8.10 完了アクティビティ

完了アクティビティはワークフローの完了をマークします。完了アクティビティが実行すると、ワークフローが完了したことを参加者に通知する電子メールメッセージが送信されます。

8.10.1 プロパティ

完了アクティビティには次のプロパティがあります。

表 8-15 完了アクティビティのプロパティ

プロパティ

説明

名前

アクティビティの名前を指定します。

電子メールで通知

完了アクティビティを実行するときに電子メール通知を開始する方法を指定します。このプロパティを[True]に設定した場合、電子メール通知が送信されます。このプロパティを[False]に設定した場合、電子メール通知は送信されません。

電子メール通知の設定の詳細については、「セクション 8.10.3, 電子メール通知」を参照してください。

8.10.2 データ項目マッピング

このアクティビティではサポートされていません。

8.10.3 電子メール通知

完了アクティビティの電子メール通知を有効にするには、使用する電子メールテンプレートと、電子メール本文のターゲットトークンを求めるソース式を指定する必要があります。

表 8-16 完了アクティビティの電子メール通知設定

設定

説明

電子メールテンプレート

使用する電子メールテンプレートの名前を指定します。デフォルトで、完了アクティビティはプロビジョニング承認完了通知テンプレートを使用します。

Designerで電子メールテンプレートを編集できます。詳細については、電子メールテンプレートの編集:を参照してください。

ソース

ターゲット

電子メール本文でのターゲットトークンのソース式を指定します。

ターゲットトークンのリストは、選択した電子メールテンプレートによって決まります。新しいトークンを追加することはできませんが、自分のソース式を作成することによって事前定義されたトークンに値を割り当てられます。ランタイム時に、ソース式が評価され各トークンの値が決定します。

プロビジョニング承認完了通知電子メールテンプレートの使用可能なターゲットトークンは、次のとおりです。

  • TO

  • CC

  • BCC

  • REPLYTO

  • requestStatus

  • requestSubmissionTime

  • requestID

  • recipientFullName

  • initiatorFullName

  • requestTitle

プロビジョニング要求定義テンプレートを使用してワークフローを作成する場合、各トークンにはデフォルトのソース式が与えられます。デフォルトの式は、ワークフロープロセス(プロセスオブジェクト)から、またはデータ抽象化レイヤ(IDVaultオブジェクト)から値を取得します。アプリケーション要件に適合するようにこれらの式を変更できます。

メモ:リソース要求ポートレットで使用するワークフローを作成し、TOトークンの式として「_default_」を使用する場合、宛先式はIDVault式にする必要があります。

ECMA式の作成の詳細については、「セクション 10.0, ECMA式の使用」を参照してください。

メモ:電子メール通知は、[概要]タブで[電子メールで参加者に通知]チェックボックスが選択されている場合にのみサポートされます。