8.1 開始アクティビティ

開始アクティビティはワークフローで実行する最初のアクティビティです。リソースのプロビジョニング要求をユーザが作成すると、実行を開始します。ユーザが要求を作成した後、開始アクティビティによって、初期要求フォームがユーザに表示されます。初期要求フォームでは、ユーザは要求の理由を示すコメントを指定するよう要求されることがあります。

アプリケーション要件に適合するように初期要求フォームをカスタマイズできます。フォームのカスタマイズの詳細については、「セクション 6.0, プロビジョニング要求定義のフォームの作成」を参照してください。

フォームをユーザに表示する前に、開始アクティビティに指定されたすべての前動作データマッピングが実行されます。

ユーザがフォームを送信した後、開始アクティビティに指定されたすべての後動作データマッピングが実行されます。通常、これらのマッピングには、フォームフィールドからフローデータオブジェクトへのデータのコピーが含まれます。

8.1.1 プロパティ

開始アクティビティのプロパティは次のとおりです。

表 8-1 開始アクティビティのプロパティ

プロパティ名

説明

名前

アクティビティの名前を指定します。

表示名の上書き

プロビジョニング要求定義の表示名を上書きできます。これは、ユーザが[マイ要求]または[チーム要求]を選択したときに[リソース]列で表示される名前です。名前は定数にもECMA式の結果にもすることができ、サポートされるロケールごとにローカライズできます。定数またはECMA式を指定するダイアログボックスにアクセスするには、[値]列の[文字列のローカライズ]ボタンをクリックします。

定数を指定するには、をクリックして、フィールドに値を入力します。値は、このフィールドに入力したとおりに表示されます。

ECMA式を指定するには、をクリックして、式を指定します。

定数とECMA式の両方を指定する場合、ダイアログボックスで示すように(前図)、ランタイム時には、最後に入力された値が表示されます。

デジタル署名タイプ

表 7-10の[デジタル署名タイプ]を参照してください。

8.1.2 データ項目マッピング

開始アクティビティに関連付けられたデータ項目をバインドするには、前動作および後動作マッピングを定義します。前動作マッピングは、フローデータオブジェクトから取得した定数または値で要求フォームのデータを初期化します。後動作マッピングは、フォームデータをフローデータオブジェクトに戻します。

表 8-2 開始アクティビティのデータ項目マッピング

設定

説明

前動作

1つ以上の前動作マッピングを指定できます。このオプションを選択した場合、[ソース式]列のセルをダブルクリックして、特定のターゲットフォームフィールドに使用するデータを初期要求フォームがどこから取得するかを指定できます。

メモ:[前動作]オプションを選択した場合、[ターゲットフォームフィールド]列のセルは編集できません。

後動作

1つ以上の後動作マッピングを指定できます。このラジオボタンを選択した場合、[ターゲット式]列のセルをダブルクリックして、フォームが処理された後でデータをフォームフィールドからどこにコピーするかを指定できます。

メモ:[後動作]オプションを選択した場合、[ソースフォームフィールド]列のセルは編集できません。

ソース式

前動作マッピングのソース式を指定します。[ソース式]列のセルをクリックすると、式の定義に役立つECMA Expression Builderが表示されます。

ターゲット式

後動作マッピングのターゲット式を指定します。[ターゲット式]列のセルをクリックすると、式の定義に役立つECMA Expression Builderが表示されます。

ECMA式の作成の詳細については、「セクション 10.0, ECMA式の使用」を参照してください。

8.1.3 電子メール通知

このアクティビティではサポートされていません。