないDocumentFragmentを返します。 Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

createElement(tagName)
Element createElement(tagName)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、接続されていないElementを作成します。tagNameパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

createEntityReference(name)
EntityReference createEntityReference(name)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 接続されていないEntityReferenceを作成します。nameパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

createProcessingInstruction(target,data)
ProcessingInstruction createProcessingInstruction(target,data)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、接続されていないProcessingInstructionオブジェクトを返します。targetパラメータとdataパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

createTextNode(data)
Text createTextNode(data)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、接続されていないTextオブジェクトを作成します。dataパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

getElementsByTagName(tagName)
NodeList getElementsByTagName(tagName)

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 このメソッドは、タグ変数要素ノードから構成されるNodeListオブジェクトを返します。tagNameパラメータはStringタイプです。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

reset()
void reset()

W3C DOM Level 1 Documentメソッド。 ドキュメントをクリアします。

setDTD(Node RootElementName, Object PublicName, Object URL)
setDTD(Node RootElementName, Object PublicName, Object URL)

ECMAScript拡張メソッド。ドキュメントのDTDファイルを設定します。

setValue(Object aValue)
setValue(Object aValue)

ECMAScript拡張メソッド。渡されたオブジェクトからドキュメントの値を設定します。渡されたオブジェクトが別のドキュメントである場合、子ノード(要素と属性)がコピーされます。渡されたオブジェクトがテキストである場合、そのテキストがDOMを作成するために解析されます。。

toString()
String toString()

ECMAScript拡張メソッド。DOMドキュメントをXML形式の文字列に変換します。

例:

Input.XPath("root/child").item(0).toString()
XPath(String asPattern)
NodeList XPath(XPathType asPattern)

ECMAScript拡張メソッド。XPathTypesのタイプには、NodeList、String、Number、またはBooleanがあります。通常、XPathパターンと一致するNodelistを返すために使用されます。角括弧を使用して、リストから特定のノードを選択します。す。たとえば、Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[1]")Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[last()]")のようにします。属性でノードを選択する場合は、@記号を使用します。たとえば、Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[@myattr]") のようにします。属性値で選択する場合は、Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[@myattr='abc']")のようにします。

importNode(sourceNode, deep)
Node importNode(sourceNode, deep)

W3C DOM Level 2 Documentメソッド。 任意のドキュメントから現在のドキュメントにノードをインポートします。このメソッドは、sourceNodeの新しいコピーを作成します。 sourceNodeは変更されません。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-13 ImportNodeメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

sourceNode

インポートするノード。

deep

ブール値。Trueの場合、指定されたノードの下のサブツリーを再帰的にインポートします。Falseの場合、指定されたノードだけをインポートします。

例:

Temp.importNode(Input.XPath("A/B[2]"), false)
createElementNS(namespaceURI, qualifiedName)
Element createElementNS(namespaceURI, qualifiedName)

W3C DOM Level 2 Documentメソッド。 指定されたqualifiedNameとnamespaceURIを持つElementを作成します。 Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-14 createElementNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

要素用として作成するネームスペースURIを表す文字列。

qualifiedName

要素用として作成する名前を表す文字列。qualifiedName = namespaceprefix + : + localName

例:

Temp.createElementNS("someURI","nsprefix:PRICE")
createAttributeNS(namespaceURI, qualifiedName)
Attr createAttributeNS(namespaceURI, qualifiedName)

W3C DOM Level 2 Documentメソッド。 指定されたqualifiedNameとnamespaceURIを持つAttributeを作成します。 Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-15 createAttributeNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

属性用として作成するネームスペースURIを表す文字列。

qualifiedName

属性用として作成する名前を表す文字列。qualifiedName = namespaceprefix + : + localName

例:

Temp.createAttributeNS("someURI","nsprefix:PRICE")
getElementsByTagNameNS(namespaceURI, localName)
NodeList getElementsByTagNameNS(namespaceURI, localName)

W3C DOM Level 2 Documentメソッド。 指定されたlocalNameとnamespaceURIを持つすべてのElementのNodeListを、Documentツリーの先行順走査の順番に返します。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-16 getElementsByTagnameNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

一致する要素の文字列。特殊な値「*」は、すべてのネームスペースに一致します。

qualifiedName

一致する要素の文字列。特殊な値「*」は、すべてのローカル名に一致します。

例:

Temp.getElementsByTagNameNS("someURI", "someName")
getElementById(elementId)
Element getElementById(elementId)

W3C DOM Level 2 Documentメソッド。 elementIdによって指定されたIDのElementを返します。 該当する要素が存在しない場合はnullを返します。指定されたIDを持つ要素が複数存在する場合の動作は未定義です。Documentには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

例:

Temp.getElementById("someId")
setSkipNameSpaces(abFlag)
void setSkipNameSpaces(boolean flag)

このメソッドを使用すると、ネームスペースの使用をオフにし、プレフィックスを持たないノードに一致させ、つまりワイルドカード一致と同様の動作を行うことができます。

setEncoding(encoding)
void setEncoding(String encoding)

このメソッドは、ドキュメントの文字セットのエンコードを設定します。

要素

要素の操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

tagName

W3C DOM Level 1 Elementプロパティ。 このプロパティは、要素名を含むStringオブジェクトを返します。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

text

Designer拡張プロパティ。このプロパティは、その下にあるすべてのテキストノードの連結テキストを返します。

booleanValue()
boolean booleanValue()

ECMAScript拡張メソッド。可能な場合、このオブジェクトのブール値(TrueまたはFalse)を返します。

countOfElement(String propertyName)
Number countOfElement(String propertyName)

ECMAScript拡張メソッド。名前付きの子の数を返します。

doubleValue()
double doubleValue()

ECMAScript拡張メソッド。可能な場合、このオブジェクトのdouble値を返します。

exists(String propertyName)
Boolean exists(String propertyName)

ECMAScript拡張メソッド。名前付きの子の存在をチェックします。

getAttribute(name)
String getAttribute(name)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドは、属性値から構成されるStringを返します。nameパラメータはStringタイプです。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

getAttributeNode(name)
Attr getAttributeNode(name)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドは、Attrを返します。nameパラメータはStringタイプです。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

getElementsByTagName(name)
NodeList getElementsByTagName(name)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 指定された名前を持つすべての要素のNodeListを返します。nameパラメータはStringタイプです。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

getIndex()
int getIndex()

ECMAScript拡張メソッド。現在のインデックスを返します。

getParent()
Node getParent()

ECMAScript拡張メソッド。親要素を返します。

normalize()
void normalize()

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドはvoidを返します。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

removeAttribute(name)
void removeAttribute(name)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドは要素から属性を削除します。nameパラメータはStringタイプです。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

removeAttributeNode(oldAttr)
Attr removeAttributeNode(oldAttr)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドは、要素から属性を削除し、接続されていないAttrを返します。oldAttrパラメータはAttrタイプです。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

setAttribute(name,value)
void setAttribute(name, value)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドは、要素の属性ノードの値を設定します。nameパラメータはStringタイプです。valueパラメータはStringタイプです。 Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

setAttributeNode(newAttr)
Attr setAttributeNode(newAttr)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドは要素に属性ノードを接続します。newAttrパラメータはAttrタイプです。 Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

setIndex(int aiIndex)
setIndex(int aiIndex)

ECMAScript拡張メソッド。この要素のiteratorインデックス値を設定します。

setText(String asText)
setText(String asText)

ECMAScript拡張メソッド。この要素に関連付けられているテキストノードを設定します。

setValue(Object aValue)
setValue(Object aValue)

ECMAScript拡張メソッド。渡されたオブジェクトから要素の値を設定します。渡されたオブジェクトが別の要素である場合、子ノード(要素と属性)もコピーされます。

toNumber()
Number toNumber()

ECMAScript拡張メソッド。テキストノードを取得し、数値に変換します。

toString()
String toString()

ECMAScript拡張メソッド。この要素に関連付けられているテキストノードを取得します。

XPath(XPathType asPattern)
NodeList XPath(XPathType asPattern)

ECMAScript拡張メソッド。XPathTypesのタイプには、NodeList、String、Number、またはBooleanがあります。通常、XPathパターンと一致するNodelistを返すために使用されます。角括弧を使用して、リストから特定のノードを選択します。たとえば、Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[1]")Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[last()]")のようにします。属性でノードを選択する場合は、@記号を使用します。たとえば、Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[@myattr]")のようにします。属性値で選択する場合は、Input.XPath("INVOICE/LINEITEM[@myattr='abc']")のようにします。

getAttributeNS(namespaceURI, localName)
string getAttributeNS(namespaceURI, localName)

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。 Attr値を文字列として返します。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-17 getAttributeNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

ターゲットAttrのネームスペースURIを表す文字列を指定します。

localName

ターゲットAttrのローカル名の文字列を指定します。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").getAttributeNS("someURI", "someAttr")
setAttributeNS(namespaceURI, qualifiedName, value)
void setAttributeNS(namespaceURI, qualifiedName, value)

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。 新しい属性を追加します。要素内に同じネームスペースURIとローカル名を持つ属性が存在している場合、プレフィックスはqualifiedNameパラメータのプレフィックス部に変更され、値は値パラメータに変更されます。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-18 setAttributeNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

作成または変更する属性のネームスペースURI。

qualifiedName

作成または変更する属性の修飾名を指定します。

ヒント:qualifiedName = namespaceprefix + : + localName

value

設定する値を文字列形式で指定します。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").setAttributeNS("someURI", "someAttrName", "someAttrvalue")
removeAttributeNS(namespaceURI, localName)
void removeAttributeNS(namespaceURI,localName)

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。 ローカル名とネームスペースURIで属性を削除します。削除された属性にデフォルト値がある場合は、ただちに置き換えられます。置き換える属性は、削除された属性と同じネームスペースURI、ローカル名、および元のプレフィックスを持ちます。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-19 removeAttributeNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

削除する属性のネームスペースURIを指定します。

localName

削除する属性の名前を指定します。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").removeAttributeNS("someURI", "someAttrName") 
getAttributeNodeNS(namespaceURI, localName)
Attr getAttributeNodeNS(namespaceURI, localName)

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。 ローカル名とネームスペースURIで属性ノードを取得します。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-20 getAttributeNodeNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

取得する属性のネームスペースURIを指定します。

localName

取得する属性の名前を指定します。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").getAttributeNodeNS("someURI", "someAttr"
setAttributeNodeNS(newAttr)
Attr setAttributeNodeNS(newAttr)

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。 新しい属性を追加します。要素内に同じネームスペースURIとローカル名を持つ属性がすでに存在する場合、新しい属性によって置き換えられます。newAttr属性によって同じローカル名とネームスペースURIを持つ既存の属性が置き換えられる場合、置き換えられたAttrノードが返されます。他の場合はnullが返されます。newAttrパラメータは新しい属性オブジェクトです。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").setAttributeNodeNS(newAttr)
getElementsByTagNameNS(namespaceURI, localName)
NodeList getElementsByTagNameNS(namespaceURI, localName)

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。 指定されたローカル名とネームスペースURIを持つすべての子孫ElementのNodeListを、このElementツリーの先行順走査の順番に返します。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-21 getElementsByTagNameNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

一致する要素のネームスペースURIを指定します。特殊な値「*」は、すべてのネームスペースに一致します。

localName

一致する要素のローカル名を指定します。特殊な値「*」は、すべてのローカル名に一致します。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").getElementsByTagNameNS("someURI", "someName")
hasAttribute(name)
boolean hasAttribute()

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。指定された名前の属性がこの要素に対して指定されているか、デフォルト値を持つ場合は、Trueを返します。それ以外の場合はFalseを返します。nameパラメータは、検索する属性名を指定する文字列です。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").hasAttribute("someName")
hasAttributeNS(namespaceURI, localName)
boolean hasAttributeNS(namespaceURI, localName)

W3C DOM Level 2 Elementメソッド。 指定されたローカル名とネームスペースURIの属性がこの要素に対して指定されているか、デフォルト値を持つ場合は、Trueを返します。それ以外の場合はFalseを返します。Elementには、Nodeのすべてのプロパティとメソッドがあります。

表 10-22 hasAttributeNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

検索する属性のネームスペースURIを指定します。

localName

検索する属性のローカル名を指定します。

例:

Temp.XPath("A/B[0]").hasAttributeNS("someURI", "someName")

属性

属性の操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

name

W3C DOM Level 1 Attrプロパティ。このプロパティは、属性のタグ名を示すStringオブジェクトを返します。属性には、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

specified

W3C DOM Level 1 Attrプロパティ。このプロパティはブール値を返します。属性には、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

text

Designer拡張プロパティ。このプロパティは、属性のテキスト値を返します。

value

W3C DOM Level 1 Attrプロパティ。このプロパティは、属性のテキスト値を現すStringオブジェクトを返します。属性には、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

setValue(Object aValue)
setValue(Object aValue)

Designer拡張メソッド。渡されたオブジェクトから属性の値を設定します。

toString()
String toString()

ECMAScript拡張メソッド。この属性に関連付けられたテキストノードを取得します。

ownerElement

W3C DOM Level 2 Attrプロパティこの属性の接続されているElementノードを返します。この属性が使用されていない場合はnullを返します。Attrには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

例:

attributeObject.ownerElement

CharacterData

文字データの操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

data

W3C DOM Level 1 CharacterDataプロパティ。 このプロパティはStringタイプで、CharacterDataオブジェクトのコンテンツを表します。CharacterDataには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

length

W3C DOM Level 1 CharacterDataプロパティ。 このプロパティは、CharacterDataオブジェクトの長さを表します。CharacterDataには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

appendData(arg)
void appendData(arg)

W3C DOM Level 1 CharacterDataメソッド。 このメソッドは、CharacterDataオブジェクトにテキストを追加します。argパラメータはStringタイプです。CharacterDataには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

insertData(offset, arg)
void insertData(offset, arg)

W3C DOM Level 1 CharacterDataメソッド。 このメソッドは、CharacterDataオブジェクトにテキストを挿入します。offsetパラメータはunsigned longタイプです。argパラメータはStringタイプです。CharacterDataには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

deleteData(offset, count)
void deleteData(offset, count)

W3C DOM Level 1 CharacterDataメソッド。 このメソッドは、CharacterDataオブジェクト内のテキストを削除します。offsetパラメータとcountパラメータはunsigned longタイプです。 CharacterDataには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

replaceData(offset, count, arg)
void replaceData(offset, count, arg)

W3C DOM Level 1 CharacterDataメソッド。 このメソッドは、CharacterDataオブジェクト内のテキストを置き換えます。offsetパラメータとcountパラメータはunsigned longタイプです。 argパラメータはStringタイプです。CharacterDataには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

substringData(offset, count)
String substringData(offset, count)

W3C DOM Level 1 CharacterDataメソッド。 このメソッドは、CharacterDataオブジェクトの部分文字列を返します。offsetパラメータとcountパラメータはunsigned longタイプです。 CharacterDataには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

ノードリスト

ノードリストの操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

length

W3C DOM Level 1 NodeListプロパティ。このプロパティは、NodeListオブジェクト内のノード数を返します。

avg('[NodeList]')
Number avg('[NodeList]')

ECMAScript総拡張メソッド。NodeListの平均値に等しい数を返します。NodeListパラメータはXPathタイプです。パラメータを指定しない場合、現在のNodeList/GroupNameが使用されます。関数の引数はシングルクォーテーションで囲み、ネスト化された呼び出しの場合はエスケープする必要があります。

例:

Input.XPath("rootElem/childElem").avg() 
count('[NodeList]')
Number count('[NodeList]')

ECMAScript総拡張メソッド。NodeList内にある、データを持つノード数に等しい数を返します。データがないノードや子要素しか持たないノードはカウントされません。すべてのノードをカウントするには、nodeListオブジェクトで.lengthプロパティを使用します。オプションのNodeListパラメータはXPathタイプです。パラメータを指定しない場合(通常は指定しない)、現在のNodeList/GroupNameが使用されます。関数の引数はシングルクォーテーションで囲み、ネスト化された呼び出しの場合はエスケープする必要があります。

例:

Input.XPath("rootElem/childElem").count()
item(index)
Node item(index)

W3C DOM Level 1 NodeListメソッド。このメソッドは、指定されたNodeをNodeListより返します。indexパラメータはunsigned longタイプです。Indexは0から始まります。

min('[NodeList]')
Number min('[NodeList]')

ECMAScript総拡張メソッド。NodeListの最小値に等しい数を返します。NodeListパラメータはXPathタイプです。パラメータを指定しない場合、現在のNodeList/GroupNameが使用されます。関数の引数はシングルクォーテーションで囲み、ネスト化された呼び出しの場合はエスケープする必要があります。

例:

Input.XPath("rootElem/childElem").min() 
max(['NodeList]')
Number max('[NodeList]')

ECMAScript総拡張メソッド。NodeListの最大値に等しい数を返します。NodeListパラメータはXPathタイプです。 パラメータを指定しない場合、現在のNodeList/GroupNameが使用されます。関数の引数はシングルクォーテーションで囲み、ネスト化された呼び出しの場合はエスケープする必要があります。

例:

Input.XPath("rootElem/childElem").max()
sum('[NodeList]')
Number sum('[NodeList]')

ECMAScript総拡張メソッド。NodeListの値の合計に等しい数を返します。NodeListパラメータはXPathタイプです。パラメータを指定しない場合、現在のNodeList/GroupNameが使用されます。関数の引数はシングルクォーテーションで囲み、ネスト化された呼び出しの場合はエスケープする必要があります。

例:

Input.XPath("rootElem/childElem").sum() 
where(XPathType asPattern)
NodeList where(String asPattern)

ECMAScript拡張メソッド。XPathパターンに一致するノードのNodeListを取得します。

toNumber()
toNumber()

NodeList内の最初のインスタンスのデータをECMAScript Numberオブジェクトに変換します。データのアルファベット文字または埋め込みスペースはNaNを返します。先頭と末尾のスペースは問題ありません。

例:

var myNum = Input.XPath("Invoice/Amount").toNumber()

NamedNodeMap

名前付きノードマップの操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

length

W3C DOM Level 1 NamedNodeMapプロパティ。このプロパティは、NamedNodeMap内のノード数を返します。

getNamedItem(name)
Node getNamedItem(name)

W3C DOM Level 1 NamedNodeMapメソッド。このメソッドは、指定された名前の選択されたNodeをすべて返します。nameパラメータはStringタイプです。

getNamedItemNS(namespaceURI, localName)
Node getNamedItemNS(namespaceURI, localName)

W3C DOM Level 2 NamedNodeMapメソッド。ローカル名とネームスペースURIで指定されたノードを返します。

表 10-23 NamedNodeMapメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

取得するノードのネームスペースURIを指定します。

localName

取得するノードのローカル名を指定します。

例:

Temp.XPath("A/B").item(0).getAttributes() .getNamedItemNS("someURI", "anAttrName")
item(index)
Node item(index)

W3C DOM Level 1 NamedNodeMapメソッド。このメソッドは、指定されたNodeをNamedNodeMapから返します。indexパラメータはunsigned longタイプです。インデックスは 0から始まります。

removeNamedItem(name)
Node removeNamedItem(name)

W3C DOM Level 1 NamedNodeMapメソッド。このメソッドは、NamedNodeMapから指定されたノードを削除し、接続されていないノードを返します。nameパラメータはStringタイプです。

removeNamedItemNS(namespaceURI, localName)
Node removeNamedItemNS(namespaceURI, localName)

W3C DOM Level 2 NamedNodeMapメソッド。ネームスペースURIとローカル名で指定されたノードを削除し、返します。

表 10-24 removeNamedItemNSメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

削除するノードのネームスペースURIを指定します。

localName

削除するノードのローカル名を指定します。

例:

Temp.XPath("A/B").item(0).getAttributes() .removeNamedItemNS("someURI", "anAttrName")
setNamedItem(arg)
Node setNamedItem(arg)

W3C DOM Level 1 NamedNodeMapメソッド。このメソッドはNodeを返します。argパラメータはNodeタイプです。

setNamedItemNS(Node arg)
Node setNamedItemNS(arg)

W3C DOM Level 2 NamedNodeMapメソッド。新しいNodeによって既存のノードを置き換える場合、置き換えられたNodeが返されます。それ以外の場合はnullが返されます。

例:

var item = Temp.XPath("A/B").item(0);
item.getAttributes().setNamedItemNS(aNodeObject)

テキスト

テキストの操作に使用します。

splitText(offset)
Text splitText(offset)

W3C DOM Level 1 Elementメソッド。 このメソッドは、オフセットまでのテキストを削除し、削除されたテキストで接続されていないテキストノードを作成します。offsetパラメータはunsigned longタイプです。Textには、CharacterDataのすべてのプロパティとメソッドがあります。

DocumentType

ドキュメントタイプの操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

name

W3C DOM Level 1 DocumentTypeプロパティ。このプロパティは、ドキュメントタイプ名を表すStringを返します。

entities

W3C DOM Level 1 DocumentTypeプロパティ。このプロパティは、ドキュメント内に定義されたエンティティのNamedNodeMapを返します。

internalSubset

W3C DOM Level 2 DocumentTypeプロパティ。このプロパティは、内部サブセットを文字列として表すStringを返します。

notations

W3C DOM Level 1 DocumentTypeプロパティ。このプロパティは、ドキュメント内に定義された表記のNamedNodeMapを返します。

publicId

W3C DOM Level 2 DocumentTypeプロパティ。このプロパティは、外部サブセットのパブリック識別子を表すStringを返します。

systemId

W3C DOM Level 2のDocumentTypeプロパティ。このプロパティは、外部サブセットのシステム識別子を表すStringを返します。

DOMImplementation

DOM実装の操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

createDocument(namespaceURI, qualifiedName, doctype)
Document createDocument(namespaceURI, qualifiedName, doctype)

W3C DOM Level 2 DOMImplementationメソッド。 指定されたタイプのXML Documentオブジェクトをそのドキュメント要素で作成します。

表 10-25 DOMImplementationメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

namespaceURI

作成するドキュメント要素のネームスペースURIを指定します。

qualifiedName

作成するドキュメント要素の修飾名を指定します。qualifiedName = namespaceprefix + : + localName

doctypei

作成するドキュメントのタイプか、nullを指定します。

createDocumentType(qualifiedName, publicID, systemID)
DocumentType createDocumentType(qualifiedName, publicID, systemID)

W3C DOM Level 2 DOMImplementationメソッド。 空のDocumentTypeノードを作成します。 パラメータ: qualifiedNameは、作成するドキュメントタイプの名前の文字列です。publicIDパラメータは、外部サブセットのパブリック識別子です。systemIDは、 外部サブセットのシステム識別子です。メモ: qualifiedName = namespaceprefix + : + localName

表 10-26 createDocumentTypeメソッドのパラメータ

パラメータ

説明

qualifiedName

作成するドキュメント要素の修飾名を指定します。qualifiedName = namespaceprefix + : + localName

publicID

外部サブセットのパブリック識別子を指定します。

systemID

外部サブセットのシステム識別子を指定します。

hasFeature(feature, version)
boolean hasFeature(feature, version)

W3C DOM Level 1 DOMImplementationメソッド。 このメソッドはブール値を返します。featureパラメータはStringタイプです。versionパラメータはStringタイプです。

表記

表記の操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

publicId

W3C DOM Level 2のプロパティ。このプロパティは、外部サブセットのパブリック識別子を表すStringを返します。

systemId

W3C DOM Level 2 プロパティ。 このプロパティは、外部サブセットのシステム識別子を表すStringを返します。

エンティティ

エンティティの操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

publicId

W3C DOM Level 2 プロパティ。 このプロパティは、外部サブセットのパブリック識別子を表すStringを返します。

systemId

W3C DOM Level 2 プロパティ。 このプロパティは、外部サブセットのシステム識別子を表すStringを返します。

notationName

W3C DOM Level 1 Entityプロパティ。このプロパティはStringタイプです。Entityには、Nodeのすべてのプロパティおよびメソッドがあります。

ProcessingInstruction

処理命令の操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

target

W3C DOM Level 1 ProcessingInstructionプロパティ。このプロパティは、処理命令のターゲット部のString表現です。

data

W3C DOM Level 1 ProcessingInstructionプロパティ。このプロパティは、処理命令のデータ部のString表現です。

10.3.3 ECMAScript Core

この項では、ECMA式ビルダで使用できるすべてのECMAScriptコアメソッドとプロパティを一覧します。この項では、次のトピックについて説明します。

Arrayオブジェクト

配列の操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

Array(item0, item1, . . .)
Array()

コンストラクタ

join(separator)
Array join(separator)

配列要素は文字列に変換されます。その後、これらの文字列は連結され、セパレータで区切られます。セパレータが指定されていない場合、単一のカンマがセパレータとして使用されます。

length

配列の長さ。このArrayオブジェクトのlengthプロパティ。

reverse()
reverse()

配列要素が再配置され、順序が逆になります。操作は適切に行われ、元の配列は変更されます。

sort(comparefn)
Array sort()

この配列の要素はソートされます。ソートは必ずしも安定していません。comparefnが指定されている場合、xとyの2つの引数を受け入れる関数となり、x < yの場合は負の値、x = yの場合は0、またはx > yの場合は正の値を返します。

toString()
Array toString()

このオブジェクトの要素は文字列に変換されます。その後、これらの文字列は連結され、カンマ文字で区切られます。結果は組み込みのjoinメソッドが引数なしでこのオブジェクトに対して呼び出された場合と同じとなります。

Booleanオブジェクト

通常、True/Falseのリテラル値の代わりにBooleanオブジェクトバージョンを使用することはありません。このオブジェクトは補完の目的で提供されています。この仕様については、「ECMA-262」を参照してください。

この項では、次のトピックについて説明します。

Boolean()
Boolean( [true/false] )

コンストラクタ。オプションとして、TrueまたはFalseを引数に取ります。

toString()
Boolean toString()

このブール値がTrueの場合、文字列「true」が返されます。それ以外の場合、このブール値はFalseになります。この場合、文字列「false」が返されます。

valueOf()
Boolean valueOf()

このブール値を返します。

Dateオブジェクト

日付と時刻の操作に使用します。この項では、次のトピックについて説明します。

Date()
Date()

Dateのコンストラクタには、さまざまな署名があります。dateコンストラクタの形式は、最大7個のパラメータを受け入れることができます。new Date(year,month,date,hrs,mins,secs,ms)の形式を使用します。Identity Managerユーザアプリケーションのワークフローシステムで使用する場合、dateにはECMAScript Dateオブジェクトではなく、java.util.Dateオブジェクトを指定する必要があります。

getDate()
getDate()

DateFromTime(LocalTime(t))を返します。

getDay()
getDay()

WeekDay(LocalTime(t))を返します。週の曜日は0から6までの数値で表されます。0は日曜日、6は土曜日です。

getFullYear()
getFullYear()

YearFromTime(LocalTime(t))を返します。

getHours()
getHours()

HourFromTime(LocalTime(t))を返します。

getMilliseconds()
getMilliseconds()

msFromTime(LocalTime(t))を返します。

getMinutes()
getMinutes()

MinFromTime(LocalTime(t))を返します。

getMonth()
getMonth()

MonthFromTime(LocalTime(t))を返します。月は0から11までの整数値で表されます。0は1月、11は12月です。

getSeconds()
getSeconds()

SecFromTime(LocalTime(t))を返します。

getTime()
getTime()

時間値を表す数値を返します。この数値は、指定されたDateオブジェクトをミリ秒単位で表しています。

getTimezoneOffset()
getTimezoneOffset()

(t * LocalTime(t)) / msPerMinuteを返します。GMTとローカルタイムの時差を分単位で表しています。

getUTCDate()
getUTCDate()

DateFromTime(t)を返します。

getUTCDay()
getUTCDay()

WeekDay(t)を返します。 週の曜日は0から6までの数値で表されます。0は日曜日、6は土曜日です。

getUTCFullYear()
getUTCFullYear()

YearFromTime(t)を返します。getYearUTCメソッドは存在しません。このため、このメソッドを使用してUTC Dateオブジェクトから年を取得する必要があります。

getUTCHours()
getUTCHours()

HourFromTime(t)を返します。

getUTCMilliseconds()
getUTCMilliseconds()

msFromTime(t)を返します。

getUTCMinutes()
getUTCMinutes()

MinFromTime(t)を返します。

getUTCSeconds()
getUTCSeconds()

SecFromTime(t)を返します。

getYear()
getYear()

YearFromTime(LocalTime(t))—1900を返します。getFullYear()関数が2000年問題を回避しているため、通常はこちらが推奨されます。

parse(string)
parse(string)

ToString演算子を引数に適用して、結果の文字列を日付として解釈した後、この日付に対応するUTC時間値を示す数値を返します。文字列は、そのコンテンツによって、ローカルタイム、UTI時間、またはその他のタイムゾーンとして解釈されます。

setDate(date)
setDate(date)

1から31までの整数値を使って、指定されたdateの日付をローカルタイムで設定します。

setFullYear(year[,mon[,date]])
setFullYear(year[,mon[,date]])

この値の[Value]プロパティをUTC ECMAScript.Dateに設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

setHours(hour[,min[,sec[,ms]]])
setHours(hour[,min[,sec[,ms]]])

この値の[Value]プロパティをUTC時間に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。時間の値を入力する場合、23より大きい時間値は既存の値に追加され、設定は行われません。

setMilliseconds(ms)
setMilliseconds(ms)

引数からUTCを計算し、この値の[Value]プロパティをTimeClip(calculatedUTCtime)に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

setMinutes(min[,sec[,ms]])
setMinutes(min[,sec[,ms]])

この値の[Value]プロパティをUTC時間に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

setMonth(mon[,date])
setMonth(mon[,date])

この値の[Value]プロパティをUTC ECMAScript.Dateに設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。この[Value]プロパティが11より大きい場合、この[Value]プロパティは既存の月に追加され、設定は行われません。

setSeconds(sec [, ms ] )
setSeconds(sec [, ms ] )

この値の[Value]プロパティをUTC時間に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

setTime(time)
setTime(time)

この値の[Value]プロパティをTimeClip(time)に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。この[Value]プロパティは、TimeClip(time)メソッドによって変換されるミリ秒値で示されます。

setUTCDate(date)
setUTCDate(date)

この値の[Value]プロパティをECMAScript.Dateに設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。この[Value]プロパティが 30または31より大きい場合、この[Value]は既存の日付に追加され、設定は行われません。

setUTCFullYear(year[,mon[,date]])
setUTCFullYear(year[,mon[,date]])

この値の[Value]プロパティをECMAScript.Dateに設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

setUTCHours(min[,sec[,ms]])
setUTCHours(min[,sec[,ms]])

この値の[Value]プロパティを時間に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。時間の値を入力する場合、23より大きい時間値は既存の時間値に追加され、設定は行われません。

setUTCMilliseconds(ms)
setUTCMilliseconds(ms)

この値の[Value]プロパティを時間に設定し、この値の[Value]プロパティの値を返します。

setUTCMinutes(min[,sec[,ms]])
setUTCMinutes(min[,sec[,ms]])

この値の[Value]プロパティを時間に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

setUTCMonth(mon[,date])
setUTCMonth(mon[,date])

この値の[Value]プロパティをECMAScript.Dateに設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。この[Value]プロパティが11より大きい場合、[Value]プロパティは既存の月に追加され、設定は行われません。

setUTCSeconds(sec [, ms ] )
setUTCSeconds(sec [, ms ] )

この値の[Value]プロパティを時間に設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

setYear(year)
setYear(year)

この値の[Value]プロパティをUTC ECMAScript.Dateに設定します。この値の[Value]プロパティの値を返します。

toLocaleString()
toLocaleString()

文字列値を返します。文字列のコンテンツは実装に依存しますが、地域ロケールまたは文化ロケールに適切な、使いやすく人間による読み込みが可能な形式で日付が示されます。

toString()
toString()

この文字列値を返します。文字列のコンテンツは実装依存ですが、人間が読める使いやすい形式で現在のタイムゾーンのDateを表します。

toUTCString()
toUTCString()

文字列値を返します。文字列のコンテンツは実装に依存しますが、人間が読める使いやすい形式でUTCのDateを表します。

UTC()
UTC()

このメソッドは多数のさまざまな引数を受け入れます。UTC関数は2つの点でDateコンストラクタと異なっています。1つは、Dateオブジェクトを作成せず、時間値を数字で返す点です。もう1つは、引数をローカルタイムではなくUTCで解釈する点です。

valueOf()
valueOf()

時間値を表す数値を返します。valueOf()関数は汎用ではありません。このため、オブジェクトがDateオブジェクトでない場合、ランタイムエラーが生成されます。

Functionオブジェクト

Functionオブジェクトを操作できます。この項では、次のトピックについて説明します。

Function(p1, p2, . . . , pn, body)

Functionコンストラクタ。 最後の引数で、関数の本文(実行可能コード)が指定されます。先行するその他の引数では正式なパラメータが指定されます。

length

lengthプロパティの値は、通常、その関数に設定される「典型的な」引数の数を示す整数です。ただし、この言語では、それ以外の数の引数で関数を呼び出すことができます。lengthプロパティに指定された数とは別の数の引数が指定されたときの関数の動作は、関数によって異なります。

toString()
String toString()

関数の実装依存の表現が返されます。この表現の構文は、FunctionDeclarationと同じです。 表現文字列での空白文字、行末文字、およびセミコロンの使用と配置は、実装に依存します。

Global

ECMAScriptは、親オブジェクトを持たず、あらゆるコンテキストで使用できる「トップレベル」のメソッドおよびプロパティを提供します。

この項では、次のトピックについて説明します。

escape(string)
String escape()

escape関数は、URLに適していない文字列を16進のエスケープシーケンスに置換することにより、新しくURLに適した文字列を計算します。

eval(x)
eval()

1つの引数xを指定してeval関数を呼び出すと、次の処理が行われます。

  1. xが文字列値でない場合、xを返します。

  2. xをECMAScriptプログラムとして解析します。解析に失敗した場合、ランタイムエラーが生成されます。

  3. 手順2からプログラムを評価します。

  4. 値「V」の後でResult(3)が「標準」に終了した場合、値Vを返します。

  5. undefinedを返します。

Infinity

正の数の無限値を表す特別なプリミティブ値です。

isFinite(number)
isFinite()

引数にNumber( )を適用して、結果がNaN(数字以外)、+*、または**の場合はFalseを返します。それ以外の場合はTrueを返します。

isNaN( value )
isNan()

引数がNaN (数字意外)評価の場合はTrue、それ以外の場合はFalseを返します。

メモ:NaNと任意の値(NaN自体も含む)の論理比較の形式は、常にFalseを返します。変数または戻り値などがNaNに等しいかどうかを調べるには、isNaN()を使用します。is equal to NaN.

NaN

プリミティブ値NaNは、IEEE標準の「数字以外」の値セットを表します。

parseFloat(string)
number parseFloat()

文字列引数のコンテンツを解釈して、浮動小数点数を生成します。文字列を数値に変換できない場合は、特別な値NaN (NaNを参照)が返されます。

parseInt(string, radix)
number parseInt()

文字列引数のコンテンツを指定の基数に従って解釈することによって決定される整数値を生成します。

unescape(string)
String unescape()

escape関数で指定されたエスケープシーケンスをそれらが表す文字に置き換えることにより、新しい文字列値を計算します。

Mathオブジェクト

Mathオブジェクトのプロパティとメソッドはすべてスタティックです。つまり、コード内のプロパティ名やメソッド名の先頭に「Math」を付加する必要があります。たとえば「PI」ではなく「Math.PI」を使用します。

この項では、次のトピックについて説明します。

E

自然対数の底であるeの数値。約2.7182818284590452354です。

LN10

10の自然対数の数値。約2.302585092994046です。

LN2

2の自然対数の数値。約 0.6931471805599453です。

LOG2E

自然対数の底であるeの2を底とした対数の数値。この値は約1.4426950408889634です。Math.LOG2Eの値は、Math.LN2の値の逆数に近い値になります。

LOG10E

自然対数の底であるeの10を底とした対数の数値。この値は約 0.4342944819032518です。Math.LOG10Eの値は、Math.LN10の値の逆数に近い値になります。

PI

円の円周に対する直径の比である*の数値。約3.14159265358979323846です。

SQRT1.2

1/2の平方根の数値。約0.7071067811865476です。Math.SQRT1_2の値は、Math.SQRT2の値の逆数に近い値になります。

SQRT2

2の平方根の数値。約1.4142135623730951です。

abs(x)
Number abs(x)

引数xの絶対値を返します。通常、結果の大きさは引数と同じですが、正符号が付きます。入力値xには任意の数値を使用できます。

例:

Math.abs(-123.23940) = 123.23940
acos(x)
Number acos(x)

この関数は、引数のアークコサインに対する実装依存の近似値を返します。結果はラジアンで表され、+0から+PI(3.14159...)ラジアンの範囲です。入力値xは-1.0から1.0の範囲の数字にする必要があります。

例:

PI/4 = 0.785 Math.acos(0.785) = 0.6681001997570769
asin(x)
Number asin(x)

この関数は、引数のアークサインに対する実装依存の近似値を返します。結果はラジアンで表され、PI/2から+PI/2の範囲です。入力値xは-1.0から1.0の範囲の数字にする必要があります。

例:

PI/4 = 0.785 Math.asin(0.785) = 0.9026961270378197
atan(x)
Number atan(x)

この関数は、引数のアークタンジェントに対する実装依存の近似値を返します。結果はラジアンで表され、PI/2から+PI/2の範囲です。入力値xには任意の数値を使用できます。

例:

3PI/4 = 2.355 Math.atan(2.355) = 1.169240427545485
atan2(x,y)
Number atan2(x,y)

この関数は、引数yとxの商y/xのアークタンジェントに対する実装依存の近似値を返します。引数の符号で、結果の象限を判断します。2つの引数を使用するアークタンジェント関数では、従来から意図的に、yが第1引数、xが第2引数になります。結果はラジアンで表され、-PIから+PIの範囲です。入力値xは点のx座標です。入力値yは点のy座標です。

例:

PI/2 = 1.57 Math.atan2(1.57,-1.57) = 2.356194490192345
ceil(x)
Number ceil(x)

この関数は、引数以上で数学的な整数と等しい、最小(負の数の無限値に最も近い)の数値を返します。引数がすでに整数の場合、結果は引数自体になります。入力値xには、任意の数値または式を使用できます。Math.ceil(x)関数のプロパティは、-Math.floor(-x)と同じです。例:

例:

Math.ceil(123.78457) = 123
cos(x)
Number cos(x)

この関数は、引数のコサインに対する実装依存の近似値を返します。引数はラジアンで表されます。

exp(x)
Number exp(x)

この関数は、引数の指数関数(引数の乗数で累乗されたe。eは自然対数の底)に対する実装依存の近似値を返します。入力値xには、0より大きい任意の数値または式を使用できます。

例:

Math.exp(10) = 22026.465794806718
floor(x)
Number floor(x)

この関数は、引数以下で数学的な整数に等しい最大(正の数の無限値に最も近い)の数値を返します。引数がすでに整数の場合、結果は引数自体になります。入力値xには、任意の数値または式を使用できます。

例:

Math.floor(654.895869)=654
log(x)
Number log(x)

この関数は、引数の自然対数に対する実装依存の近似値を返します。入力値xには、0より大きい任意の数値または式を使用できます。

例:

Math.log(2) = 0.6931471805599453
max(x,y)
Number max(x,y)

この関数は、2つの引数の大きいほうの値を返します。入力値xおよびyには、任意の数値または式を使用できます。

例:

Math.max(12.345,12.3456)= 12.3456
min(x,y)
Number min(x,y)

この関数は、2つの引数の小さいほうの値を返します。入力値xおよびyには、任意の数値または式を使用できます。

例:

Math.min(-12.457,-12.567)= -12.567
pow(x,y)
Number pow(x,y)

この関数は、xをyの乗数で累乗した結果に対する実装依存の近似値を返します。入力値xは、乗数で累乗される数値にする必要があります。入力値yは、累乗する乗数にする必要があります。

例:

Math.pow(2,4) = 16
random()
Number random()

このメソッドは引数を取りません。0から1の間の擬似ランダム数を返します。この数値は、実装依存のアルゴリズムや方法を使用して、該当する範囲内にほぼ均等に分布しています。この関数は引数を取りません。

例:

Math.random()=0.9545176397178535
round(x)
Number round(x)

この関数は、引数に最も近い数学的な整数である数値を返します。2つの整数の数値が引数に同等に近い場合、正の数の無限値に近い数値が選択されます。引数がすでに整数の場合、結果は引数自体になります。入力値xには任意の数値を使用できます。

例:

Math.round(13.53) = 14
sin(x)
Number sin(x)

この関数は、引数のサインに対する実装依存の近似値を返します。引数はラジアンで表されます。入力値xはラジアン単位の角度にする必要があります。

sqrt(x)
Number sqrt(x)

この関数は、引数の平方根に対する実装依存の近似値を返します。入力値xには、0以上の任意の数値または式を使用できます。入力値xが0未満の場合、文字列「NaN」が返されます。NaNは「数値以外」を表します。

例:

Math.sqrt(25) = 5
tan(x)
Number tan(x)

この関数は、引数のタンジェントに対する実装依存の近似値を返します。引数はラジアンで表されます。入力値xはラジアン単位の角度にする必要があります。

Numberオブジェクト

数値の操作に使用します。Numberオブジェクトは、プリミティブな数値のオブジェクトラッパーです。

この項では、次のトピックについて説明します。

MAX_VALUE

数値タイプの最大の正の有限値で、約1.7976931348623157e308です。

例:

Number.MAX_VALUE 
MIN_VALUE

数値タイプの最小のゼロでない正の値で、約5e-324です。

例:

Number.MIN_VALUE 
NaN

プリミティブ値NaNは、IEEE標準の「数字以外」の値セットを表します。

例:

Number.NaN 
NEGATIVE_INFINITY

負の無限値です。

例:

Number.NEGATIVE_INFINITY
Number()
Number()

Numberのコンストラクタには、Number(value)とNumber()の2つの形式があります。

POSITIVE_INFINITY

正の無限値です。

例:

Number.POSITIVE_INFINITY 
toString(radix)
toString()

基数が数字10または指定されていない場合、この数値がToString演算子の引数になります。結果の文字列値が返されます。10を除く2から36までの整数である基数が指定された場合、結果は文字列になります。この選択は実装依存です。toString関数は汎用ではありません。この値がNumberオブジェクトではない場合はランタイムエラーが生成されます。このため、この関数を他の種類のオブジェクトに転送して、メソッドとして使用することはできません。

valueOf()
valueOf()

この数値を返します。valueOf関数は汎用ではありません。値がNumberオブジェクトではない場合はランタイムエラーが生成されます。このため、この関数を他の種類のオブジェクトに転送して、メソッドとして使用することはできません。

Object

オブジェクトを操作できます。Objectは、プリミティブJavaScriptオブジェクトタイプです。すべてのECMAScriptオブジェクトは、オブジェクトの子孫です。このため、すべてのECMAScriptオブジェクトは、オブジェクト用に定義されたメソッドを持っています。

この項では、次のトピックについて説明します。

Object( )

オブジェクトのコンストラクタ。

toString()
Object toString()

任意のオブジェクトでtoStringメソッドを呼び出した場合、次の処理が行われます。

  1. このオブジェクトの[[Class]]プロパティを取得します。

  2. 「[object 」、「Result(1)」、および「]」の3つの文字列を連結して、文字列値を計算します。

  3. Result(2)を返します。

valueOf()
Object valueOf()

オブジェクトのvalueOfメソッドは、通常、オブジェクトを返します。しかし、オブジェクトがホストオブジェクトのラッパーである場合は、Objectコンストラクタによって生成されるように、含まれるホストオブジェクトが返されます。

Stringオブジェクト

Stringオブジェクトを操作できます。 この項では、次のトピックについて説明します。

String(x)
String(x)

文字列のコンストラクタ。

charAt(pos)
charAt(pos)

このオブジェクトを文字列に変換した結果生成された文字列の位置posの文字を含む文字列を返します。該当する位置に文字がない場合、結果は空の文字列になります。結果は文字列値であり、Stringオブジェクトではありません。

charCodeAt(pos)
charCodeAt(pos)

このオブジェクトを文字列に変換した結果の文字列の位置posの文字のUnicodeコードポイントエンコードを表す数値(2^16より小さい正の整数)を返します。該当する位置に文字がない場合、結果はNaNになります。

fromCharCode(char0, char1, . . .)
fromCharCode(char0, char1, . . .)

引数と同じ数の文字を含む文字列値を返します。各引数は結果文字列の1つの文字を指定します。第1引数で最初の文字を指定して、左から右へと順番に進みます。 引数はToUint16を適用することによって文字に変換され、結果の16ビットの整数は文字のUnicodeコードポイントのエンコードとして認識されます。引数が指定されていない場合、結果は空の文字列になります。

indexOf(searchString, pos)
indexOf(searchString, pos)

指定されたsearchStringがこのオブジェクトを文字列に変換した結果の部分文字列として、指定された位置またはその右側の1つまたは複数の位置に表示される場合、一番左側の位置のインデックスが返されます。それ以外の場合は-1が返されます。位置が定義されていない場合や指定されていない場合は、すべての文字列を検索するため、0が使用されます。

lastIndexOf(searchString, pos)
lastIndexOf(searchString, pos)

指定されたsearchStringがこのオブジェクトを文字列に変換した結果の部分文字列として指定された位置またはその左側の1つまたは複数の位置に表示される場合、一番右側の位置のインデックスが返されます。それ以外の場合は-1が返されます。位置が定義されていない場合や指定されていない場合は、すべての文字列を検索するため、文字列値の長さが使用されます。

length

Stringの長さを返します。

match(RegExp)
String match(RegExp)

正規表現オブジェクトを引数として使用します。一致項目の配列を返します。それ以外の場合はnullを返します。

replace(RegExp, String)
String replace(RegExp, String)

正規表現と置換文字列を使用します。置換を実行し、元の文字列を返します。

search(RegExp)
String search(RegExp)

正規表現を単独の引数として使用し、一致する最初の部分文字列のオフセットを返します。一致しない場合は-1を返します。

split(separator)
split(separator)

Arrayオブジェクトを返します。このArrayオブジェクトには、このオブジェクトを文字列に変換した結果の部分文字列が格納されています。文字列は、指定のセパレータを左から右へ検索することによって決定されます。セパレータは文字列値を分割するために使用するもので、返される配列の部分文字列には含まれていません。セパレータは任意の長さの文字列になります。

substring(start, end)
substring(start, end)

このオブジェクトを文字列に変換した結果の部分文字列を、文字列の開始位置startから終了位置endまで返します。2番目のパラメータが存在しない場合、終了位置が文字列の末尾であると認識されます。結果は文字列値であり、Stringオブジェクトではありません。

toLowerCase()
toLowerCase()

このオブジェクトを文字列に変換した結果の長さと等しい長さの文字列を返します。結果は文字列値であり、Stringオブジェクトではありません。結果の各文字は、対応するUnicode 2.0の小文字がない場合、対応する文字列の文字と等しくなります。対応するUnicode 2.0の小文字がある場合は、その小文字が使用されます。実装やロケールに関係なく、正準的なUnicode 2.0ケースマッピングが使用されます。

toString()
toString()

この文字列値を返します。文字列値での空白文字、行末文字、およびセミコロンの使用と配置は、実装に依存します。

toUpperCase()
toUpperCase()

このオブジェクトを文字列に変換した結果の長さと等しい長さの文字列を返します。結果は文字列値であり、Stringオブジェクトではありません。結果の各文字は、対応するUnicode 2.0の大文字がない場合、対応する文字列の文字と等しくなります。対応するUnicode 2.0の大文字がある場合は、その大文字が使用されます。実装やロケールに関係なく、正準的なUnicode 2.0ケースマッピングが使用されます。

valueOf()
valueOf()

この文字列値を返します。valueOf()関数は汎用関数ではありません。このため、オブジェクトがStringオブジェクトでない場合、ランタイムエラーが生成されます。

10.3.4 Global関数

ECMAScriptのGlobal関数は、特定のオブジェクトに依存しない関数です。

式ビルダは、次のGlobal関数をサポートします。

getEnvironmentCountry

getEnvironmentCountry()

ユーザのコンピュータに現在設定されているロケーションを表す、2文字の文字列(USなど)を返します。

getEnvironmentLanguage

getEnvironmentLanguage()

ユーザのコンピュータの現在の入力言語を表す、2文字の文字列(ENなど)を返します。

10.3.5 IDVault関数

この項では、IDVaultデータとともに使用する関数を紹介します。

DNCompare

DNcompare(String dn1, String dn2)

識別ボールトから、DNの比較を実行します。大文字と小文字は区別しません。DNが同じである場合はTrueを返します。

DNは識別名(LDAP名とコンテキスト)をカプセル化したものです。DNの構文は、DNのString表現に関する規定RFC 2253に準拠している必要があります。DNCompareでは次のDNを使用できます。比較の結果はTrueです。

cn=jdoe,ou=users,ou=idmsample,o=acmeCN=jdoe,ou=users,ou=idmsample,o=acmecn=JDOE,ou=users,ou=idmsample,o=acme

RFC 2253の詳細については、「RFC 2353」を参照してください。

例:

if ( IDVault.DNcompare(flowdata.get('Activity3/CardRequest/Candidate'),recipient )) true; else false ;

get()

get()
get(fieldname)
get(fieldname,dn)
get(fieldname,dn,entity-type)
get(fieldname,dn,entity-type,attribute)

ワークフロースクリプトエンジンのIDVault.get()関数に対応しています。与えられたエンティティの属性値を取得します。結果は配列になります。fieldnameパラメータを指定した場合、クエリの結果によってフィールドのコンテンツが更新されます。fieldnameパラメータが指定されていない場合、クエリの結果を使用するかどうかはフォーム開発者が決定します。例:

IDVault.get("assetProp",dn,"user","LastName");

execService()

IDVault.execService(service)
IDVault.execService(service, param)
IDVault.execService(service, param, locale)

AJAXサービスを実行し、その結果を使ってフィールドのコンテンツを更新します。サービスはUIコントロールレジストリに登録する必要があります。結果リストの最初のカラムには表示値、2番目のカラムにはデータ値が入ります。例 :

var r=IDVault.execService("dnlookup2",params);var res=r?r["_data"]["raw"][dn]["value"]:"error encountered";
field.setValues("IDVault.execService(\"dnlookup2\") :"+res);