2.3 アプリケーションサーバのインストール

2.3.1 JBossアプリケーションサーバのインストール

Bossアプリケーションサーバの使用を計画している場合、以下のいずれかを実行できます。

Identity Manager Roles Based Provisioning ModuleをインストールするまでJBossサーバを起動しないでください。JBossサーバの起動はインストール後のタスクです。

表 2-3 JBossアプリケーションサーバの最少推奨要件

コンポーネント

推奨

RAM

Identity Manager Roles Based Provisioning Moduleを実行する場合、JBossアプリケーションサーバの最少推奨RAMは512MBです。

ポート

8180は、アプリケーションサーバのデフォルトです。アプリケーションサーバが使用するポートを記録します。

SSL

外部のパスワード管理を使用する予定がある場合、SSLを有効にします。

  • Identity Manager Roles Based Provisioning ModuleおよびIDMPwdMgt.warファイルを展開するJBossサーバのSSLを有効にします。

  • SSLポートがファイアウォール上で開いていることを確認します。

SSLの有効化の詳細については、JBossの文書を参照してください。

IDMPwdMgt.warファイルの詳細については、セクション 9.5, 外部パスワードを忘れた場合の管理の環境設定を参照してください。また、『ユーザアプリケーション: 管理ガイド』も参照してください。

JBossアプリケーションサーバとPostgreSQLデータベースのインストール

JBossPostgreSQLユーティリティは、システムにJBossアプリケーションサーバおよびPostgreSQLをインストールします。このユーティティはコンソールモードをサポートしないため、グラフィカルユーザインタフェースの環境が必要です。

メモ:Windows 2008でRBPM JBossPostgreSQLインストーラを実行する前に、Windows管理者にシステムのパスワードポリシーは何かを確認する必要があります。Windows 2008 Serverのパスワードポリシーでは、パスワードが特定のルールセットに適合する必要があります。たとえば、パスワードにアルファベット以外の文字に加え、大文字または小文字の文字が含まれていなければならない、または少なくとも8文字の長さでなければならない、などを要求するポリシーが考えられます。ポリシーはWindows管理者が変更したり無効にしたりできます。

ルートとしてインストーラを実行します ルートユーザでインストーラを実行する必要があります。

JBossPostgreSQLユーティリティを実行するには

  1. JBossPostgreSQL.binまたはJBossPostgreSQL.exeを.isoから検索して実行します。

    • /linux/jboss/JBossPostgreSQL.bin (Linuxの場合)
    • /nt/jboss/JBossPostgreSQL.exe (Windowsの場合)

    Solaris用のユーティリティは利用できません。

    JBossPostgreSQLJBossPostgreSQLユーティリティでは、スプラッシュスクリーンが表示されます。

    その後、ユーティリティに導入画面が表示されます。

    [次へ]をクリックすると、ユーティリティが[Choose Install Set (インストールセットの選択)]画面を表示します。

  2. 画面の指示に従ってユーティティをナビゲートします。追加の情報については、以下の表を参照してください。

    インストール画面

    説明

    インストールセットの選択

    インストールする製品を選択します。

    • デフォルト: 指定したディレクトリにJBossおよびPostgreSQLの両方を、それを起動および停止するスクリプトとともに、インストールします。

    • JBoss: 指定するディレクトリに、起動と停止を行うスクリプトと共にJBossアプリケーションサーバをインストールします。

      メモ:このユーティリティでは、JBossアプリケーションサーバはWindowsサービスとしてインストールされません。手順については、JBossアプリケーションサーバのサーバデーモンとしてのインストールを参照してください。

    • PostgreSQL: 指定するディレクトリに、起動と停止を行うスクリプトと一緒にPostgreSQLをインストールし、PostgreSQLデータベースを作成します。

    JBoss親フォルダの選択

    選択]をクリックし、デフォルト以外のインストールフォルダを選択します。

    PostgreSQL親フォルダの選択

    選択]をクリックし、デフォルト以外のインストールフォルダを選択します。

    PostgreSQL情報

    以下の内容を指定します。

    • データベース名: 作成するインストーラのデータベース名を指定します。ユーザアプリケーションインストールユーティリティによりこの名前を入力するようメッセージが表示されるので、名前と場所を書き留めます。デフォルトデータベースはidmadminです。

    • Database Admin (データベース管理者): ユーザはデータベースの管理者になります。デフォルトの管理者はidmuserappdbです。

    • Password for Admin User (管理ユーザのパスワード): データベース管理者のパスワードです。

    • Confirm Password Admin User (管理ユーザのパスワードの確認): パスワードを確認します。

    • [PostgreSQL Port (PostgreSQLのポート)]: PostgreSQLデータベースがリスンするポートです。

    インストール前の概要

    概要ページを確認します。仕様が正しい場合、[インストール]をクリックします。

    インストールの完了

    選択した製品がインストールされると、ユーティリティでは正常に完了したことを示す次のメッセージが表示されます。

    The Installer has completed successfully.  Thank you for choosing Novell
    

    インストーラはnovluaユーザを作成します インストーラはnovluaという名前で新しいユーザを作成します。jboss_initスクリプトは、JBossをこのユーザで実行し、JBossファイルで定義されている権限がこのユーザに設定されます。

    重要:JBossPostgreSQLユーティリティがJMXコンソールまたはJBoss Webコンソールを保護しないことに注意する必要があります。これにより、JBoss環境は無防備なままになります。セキュリティ上の危険を排除するために、インストールを完了し時点で直ちに環境をロックダウンする必要があります。

JBossアプリケーションサーバのサーバデーモンとしてのインストール

Linux上では、JBossはデフォルトでサービスとして開始します。システムの再起動時にJBossを開始するように、/etc/init.d/jboss_init start/stopという名前のスクリプトがインストールされています。

JavaServiceWrapperの使用 JavaServiceWrapperを使用して、JBossアプリケーションサーバをWindowsサービス、Linux、またはUNIXのデーモンプロセスとしてインストール、開始、および停止することができます。http://www.jboss.org/community/wiki/RunJBossAsAServiceOnWindowsでJBossからの指示を参照してください。このようなラッパの1つは、http://wrapper.tanukisoftware.org/doc/english/integrate-simple-win.htmlにあります。これは、JMX (http://wrapper.tanukisoftware.org/doc/english/jmx.html#jbossを参照)で管理します。

重要:以前のバージョンの場合、JavaServiceなどのサードパーティのユーティリティを使用して、WindowsサービスとしてJBossアプリケーションサーバをインストール、開始、および停止することができましたが、現在JBossではJavaServiceを使用することは推奨していません。詳細については、http://www.jboss.org/wiki/JavaServiceを参照してください。

2.3.2 WebLogicアプリケーションサーバのインストール

WebLogicアプリケーションサーバの使用を計画している場合、これをダウンロードおよびインストールします。サポートされているバージョンの情報については、セクション 1.3, システム要件を参照してください。

2.3.3 WebSphereアプリケーションサーバのインストール

WebSphereアプリケーションサーバの使用を予定している場合、これをダウンロードおよびインストールします。サポートされているバージョンの情報については、セクション 1.3, システム要件を参照してください。

DB2設定の注意事項については、DB2データベース設定の注意事項を参照してください。