6.4 アクションのリファレンス

この項では、フォームに追加できるアクションについて説明します。アクションはボタンとして実装されます。ボタンごとにカスタム表示ラベルを指定できます。

表 6-3 有効なアクション

アクション名

フォームタイプ

説明

ApprovalAction

承認

承認アクティビティが完了し、「承認済み」フローパスに従って次の動作に移ります。このアクションを使用する場合、[読み込み専用の場合に隠す]フォームプロパティをTrueに設定する必要があります。設定しない場合、フォームを展開するときに検証に失敗します。

ヒント:ApprovalActionでは、フォームに関連付けられた承認アクティビティから出力される承認済みフローパスが必要になります。

CancelAction

要求および承認

要求フォームの場合、キャンセルによって、ユーザは要求リソース検索条件フォームに戻ります。承認フォームの場合、キャンセルによって、ユーザは[マイタスク]リストに戻ります。

CommentAction

承認フォーム

デフォルトラベルが[コメント履歴の表示]に設定されたボタンを生成します。このボタンをクリックすると、ワークフローの開始から現時点に至る各動作の処理履歴を表示した[コメント]ダイアログボックスが開きます。次の例に示すように、表示されるデータには、日付、動作名、ユーザ、およびコメントが含まれます。

コメントは、UpdateAction(後で説明)によって更新され、ワークフローデータベースに保持されます。

メモ:このアクションを含むすべてのフォームで、apwaCommentというフィールドも含む必要があります。

DenyAction

承認

承認アクティビティが完了し、拒否フローパスに進みます。このアクションを使用する場合、[読み込み専用の場合に隠す]フォームプロパティをTrueに設定する必要があります。設定しない場合、フォームを展開するときに検証に失敗します。

ヒント:DenyActionでは、フォームに関連付けられた承認アクティビティから出力される拒否フローパスが必要になります。

RefusalAction

承認

承認アクティビティが完了し、拒否済みフローパスに進みます。このアクションを使用する場合、[読み込み専用の場合に隠す]フォームプロパティをTrueに設定する必要があります。設定しない場合、展開するときに検証に失敗します。

ヒント:RefusalActionでは、フォームに関連付けられた承認アクティビティから出力される拒否フローパスが必要になります。

SubmitAction

要求および承認

ワークフローが開始し、転送フロータイプを実行します。ワークフローは、ユーザ入力データをすべてワークフロー内の次の動作に渡します。

UpdateAction

承認

承認アクティビティがユーザコメントをワークフローデータベースに書き込みます。通常、[apwaComment]フォームフィールドに関連付けられたテキスト領域があります。ユーザがこのフィールドにテキストを入力してこのアクションをクリックすると、テキストはワークフローデータベースのafcommentテーブルに保持されます。コメントは、CommentAction(前に説明)を使用して取得および表示できます。次の例では、テキスト領域と更新アクションボタン(ラベルはUpdateAction)を示します。

メモ:フォームには、apwaCommentというフィールドを含める必要があります。含めない場合、プロビジョニング要求定義が検証に失敗します。

apwaCommentの詳細については、「ユーザ入力コメントのコントロール」を参照してください。

次の表では、アクションに対して設定できるプロパティについて説明します。

表 6-4 アクションのプロパティ

プロパティ名

説明

表示ラベル

ボタンに表示するテキストを指定します。

表示可能

Trueの場合、ランタイム時にアクションを表示することを指定します。

エラー時にブロック

Trueの場合、いずれかのフォームのコントロールが検証に失敗した場合に、アクションをブロックすることを指定します。これはSubmitActionの場合に推奨されます。

アクションボタンがデータを送信する場合には、Falseに設定しないでください。設定した場合、無効なデータが送信され、予期しない結果を招くことがあります。

読み込み専用の場合に隠す

Trueの場合、フォームが読み込み専用のときにアクションを隠すことを指定します。ユーザが最初に要求せずにタスクを開いた場合、フォームは読み込み専用になることがあります。フォームにApprovalAction、DenyAction、またはRefusalActionが含まれている場合、このプロパティはTrueに設定する必要があります。Falseに設定した場合、検証エラーが発生し、フォームを展開できません。