始める前に、インプレースアップグレードとマイグレーションとの相違点を確認してください。詳細については、セクション 12.0, インプレースアップグレードとマイグレーションを参照してください。
Identity Managerシステムのインプレースアップグレードを正しく行うために、以下のチェックリストを使用して、すべてのステップを正しい順序で実行したことを確認してください。お使いの環境のIdentity Managerサーバごとに、以下のステップに従ってください。
Identity Managerソリューションの現在の環境設定のバックアップを作成します。これは、ドライバのエクスポートを作成するか、またはIdentity ManagerソリューションのDesignerプロジェクトを作成することによって行います。詳細については、セクション 13.1, 現在の環境設定のバックアップの作成を参照してください。
Identity Managerを実行しているサーバのオペレーティングシステムが、サポートされているバージョンであることを確認します。サポートされているオペレーティングシステムのリストについては、セクション 6.0, システム要件を参照してください。システム要件を満たすためにサービスパックだけが必要なオペレーティングシステムの場合には、インプレースアップグレードに進みます。それ以上のことが必要な場合には、インプレースアップグレードではなくマイグレーションを実行する必要があります。オペレーティングシステムが以下のものの場合には、セクション 14.0, マイグレーションの実行に進みます。
NetWare®
Windows NT
Windows 2000
Red Hat Linux 3
SLES 8
Solaris 8または9
iManagerサーバをiManager 2.7.3にアップグレードします。詳細については、『iManagerインストールガイド』を参照してください。
アップグレードするサーバに関連付けられたドライバを停止します。詳細については、セクション 13.2, ドライバの停止を参照してください。
Identity Managerを実行するサーバで、eDirectory™を8.8.5以降にアップグレードします。詳細については、『eDirectoryインストールガイド』を参照してください。
(条件)プラットフォームがLinux、UNIX、またはSolarisの場合、正しい場所にファイルを追加するために実行する必要のある追加手順があります。詳細については、セクション 13.3, Linux/UNIXプラットフォームでの正しい場所へのファイルの追加を参照してください。
ドライバを起動し、ドライバが起動したことを確認します。これにより、eDirectory 8.8.5へのアップグレードが正常に終了したことも確認できます。詳細については、セクション 13.10, ドライバの起動を参照してください。
Designer 3.0.1にアップグレードします。詳細については、『Designer 3.0.1 for Identity Manager 3.6管理ガイド』の「Designerの更新」を参照してください。
Designerプロジェクトを変換します。詳細については、『Designer 3.0.1 for Identity Manager 3.6管理ガイド』の「以前のプロジェクトの変換」を参照してください。
アップグレードするサーバに関連付けられたドライバを停止します。詳細については、セクション 13.2, ドライバの停止を参照してください。
Metadirectoryサーバをアップグレードします。詳細については、セクション 13.5, メタディレクトリエンジンおよびドライバ環境設定ファイルのアップグレードを参照してください。
(条件付き)このサーバのドライバセットのいずれかのドライバがリモートローダドライバである場合には、ドライバごとにリモートローダサーバをアップグレードします。詳細については、セクション 13.6, リモートローダのアップグレードを参照してください。
(条件付き)このサーバがユーザアプリケーションサーバである場合には、以下の追加のステップを実行します。
ユーザアプリケーションドライバはDesigner内でマイグレートする必要があります。詳細については、『Roles Based Provisioning Moduleマイグレーションガイド』を参照してください。
役割サービスドライバを新規作成します。役割サービスドライバはマイグレートされません。バージョン3.6.1の既存の役割サービスドライバがある場合には、バージョン3.6.1用に新しいドライバを作成する必要があります。詳細については、『Roles Based Provisioning Moduleマイグレーションガイド』を参照してください。
マイグレートしたユーザアプリケーションドライバを識別ボールトに展開します。詳細については、『Roles Based Provisioning Moduleマイグレーションガイド』を参照してください。
ユーザアプリケーションをアップグレードします。詳細については、『Roles Based Provisioning Moduleマイグレーションガイド』を参照してください。
(オプション)新しいドライバ環境設定ファイルを、既存のドライバにオーバーレイして、新しいポリシーを取得します。これは、ドライバのポリシーに、既存のドライバに追加したい新しい機能が含まれている場合にのみ、必要です。詳細については、セクション 13.7, 既存のドライバ上への新しいドライバ環境設定ファイルのオーバーレイを参照してください。
(オプション)カスタムポリシーとルールをドライバに復元します。新しいドライバ環境設定ファイルをオーバーレイした場合には、ポリシーが上書きされるので、ポリシーの復元は、新しいドライバ環境設定ファイルをオーバーレイした場合にのみ必要となります。詳細については、セクション 13.8, ドライバへのカスタムポリシーとルールの復元を参照してください。
変換されたDesignerプロジェクトを識別ボールトに展開します。詳細については、『Designer 3.0.1 for Identity Manager 3.6管理ガイド』の「展開とエクスポート」を参照してください。
このサーバに関連付けられたドライバを起動します。詳細については、セクション 13.10, ドライバの起動を参照してください。
Novell Sentinel™を使用している場合、Novell Sentinel 6.1に更新する必要があります。Sentinelのアップグレードの詳細については、『Sentinelインストールガイド』を参照してください。
メタディレクトリエンジンとアップグレードしたすべてのドライバをアクティベートします。詳細については、セクション 8.0, Novell Identity Manager製品を有効にするを参照してください。