6.3 WebLogic環境の準備

6.3.1 接続プールの環境設定

  • ユーザアプリケーションを展開するドメインに、データベースドライバJARファイルをコピーします。

  • データソースの作成

    WebLogic文書のデータソース作成の指示に従います。

    データソースのJNDI名は、たとえばjdbc/IDMUADataSourceのように、ユーザアプリケーションWARを作成したときに指定したデータベースと同じ名前である必要があります。

  • ユーザアプリケーションのインストールディレクトリからantlr-2.7.6.jarをドメインのlibフォルダにコピーします。

6.3.2 ユーザアプリケーション環境設定ファイルのロケーションの指定

WebLogicユーザアプリケーションでは、sys-configuration-xmldata.xmlファイル、およびidmuserapp_logging.xmlファイルの検索方法が分かっている必要があります。これは、setDomainEnv.cmdファイルにファイルのロケーションを追加して行うことができます。

アプリケーションサーバでこれらを利用できるようにするには、setDomainEnv.cmdまたはsetDomainEnv.shファイルで次のようにロケーションを指定します。

  1. setDomainEnv.cmdまたはsetDomainEnv.shファイルを開きます。

  2. 次のような行を見つけます。

    set JAVA_PROPERTIES
    
    export JAVA_PROPERTIES
    
  3. JAVA_PROPERTIESのエントリの下に、次に対してエントリを追加します。

    • -Dextend.local.config.dir: sys-configuration.xmlファイルを含むフォルダ(ファイル自体ではない) を指定します。

    • -Didmuserapp.logging.config.dir: idmuserapp_logging.xmlファイルを含むフォルダ(ファイル自体ではない) を指定します。

    Windowsの場合の例:

    set JAVA_OPTIONS=-Dextend.local.config.dir=c:/bea/user_projects/domains/base_domain/idm.local.config.dir
    -Didmuserapp.logging.config.dir=c:/bea/user_projects/domains/base_domain/idm.local.config.dir
    
  4. 環境変数EXT_PRE_CLASSPATHを設定し、antlr.jarを示します。

    1. この行を見つけます。

      ADD EXTENSIONS TO CLASSPATH
      
    2. その下にEXT_PRE_CLASSPATHを追加します。Windowsの場合の例:

      set EXT_PRE_CLASSPATH=C:\bea\user_projects\domains\base_domain\lib\antlr-2.7.6.jar 
      

      Linuxの場合の例:

      export EXT_PRE_CLASSPATH=/opt/bea/user_projects/domains/base_domain/lib/antlr-2.7.6.jar
      
  5. ファイルを保存して終了します。

XMLファイルはconfigupdateユーティリティでも使用されるため、configupdate.batまたはconfigupdate.shファイルを次のように編集する必要があります。

  1. configupdate.batまたはconfigupdate.shを開きます。

  2. 次の行をファイル内で探します。

    -Duser.language=en -Duser.region="
    
  3. この下に次のエントリを追加します。

    Add -Dextend.local.config.dir=<directory-path>\extend.local.config.dir
    
  4. ファイルを保存して閉じます。

  5. configupdateユーティリティを実行し、証明書をBEA_HOME下にあるJDKのキーストアにインストールします。

    configupdateを実行する場合、使用中のJDKでcacertsファイルを入力するよう促されます。インストール中に指定されたものと同じJDKを使用していない場合、WARでconfigupdateを実行する必要があります。このエントリは、WebLogicで使用されているJDKを示す必要があるため、指定されているJDKに注意します。これは、識別ボールトに接続する証明書ファイルをインポートして行われます。これは、eDirectoryに接続する証明書をインポートするために実行されます。

6.3.3 ワークフロープラグインとWebLogicセットアップ

enforce-valid-basic-auth-credentialsフラグがTrueに設定されている場合、iManagerへのワークフロー管理プラグインはWebLogicで実行しているユーザアプリケーションドライバに接続できません。この接続を正常に行うには、このフラグを無効にする必要があります。

enforce-valid-basic-auth-credentialsフラグを無効にするには、以下の手順に従います。

  1. <WLHome>/user_projects/domains/base_domain/config/ フォルダで、Config.xmlファイルを開きます。

  2. 以下の行を<security-configuration>セクションに追加します。

    <enforce-valid-basic-auth-credentials>false</enforce-valid-basic-auth-credentials>
    
  3. ファイルを保存して、サーバを再起動します。

この変更を行った後で、ワークフロー管理プラグインにログインできるはずです。