2.3 プロビジョニングビューの初期設定の設定

初期設定を設定することにより、プロビジョニングビューのいくつかの動作をカスタマイズできます。初期設定ページにアクセスするには、[ウィンドウ]>[初期設定]>[プロビジョニング]の順にクリックします。初期設定には次の項目があります。

表 2-2 プロビジョニングビューの初期設定

初期設定のカテゴリ

設定

説明

一般

ユーザアプリケーション環境設定の削除時にメッセージを表示します

これを選択した場合、モデラーからユーザアプリケーションを削除するときに、削除操作の一部としてディスク上のプロビジョニングオブジェクトを削除するかどうかの確認を求められます。プロビジョニングオブジェクトを削除しない場合、ユーザアプリケーションが削除されても、プロビジョニングオブジェクトはディスク上に残されます。

すべての[削除の確認]ダイアログで、識別ボールトからの削除をデフォルトとして設定します

プロビジョニングビューまたはディレクトリ抽象化レイヤエディタでオブジェクトを削除する場合、削除を確認するメッセージが表示されます。確認ダイアログボックスの[展開時に識別ボールト内のオブジェクトを削除します]チェックボックスがデフォルトで選択されるかどうかが、この設定によって決まります。

この設定を選択すると、チェックボックスは選択され、デフォルトで識別ボールトオブジェクトが削除されます。ローカルオブジェクトは常に削除されます。

新規ユーザアプリケーションが作成またはインポートされたらプロビジョニングビューを表示します

新しいユーザアプリケーションドライバを作成したとき、または既存のユーザアプリケーションドライバをインポートしたときにプロビジョニングビューが起動されるようにしたい場合、このオプションを選択します。

サポートされているロケールの表示名を検証

次のことを確認するために表示名が検証されるようにしたい場合、このオプションを選択します。

  • ロケール内で表示名が一意であること。

  • ロケールごとに表示名が指定されている(空白ではない)こと。

ディレクトリ抽象化レイヤエディタ、プロビジョニング要求エディタ、またはプロビジョニングチームエディタを使用して定義された表示名に適用されます。

プロビジョニングビューでカテゴリを表示

このオプションを選択すると、プロビジョニング要求定義がカテゴリ別に整理されて表示されます。[概要]パネルでカテゴリを指定します。カテゴリは、ディレクトリ抽象化レイヤで定義されるプロビジョニングカテゴリリストで定義されます。

すべてのローカライズされた電子メールテンプレートを表示

このオプションを選択すると、ローカライズされたすべての電子メールテンプレートが選択可能オプションとして[電子メール通知]タブに表示されます。電子メールテンプレートの名前には、Java言語コードが付加されます。たとえば、cn=Provisioning Notification Activity_es, cn=Default Notification Collection,cn=securityは、これがこのテンプレートのスペイン語バージョンであることを示します。

ローカライズされたテンプレートを選択すると、ユーザのデフォルト言語に関係なく、そのテンプレートの言語が使用されます。デフォルトのテンプレート(ロケールコードがないテンプレート)を選択すると、電子メールには、ユーザのデフォルト言語(サポートされている言語の場合)が使用されます。

識別ボールトの接続タイムアウト(ミリ秒)

Designerが識別ボールトに接続するための時間(ミリ秒単位)です。設定時間が短かすぎると、プロビジョニング要求定義でトラスティ権を設定しようとするとき、またはECMA式ビルダで識別ボールトにアクセスしようとするときに、エラーが発生することがあります。

インポート/展開

インポート

オブジェクトが識別ボールトから削除されている場合、インポート時にローカルオブジェクトを削除します: このオプションを選択すると、識別ボールトのオブジェクトが削除されている場合、対応するローカルオブジェクトが削除されます。これにより、識別ボールトとローカルファイルを同期させることができます。ローカルファイルを残しておきたい場合は、このオプションを選択解除します。

インポート

ファイルからのインポート時にランタイム環境設定を上書きするかどうかメッセージを表示します: テスト環境からドライバをインポートして運用環境に展開したい場合、このオプションを選択します。ユーザアプリケーションドライバのランタイムは、Designerでアクセスできないドライバに保存されているオブジェクトに依存します。それらのオブジェクトを含まないドライバを展開すると、正しく動作しません。ドライバをインポートし、変更を加えて、再び同じドライバセットに展開する場合、そのドライバにはすでにランタイム環境設定オブジェクトがあるので、このオプションを選択解除します。

インポート/展開

展開

検証エラーがあってもオブジェクトを展開できるようにします: 検証チェックに失敗したオブジェクトを展開したい場合、このオプションを選択します。展開時に、Designerはセクション 2.6, プロビジョニングオブジェクトの検証で説明されている検証ルールに従って、展開しようとしている定義を検証します。検証に失敗した定義が展開されないようにする場合、このオプションを選択解除します。

警告:検証に失敗したオブジェクトを展開すると、ユーザアプリケーションのランタイム時にエラーが発生することがあります。

マイグレーション

識別ボールトスキーマの変更に関する警告を表示する

[移行]コマンドの選択時に、移行されたドライバを展開するには(新しい機能のサポートに必要な)スキーマ変更を行う必要があることを警告するダイアログボックスが表示されます。スキーマを更新していない場合、更新が完了するまでは、移行をキャンセルする必要があります。[移行]コマンドの選択時にこの警告が表示されないようにする場合は、このオプションを選択解除します。

常に(未展開の)ユーザアプリケーションドライバを展開する

この設定は、ディレクトリに展開されていないユーザアプリケーションドライバ(たとえば、ドライバ環境設定ファイルからインポートしたユーザアプリケーションドライバなど)だけに関係します。展開されていないユーザアプリケーションドライバを移行するときに、ドライバを展開するよう促すダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスを表示せずに、ユーザアプリケーションドライバが常に展開されるようにしたい場合、[常に(未展開の)ユーザアプリケーションドライバを展開する]を選択します。

エディタが閉じられることを示す警告を表示する

[移行]コマンドの選択時に、すべてのエディタが閉じられることを警告するダイアログボックスが表示されます。[移行]コマンドを選択するたびにこの警告が表示されないようにしたい場合、このオプションを選択します。

検証マスク

検証マスクテーブル

このダイアログボックスを使用して、テキストコントロールなどのフォームコントロールで使用できる検証マスクを定義します。検証マスクは正規表現なので、正規表現構文に従う必要があります。

Designerには、検証マスクのデフォルトセットが用意されています。フォームコントロールのプロパティシートに検証マスクが表示されない場合、[デフォルトに戻す]をクリックして[適用]をクリックすると、デフォルトの検証マスクを使用できます。

Workflows

フォームテンプレート

このダイアログボックスを使用して、既存のフォームテンプレートを削除またはプレビューします。

図の初期設定

[動作IDの表示]: プロビジョニング要求定義エディタの[ワークフロー]タブに、フロー内の各動作の動作IDを表示したい場合、この設定を選択します。動作IDは、ECMA式ビルダで使用され、ユーザアプリケーションのエラーログに書き込まれます。

[フローパスタイプを表示する]: プロビジョニング要求定義の[ワークフロー]タブに、フロー内の各動作のフローパスタイプを表示したい場合、この設定を選択します。フローパスタイプは、ECMA式ビルダで使用され、ユーザアプリケーションのエラーログに書き込まれます。