4.1 Designerでのドライバの作成

この項では、Designerでのドライバの作成方法について説明します。主なトピックは次のとおりです。

4.1.1 パッケージのインストール

ドライバを設定する前に、パッケージカタログに必要なすべてのパッケージが含まれていることを確認する必要があります。新しいIdentity Managerプロジェクトを作成すると、新しいプロジェクトにいくつかのパッケージをインポートするようにユーザインタフェースによって自動的に要求されます。プロジェクトの作成時にパッケージをインポートしない場合、下記のように、後でそれらをインストールする必要があります。

新しいIdentity Managerプロジェクトを作成し、後からパッケージをインストールするには

  1. Designer内に新しいIdentity Managerプロジェクトを作成したら、[Package Catalog (パッケージカタログ)]を選択し、[Import Package (パッケージのインポート)]をクリックします。

    Designerに[パッケージの選択]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [すべて選択]をクリックし、[OK]をクリックします。

    Designerによって、[パッケージカタログ]にいくつかの新しいパッケージフォルダが追加されます。これらのパッケージフォルダは、Designer内の[Modeler (モデラー)]ビューの右側にあるパレットに含まれるオブジェクトに対応します。

  3. [保存]をクリックしてプロジェクトを保存します。

4.1.2 Designerでのユーザアプリケーションドライバの作成

Designerでユーザアプリケーションドライバを作成するには

  1. [Modeler (モデラー)]ビューのパレットの中から[ユーザアプリケーション]を選択します。

  2. [ユーザアプリケーション]のアイコンを[Modeler (モデラー)]ビュー上にドラッグします。

    Designerによって、ドライバ環境設定ウィザードが表示されます。

  3. [User Application Base (ユーザアプリケーションベース)]を選択し、[次へ]をクリックします。

    いくつかの追加パッケージが必要であることを通知するダイアログがインタフェースに表示されます。

  4. 必要なパッケージをインストールするには[OK]をクリックします。

    この時点で、ドライバの名前を付けることができる画面をウィザードが表示します。

  5. デフォルトのドライバ名を受け入れるか、それをお好みで変更することができます。

    [次へ]をクリックします。

    ウィザードがドライバの接続パラメータを指定できる画面を表示します。

  6. ユーザアプリケーション管理者用のIDおよびパスワードに加え、ユーザアプリケーションサーバ用のホスト、ポート、およびアプリケーションコンテキストを指定します。プロビジョニング管理者が代理として指名されている別のユーザ名でワークフローを開始できるようにするには、[Allow Initiator Override (イニシエータの無効化を許可)]に対して[はい]を選択します。

    その後、ウィザードに[インストールタスクの確認]画面が表示されます。

  7. すべて正しいようであれば、[完了]をクリックします。

    Designerが[ユーザアプリケーション]ドライバを[Modeler (モデラー)]ビューに追加します。

4.1.3 Designerでの役割サービスドライバおよびリソースサービスドライバの作成

Designerで役割サービスドライバおよびリソースサービスドライバを作成するには

  1. [Modeler (モデラー)]ビューのパレットの中から[Role Service (役割サービス)]を選択します。

  2. [Role Service (役割サービス)]のアイコンを[Modeler (モデラー)]ビュー上にドラッグします。

    Designerによって、ドライバ環境設定ウィザードが表示されます。

  3. [Role and Resource Service Base (役割とリソースのサービスベース)]を選択し、[次へ]をクリックします。

    ウィザードがドライバの名前を指定できる画面を表示します。

  4. デフォルトのドライバ名を受け入れるか、それをお好みで変更することができます。

    [次へ]をクリックします。

    ウィザードがドライバの接続パラメータを指定できる画面を表示します。

  5. ベースコンテナのDNと作成したユーザアプリケーションドライバを指定します。ドライバがまだ展開されていないので、ブラウズ機能では設定したばかりのユーザアプリケーションドライバは表示されません。したがって、ドライバのDNを入力する必要があります。

    ユーザアプリケーション管理者用のIDおよびパスワードとともに、ユーザアプリケーション用のURLを指定します。

    次へ]をクリックします。

    これにより、ウィザードに[Confirm Installation Tasks (インストールタスクの確認)]画面が表示されます。

  6. すべて正しいようであれば、[完了]をクリックします。

    Designerが[役割サービス]ドライバを[Modeler (モデラー)]ビューに追加します。

4.1.4 ドライバの展開

設定したドライバを展開するには

  1. ドライバセットを選択します([Modeler (モデラー)]ビューまたは[Outline (アウトライン)]ビューのいずれかから)。

  2. [Live (ライブ)]>[Deploy (展開)]を選択します。

    Designerは、どのオブジェクトが展開中かを示す進行状況ウィンドウを表示します。

展開プロセスが完了したら、iManagerでドライバを開始できます。

メモ:eDirectoryの環境を複製するには、レプリカにIdentity ManagerのNCPサーバオブジェクトが含まれていることを確認する必要があります。Identity Managerは、サーバのローカルレプリカに制約されます。そのため、セカンダリサーバにサーバオブジェクトが含まれていない場合、役割およびリソースサービスドライバが正常に起動しないことがあります。