2.1 以前のIdentity Managerのアーキテクチャ

以前のアーキテクチャでは、別個のeDirectory™属性を使用して、個々のポリシー(ルールまたはスタイルシート)オブジェクトを指すドライバの各ポリシーセット、発行者オブジェクト、または購読者オブジェクトを表していました。入力変換、出力変換、およびスキーママッピングポリシーセットはドライバオブジェクトに保存されていました。イベント変換、一致、作成、配置、およびコマンド変換ポリシーセットは、発行者オブジェクトおよび購読者オブジェクトに格納されていました。

ポリシータイプの詳細については、セクション 3.0, ポリシーのタイプの理解を参照してください。図 2-1は、Active Directory*ドライバの発行者オブジェクトに格納されるすべてのポリシーを示しています。

図 2-1 バージョン3.5より前のIdentity Managerのアーキテクチャ

ポリシーセットが参照するポリシーまたはスタイルシートのDNは、各属性に格納されています。ポリシーセット内に複数のポリシーがある場合は、ポリシーチェーンが作成されます。DirXML-NextRule属性は、ポリシーセット内で次に実行する必要があるポリシーを指します。図 2-2は、コマンド変換スタイルシートを示しています。これには、DirXML-NextTransformation属性で次に実行されるコマンド変換スタイルシートまたはポリシーが含まれます。

図 2-2 ポリシーでのDirXML-NextRule属性

この属性を使用すると、ポリシーセット内の順序を便利な方法で表すことができますが、個々のポリシーを共有するにはチェーン内のそれ以降のポリシーもすべて共有しなければならないという欠点があります。

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