5.3 [概要]タブでの基本設定の変更

[概要]タブを使用して、プロビジョニング要求定義に関する基本情報(プロビジョニング要求定義の名前、属するカテゴリ、アクセスできるユーザなど)を定義します。

図 5-1 [概要]タブ

次の表で、[概要]タブで設定できるプロパティについて説明しています。

表 5-1 概要プロパティ

フィールド

説明

識別子(CN)

プロビジョニング要求定義のCN(一般名)が表示されます。CNは変更できません。

表示名

プロビジョニング要求定義の表示名を指定します。これは、DesignerおよびIdentity Managerでユーザに表示される名前です。

説明

プロビジョニング要求定義の説明を指定します。

カテゴリ

ディレクトリ抽象化レイヤで定義されたプロビジョニングカテゴリのリストから、プロビジョニング要求定義が属するカテゴリを指定します。プロビジョニングビューでは、プロビジョニング要求定義がカテゴリ別に表示されます。

ステータス

プロビジョニング要求定義のステータスを指定します。

アクティブ: プロビジョニング要求定義をユーザアプリケーションで使用できるようにする場合は、このオプションを選択します。

Inactive: プロビジョニング要求定義をユーザアプリケーションで一時的に使用できないようにする場合は、このオプションを選択します。プロビジョニング要求定義を開発および展開するユーザの役割を、プロビジョニング要求定義をアクティブ化するユーザから切り離しておきたい場合に、このオプションを使用できます。たとえば、開発者は[非アクティブ]のステータスでプロビジョニング要求定義を展開し、管理者が[アクティブ]へのステータス変更を担当します。

テンプレート: このプロビジョニング要求定義を、他のプロビジョニング要求定義のベースとして使用する場合は、このオプションを選択します。テンプレートは、ユーザアプリケーションでは使用できません。

Retired: プロビジョニング要求定義をユーザアプリケーションで今後使用できないようにする場合は、このオプションを選択します(その後も、プロビジョニング要求定義のステータスはいつでも変更できます)。このステータスは、使用しなくなったプロビジョニング要求定義の履歴レコードを保持するために用意されています。

フロー戦略

プロビジョニング要求定義のフロー戦略を指定します。

単一のフロー: この戦略では、受信者ごとに1つのワークフローを使用できます。

メンバごとのフロー: この戦略では、受信者をグループDNにできます。この戦略を選択すると、ユーザアプリケーションでは、グループのメンバーごとにワークフローインスタンスが開始されます。各ワークフローは個別に承認または拒否できます。たとえば、Human Resourcesという受信者のプロビジョニング要求定義があるとします。Human Resourcesグループのメンバーはablakeとkchesterです。ユーザアプリケーションにより、Human ResourcesDNのプロビジョニングが開始されます。プロビジョニングインタフェースでは、ablake用とkchester用に、2つのワークフローインスタンスが開始されます。

単一のフロープロビジョニングメンバ: この戦略では、受信者をグループDNにできます。この戦略を選択すると、ユーザアプリケーションでは、グループに対して1つのワークフローが開始されます。1つのワークフロー内で、複数のプロビジョニングステップ(メンバーごとに1つ)が生成されます。このワークフローは、個々のメンバー別ではなく、グループ全体として承認または拒否されます。

電子メールで参加者に通知

保留中の承認タスクについて承認者に電子メールで通知するかどうか、およびワークフローの完了をイニシエータに電子メールで通知するかどうかを指定します。[電子メールによる参加者への通知]チェックボックスがオンになっていない場合、ユーザは、タスクに関する通知を確認するために、ユーザアプリケーションで[要求および承認]タブを確認する必要があります。

電子メールテンプレートの選択および電子メールテンプレートパラメータのカスタマイズについては、「セクション 8.10, 完了アクティビティ」を参照してください。

ビューの制限

ユーザアプリケーションの[マイ要求]でユーザが表示できるタスクのリストを、ユーザ自身が開始したタスクのみに制限します。デフォルトの動作([ビューの制限]が選択されていない)では、ユーザは、自分が開始した要求や、自分が受信者になっている要求をすべて表示できます。

コメントの生成

ワークフローエンジンがワークフローの進捗に応じてコメントを生成するように指定します。このコメントを表示するには、次のいずれかをクリックします。

  • ユーザアプリケーション内の[要求詳細]フォームの[コメントとフロー履歴の参照]

  • ユーザアプリケーション内の[タスク詳細]フォームの[コメント履歴の表示]

デフォルトの完了ステータスを「承認」に設定

選択した場合、プロビジョニング要求のデフォルトの完了ステータスは「承認」に、選択しない場合は「拒否」に設定されます。この機能は、プロビジョニングアクティビティ(エンタイトルメントまたはエンティティ)が含まれていないプロビジョニング要求で役に立ちます。このパラメータの値は、プロビジョニングアクティビティまたはワークフローステータスアクティビティを使用して完了ステータスを明示的に設定することによって上書きできます。

トラスティ権利

このプロビジョニング要求定義を使用できるユーザまたはグループを指定します。

これらのアクセスプロパティを、1つ以上のプロビジョニング要求定義の[概要]パネルで使用できるように設定できます。

  1. プロビジョニングビューが開いた状態で、1つ以上のプロビジョニング要求を選択し、右クリックして[プロパティ]を選択します。次の画面が表示されます。

  2. 選択したすべてのプロビジョニング要求定義でプロパティを変更するには、そのプロパティを変更します。

  3. プロパティの1つに値が含まれていない場合、対応するフィールドは空白になります。そのフィールドを変更する場合、選択した値は、選択したすべてのプロビジョニング要求定義に適用されます。

  4. トラスティについては、選択したプロビジョニング要求定義の値を削除、追加、またはマージできます。値をマージするには、<>を選択します。この操作により、選択したプロビジョニング要求定義のすべてのトラスティが、選択したすべてのプロビジョニング要求定義に追加されます。