6.2 ユーザアプリケーションWARのインストールおよび環境設定

メモ:インストールプログラムには、少なくともJava 2プラットフォーム標準エディションDevelopment Kitバージョン1.5が必要です。それより前のバージョンを使用している場合、このインストール手順では、ユーザアプリケーションWARファイルは正常に環境設定されません。インストールは成功したかのように見えますが、ユーザアプリケーションの起動を試みるとエラーが発生します。

  1. インストールファイルが含まれるディレクトリに移動します。

  2. 使用しているプラットフォーム用のインストーラをコマンドラインから起動します。

     java -jar IdmUserApp.jar.
    

    インストールプログラムを開始すると、言語を入力するよう促されます。

  3. インストールを完了するには、各インストールパネルの指示に沿って、次の情報を使用します。

    インストール画面

    説明

    Novell Identity Manager

    インストールプログラムの言語を選択します。デフォルトでは、[英語]が選択されています。

    使用許諾契約

    使用許諾契約を読み、[使用許諾契約の条件に同意します]を選択します。

    アプリケーションサーバプラットフォーム

    アプリケーションサーバでは、WebLogicを選択します。

    標準またはプロビジョニング

    標準: ユーザアプリケーション標準エディションをインストールする場合、このオプションを選択します。

    役割ベースプロビジョニング: Roles Based Provisioning Moduleをインストールする場合、このオプションを選択します。

    データマイグレーション

    デフォルト値をそのまま使用します([はい]が選択されていないことを確認してください)。

    警告:はい]を選択しないでください。[はい]を選択すると、ユーザアプリケーションの起動時に問題が発生します。

    マイグレーションの詳細については、『ユーザアプリケーション: マイグレーションガイド』を参照してください。

    WARの場所

    Identity ManagerユーザアプリケーションのWARファイルがインストーラとは別のディレクトリにある場合は、インストーラによってWARへのパスを入力するようメッセージが表示されます。

    インストールフォルダの選択

    インストーラがファイルを配置する場所を指定します。

    データベースプラットフォーム

    データベースプラットフォームを選択します。データベースおよびJDBCドライバはすでにインストールされている必要があります。指定できる値は、次のとおりです。

    • Oracle(バージョンの入力を促されます)

    • MS SQL Server

    Javaのインストール

    Javaルートのインストールフォルダを指定します。

    IDM環境設定

    アプリケーションコンテキストを指定します。ブラウザからユーザアプリケーションを開始する場合、これはURLの一部となります。

    Auditのログ

    ログを有効にするには、[はい] をクリックします。次のパネルでは、ログのタイプを指定するよう促されます。次のオプションから選択します。

    • Novell Audit: ユーザアプリケーションでNovell Auditのログが有効になります。

    • OpenXDAS: OpenXDASログサーバにイベントが記録されます。

    Novell Auditのログ、またはOpenXDASのログ設定の詳細については、『ユーザアプリケーション: 管理ガイド』を参照してください。

    Novell Audit

    サーバ: Novell Auditのログを有効にする場合、Novell Auditサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。ログをオフにする場合は、この値は無視されます。

    ログキャッシュフォルダ: ログキャッシュのディレクトリを指定します。

    セキュリティ - マスタキー

    はい: 既存のマスタキーをインポートできます。既存の暗号化マスタキーをインポートするよう選択した場合は、該当するキーを切り取ってインストール手順のウィンドウに貼り付けます。

    いいえ: 新規のマスタキーを作成します。インストール終了後、セクション 8.1, マスタキーの記録で示すように、マスタキーを手動で記録します。

    インストール手順で、インストールディレクトリにあるmaster-key.txtファイルに暗号化マスタキーが書き込まれます。

    既存のマスタキーをインポートする理由には、次のようなものがあります。

    • インストールファイルをステージングシステムから運用システムに移動中で、ステージングシステムで使用したデータベースへのアクセスを保持する場合。

    • ユーザアプリケーションを最初のJBossクラスタのメンバーにインストールしており、現在はクラスタの次のメンバーにインストールしている場合(同じマスタキーが必要)。

    • ディスク故障のため、ユーザアプリケーションを復元する必要がある場合。ユーザアプリケーションを再インストールして、以前のインストールで使用したのと同じ暗号化マスタキーを指定する必要があります。 これによって、前に保存した暗号化データにアクセスできます。

  4. ユーザアプリケーションWARファイルを環境設定するために、インストールプログラムで使用される情報を入力するよう促されます。(この情報の入力を求められない場合、セクション 2.5, Java Development Kitのインストールで説明したステップを完了していない可能性があります。

    インストール画面

    説明

    ユーザアプリケーション環境設定

    ユーザアプリケーションをインストールすると、ユーザアプリケーション環境設定パラメータを設定できます。インストールすると、これらのパラメータの多くはconfigupdate.shまたはconfigupdate.batでも編集可能です。例外はパラメータ説明に記述されています。

    詳細については、セクション A.0, IDMユーザアプリケーション環境設定の参照を参照してください。

    インストール前の概要

    [インストール前の概要]ページを読んで、インストールパラメータの選択を確認します。

    必要に応じて、[戻る]を使用して前のインストールページに戻り、インストールパラメータを変更します。

    ユーザアプリケーション環境設定ページでは値は保存されないため、インストールの前のページを再指定した後に、ユーザアプリケーション環境設定の値を再入力する必要があります。インストールおよび環境設定パラメータで納得いく設定ができたら、[インストール前の概要]ページに戻り、[インストール]をクリックします。

    インストールの完了

    インストールが完了したことが示されます。

6.2.1 インストールとログファイルの表示

インストールがエラーなしで完了した場合は、WebLogic環境の準備に進みます。インストールでエラーまたは警告が発生した場合は、次のようなログファイルを確認して、問題を判断してください。

  • Identity_Manager_User_Application_InstallLog.logには、基本的なインストールタスクの結果が格納されています。

  • Novell-Custom-Install.logには、インストール中に行ったユーザアプリケーション環境設定についての情報があります。