6.4 メタディレクトリサーバ(識別ボールト、メタディレクトリエンジン、およびリモートローダ)のアップグレード

サポートコンポーネントをアップグレードしたら、メタディレクトリサーバをアップグレードします。アップグレードプロセス中に、ファイルシステムに保存されているドライバシムファイルがアップグレードされます。

  1. ドライバを停止していることを確認します。手順については、Section 6.2, ドライバの停止を参照してください。

  2. lcacheプロセスを手動で停止します。

  3. Identity Manager 3.6以降からアップグレードする場合、役割とリソースに対する大文字と小文字が混在する検索をサポートするためにNrfCaseUpdateユーティリティを実行します。

    NrfCaseUpdateユーティリティを実行しなと、メタディレクトリサーバのアップグレードが失敗します。NrfCaseUpdateユーティリティの実行に関する詳細については、『Identity Manager Roles Based Provisioning Module 4.0 User Application: Installation Guide』の「NrfCaseUpdateユーティリティの実行」を参照してください。

    NOTE:リモートローダのみをアップグレードする場合、NrfCaseUpdateユーティリティを実行する必要はありません。

  4. Identity Managerのメディアから統合インストーラを起動します。

    • Linux: ./install.bin

    • Solaris: ./install.bin

      バイナリファイルを実行するために、「./install.bin」と入力します。

    • Windows: install.exe

  5. アップグレードを実行する言語を選択し、[OK]をクリックします。

  6. 使用許諾契約書の条項を確認して同意し、[次へ]をクリックします。

  7. [アップグレード]をクリックして識別ボールトとメタディレクトリサーバをアップグレードし、[次へ]をクリックします。

  8. [メタディレクトリサーバ]を選択して、[次へ]をクリックします。

    識別ボールトが自動的に更新されます。

  9. 識別ボールトに対する完全な管理権限を持つユーザ名をLDAP形式で指定します。

    • Linux/UNIX: [管理者DN]パラメータおよび[管理者パスワード]パラメータを指定します。

    • Windows: [管理者DN]パラメータ、[コンテナ名]パラメータ、および[管理者パスワード]パラメータを指定します。

  10. 識別ボールトに対する管理権限を持つユーザのパスワード指定し、[次へ]をクリックします。

    NOTE:Step 9Step 10は、リモートローダのアップグレードには適用されません。

  11. アップグレード前の概要を確認して、[インストール]をクリックします。

  12. アップグレードの概要を読み、[完了]をクリックします。

次の場所にあるアップグレードのログファイル(ii_upgrage.log)を確認することができます。

リストされているパスは、デフォルトのインストールパスです。