9.3 データベースのアンインストールスクリプトの実行

この節では、データベースのアンインストールSQLスクリプトを実行する場合に役立ちます。

9.3.1 IBM DB2 Universal Database (UDB)のアンインストール

DB2のディレクトリコンピュータは、install-dir\jdbc\sql\db2_udbl\installです。

  1. idmindirectdirectオペレーティングシステムユーザアカウントを削除します。

  2. インストールスクリプトで管理者アカウントの名前およびパスワードを変更していない場合は変更します。

  3. コマンドラインプロセッサ(CLP)を使用して、uninstall.sqlスクリプトを実行します。

    次に例を示します。db2 -f uninstall.sql

    IMPORTANT:このスクリプトは、バージョン7より後のCommand Centerインタフェースでは実行されません。スクリプトでは、行継続文字「\」が使用されていますが、後のバージョンのCommand Centerでは、この文字は認識されません。

  4. idm_db2.jarファイルを削除します。

9.3.2 Informix Dynamic Server (IDS)のアンインストール

Informix SQLスクリプトのディレクトリコンテキストは、install-dir\jdbc\sql\informix_ids\installです。

  1. idmオペレーティングシステムユーザアカウントを削除します。

  2. SQLエディタなどのクライアントを起動します。

  3. サーバに、informixユーザ、またはDBA (データベース管理者)特権を持つ別のユーザとしてログオンします。

    デフォルトでは、informixのパスワードはinformixです。

    informix以外のユーザとしてインストールスクリプトを実行する場合は、実行する前にスクリプト内のinformixへの参照をすべて変更します。

  4. デフォルトパスワードを持つinformixアカウントを使用しない場合に、インストールスクリプト内でDBAアカウントの名前とパスワードをまだ変更していなければ変更します

  5. インストールしているデータベースのタイプに応じて、ansi (トランザクション、ANSI互換)、log (トランザクション、ANSI非準拠)、またはno_log (非トランザクション、ANSI非準拠)サブディレクトリからuninstall.sqlを開いて実行します。

9.3.3 Microsoft SQL Serverのアンインストール

Microsoft SQL Serverスクリプトのディレクトリコンテキストは、install-dir\jdbc\sql\mssql\installです。

  1. Query Analyzerなどのクライアントを開始します。

  2. データベースサーバにsaユーザとしてログオンします。

    デフォルトで、saユーザにパスワードはありません。

  3. 最初のインストールスクリプトuninstall.sqlを開いて実行します。

    Query Analyzerの実行のホットキーは<F5>です。

9.3.4 MySQLのアンインストール

MySQL SQLスクリプトのディレクトリコンテキストは、install-dir\jdbc\sql\mysql\installです。

  1. mysqlなどのMySQLクライアントから、rootユーザ、または管理特権を持つ他のユーザとしてログオンします。

    たとえば、コマンドラインから、次のコマンドを実行します。mysql -u root -p

    デフォルトで、rootユーザにパスワードはありません。

  2. アンインストールスクリプトuninstall.sqlを実行します。

    次に例を示します。mysql> \. c:\uninstall.sql

    このステートメントの最後にセミコロンを使用しないでください。

9.3.5 Oracleのアンインストール

Oracle SQLスクリプトのディレクトリコンテキストは、install-dir\jdbc\sql\oracle\installです。

  1. SQL PlusなどのOracleクライアントから、SYSTEMユーザとしてログオンします。

    デフォルトで、SYSTEMのパスワードはMANAGERです。

    パスワードがMANAGERのSYSTEM以外のユーザとしてスクリプトを実行する場合は、実行する前にスクリプト内のSYSTEMへの参照をすべて変更します。

  2. アンインストールスクリプトuninstall.sqlを実行します。

    次に例を示します。SQL> @c:\uninstall.sql

9.3.6 PostgreSQLのアンインストール

PostgreSQLスクリプトのディレクトリコンテキストは、install-dir\jdbc\sql\postgres\installです。Postgresコマンドの実行のディレクトリコンテキストは、postgres-install-dir/pgsql/binです。

  1. psqlなどのPostgresクライアントから、ユーザpostgresとしてidmデータベースにログオンします。

    たとえば、UNIXCコマンドラインから、次のコマンドを実行します。./psql -d idm postgres

    デフォルトで、Postgresユーザにパスワードはありません。

  2. psql内から、スクリプトuninstall.sqlを実行します。

    次に例を示します。idm=# \i uninstall.sql

  3. データベースidmを削除します。

    たとえば、UNIXコマンドラインから、次のコマンドを実行します。./dropdb idm

  4. idmユーザのエントリを、pg_hba.confファイルから削除するか、コメントにします。

    次に例を示します。

    #host    idm         idm    255.255.255.255   255.255.255.0
    
  5. Postgresサーバを再起動して、pg_hba.confファイルに対する変更を有効にします。

9.3.7 Sybase Adaptive Server Enterprise (ASE)のアンインストール

Sybase SQLスクリプトのディレクトリコンテキストは、install-dir\jdbc\sql\sybase_ase\installです。

  1. isqlなどのSybaseクライアントから、saユーザとしてログオンします。

  2. インストールスクリプトuninstall.sqlを実行します。

    たとえば、コマンドラインから次のコマンドを実行します。isql -U sa -P -i uninstall.sql

    デフォルトで、saアカウントにはパスワードはありません。