4.1 iManagerでのユーザアプリケーションドライバの作成

Roles Based Provisioning Moduleは、アプリケーション環境を制御および設定するためのアプリケーション固有のデータをユーザアプリケーションドライバ内に保存します。たとえば、アプリケーションサーバのクラスタ情報や、ワークフローエンジン環境設定情報などが保持されます。

クラスタのメンバーであるRBPMユーザアプリケーションを除き、各RBPMユーザアプリケーションごとに別個のユーザアプリケーションドライバを作成する必要があります。同じクラスタに属するユーザアプリケーションは、単一のユーザアプリケーションドライバを共有する必要があります。クラスタでユーザアプリケーションを実行する場合の詳細については、『ユーザアプリケーション: 管理ガイド』を参照してください。

重要:クラスタ以外のRBPMユーザアプリケーションが単一のドライバを共有するように設定すると、役割ベースプロビジョニングモジュール内で実行されている1つ以上のコンポーネントにおいてあいまいな状態が発生してしまいます。発生した問題の原因を突き止めるのは困難です。

ユーザアプリケーションドライバを作成してこれをドライバセットに関連付けるには、以下の処理を実行します。

  1. WebブラウザでiManagerを開きます。

  2. [役割とタスク]>[Identity Managerユーティリティ]の順に移動し、[環境設定のインポート]を選択します。

  3. 既存のドライバセット内にドライバを作成するには、[既存のドライバセットの中]を選択して、オブジェクトセレクタアイコンをクリックします。続いて、[次へ]をクリックしてステップ 4に進みます。

    または

    新しいドライバセットを作成する必要がある場合(たとえば、ユーザアプリケーションドライバを他のドライバとは異なるサーバに配置する場合など)、[新しいドライバセットの中]を選択して[次へ]をクリックし、新しいドライバセットのプロパティを定義します。

    1. 新しいドライバセットの名前、コンテキスト、およびサーバを指定します。コンテキストとは、サーバオブジェクトが存在するeDirectory™コンテキストのことです。

    2. [次へ]をクリックします。

  4. [サーバからの環境設定のインポート(.XMLファイル)]をクリックします。

  5. ドロップダウンリストから、ユーザアプリケーションドライバ環境設定ファイルを選択します。ファイル名:

    UserApplication_3_7_0-IDM3_6_0-V1.xml

    ファイルがリスト内にない場合、Roles Based Provisioning Moduleドライバインストールが正しくインストールされない場合があります。

  6. 次へ]をクリックします。

  7. ドライバのパラメータを入力するようプロンプトが表示されます(すべてを表示するにはスクロールします)。パラメータを記録します。これらのパラメータはRBPMユーザアプリケーションをインストールする際に必要になります。

    フィールド

    説明

    ドライバ名

    作成するドライバの名前。

    認証ID

    ユーザアプリケーション管理者の識別名。これは、ユーザアプリケーションポータルの管理権限を付与するユーザアプリケーション管理者になります。admin.orgunit.novellなどのeDirectory™形式を使用するか、ユーザを参照して特定します。このフィールドは必須です。

    パスワード

    [認証ID]で指定したユーザアプリケーション管理者のパスワード。

    アプリケーションコンテキスト

    ユーザアプリケーションのコンテキスト。これは、ユーザアプリケーションWARファイルのコンテキスト部分です。デフォルトはIDMです。

    ホスト

    Identity Managerユーザアプリケーションが展開されたアプリケーションサーバのホスト名またはIPアドレス。

    ユーザアプリケーションがクラスタで実行されている場合は、ディスパッチャのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    ポート

    上でリストに表示されているホストのポート。

    イニシエータの無効化を許可:

    はい]を選択すると、プロビジョニング管理者は、自分を代理として指定したユーザになりかわってワークフローを開始できます。

  8. 次へ]をクリックします。

  9. 同等セキュリティの定義]をクリックして、[同等セキュリティ]ウィンドウを表示します。管理者または他のスーパバイザオブジェクトを参照して選択し、[追加]をクリックします。

    この手順により、ドライバに必要な許可が付与されます。 この手順の重要性の詳細については、Identity Managerのマニュアルを参照してください。

  10. (オプション、ただし推奨)[管理者の役割を除外する]をクリックします。

  11. [追加]をクリックして、ドライバアクションから除外するユーザ(管理者の役割など)を選択してから、[OK]をクリックします。

  12. OK]をクリックして、[Security Equals]ウィンドウを閉じてから、[次へ]をクリックして、概要ページを表示します。

  13. 情報が正しい場合、[終了]をクリックします。

重要:ドライバはデフォルトでは無効になっています。RBPMユーザアプリケーションをインストールするまで、ドライバは無効のままにしてください。